当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 風駆けるアジムステップ
- 市を賑わす部族たち
- 戦の季節
- ひとりの同志
- 神託とともに
- 英雄に必要なもの
- モルの家族
アジムステップに到着した一行は、ヒエンと再会を果たす。彼はドマの民が「首」ではなく「刀」を求めたと聞き、帝国と相対することを決意。しかし、彼はそのまま帰っても戦力が低下したままでは勝てないと考え、アウラ・ゼラ達が覇権を巡って争う「終節の合戦」に参加し、ゼラ達を傘下に収めることで戦力を増強しようと考えている。主人公達もその手伝いをすることになった。
ヒエンを救出してくれたモル族は、普段終節の合戦には参加しないのだが、今回は神託によって参加することになっている。主人公達はモル族として終節の合戦に参加することに。合戦の参加資格を得るため、バルダム覇道へと向かう……前に、モル族と共に夕食を囲み、力を蓄える。
ストーリーのあらすじ
「風駆けるアジムステップ」
本項は、以下クエストのエッセンスを抽出し、まとめたものです。
- 風駆けるアジムステップ
- 市を賑わす部族たち
- 戦の季節
リセ
す、すごいね!? 広いねっ!?
ゴウセツ
ヤンサとアジムステップは、同じオサード小大陸の一角。されど、風土も文化も、規模も大きく違うのでござる!
ユウギリ
さあ、ここからがアジムステップだが……今見えているのは、そう呼ばれている地域のほんの一部。山向こうにも、広大な土地が広がっているらしい。
その玄関口たるここ一帯ですら、ドマの者にとってもあまり踏み入ることのない異民族の地だ。
イサリ村を北に抜け、到着したのは見渡す限りの大草原。それでもここから見えるのは、山の向こうまで広がるアジムステップのほんの一部にすぎないのだといいます。
アジムステップはアウラ・ゼラの支配地域。統一された国家を持たず、50近くの部族に分かれて今も覇権を巡り争い続けています。
そんなアウラ・ゼラ達を御し難いと考えているのか、それとも荒涼とした土地に利点がないからか、未だ帝国の支配を受けていません。
その玄関口で開かれている“再会の市”こそ、ユウギリが以前ヒエンを目撃した場所です。主人公達は早速聞き込みを開始します。
市には多くの畜産物が並んでいました。
途中、随分と因縁深い様子である2人が言い争っているところに遭遇。
彼らはそれぞれ、“現在”の覇者である黄色い衣のオロニル族と、勇猛果敢で知られる青い衣のドタール族です。喧嘩の原因は分かりませんが、この市を主催し、言葉に嘘が宿るからと一切喋らないケスティル族の仲裁によって争いは収まります。
他にも連れている馬を“妻”と呼ぶゴロ族、山向こうから来たウラ族等、様々な部族が休戦の誓いのもとに集まる小さな市の中で、実に多種多様なアジムステップの文化を垣間見ることができました。
さて、どうやら「モル族」の女性とヒエンが連れ添っているらしいとの情報を得た主人公は、その女性、シリナを発見。
詳しく話を聞こうとするも、シリナはこのあたりでは貴重で高価な香草「キンサイ」を買いに来たところなのだとか。今日中にどうしても必要だというので、まず主人公は彼女がそれを買えるよう手助けをしました。
無事にキンサイを手に入れられたシリナ。彼女たちモル族はありとあらゆる事柄……一族の居住地から今晩のおかずまで、神託によって決めるのだといいます。一年前、彼女がヒエンを救出した際も、神託に従い南の山間へと向かった時、傷だらけで倒れているヒエンを発見したのだとか。そして今日は、神託に従い市まで買い物に来た結果、ヒエンを探しに来た主人公達と出会ったのです。
夕食の準備のため先に帰るというシリナと別れ、いよいよ、ゴウセツとユウギリの主――ヒエンのもとへと向かいます。
「ひとりの同志」
求めるは
そなたらのことだ……もう少し悩むかと思ったが、存外早かったな。
……して、どうする。この首と刀、どちらを求めにきた?
ふぅむ……迷いもなく勝利を求めるか。そいつは、この首より、よほど得がたいだろうに……。
だがよい、民がデカい夢も見られんようでは、主君など、いる意味もないからな!
驚天動地の大革命
アジムステップを一望できる高台にて出会ったヒエン。
主人公がシリナを助ける様子を見ていたという彼は、ドマ国主であるにも関わらず、頭を下げて主人公に礼をします。
状況報告を受けたヒエンは、ユウギリにヤンサへ帰り、反乱軍の戦支度を整えておくよう指示。自らは、じきに始まるゼラ達の「終節の合戦」により、彼等を従えてから帰るといいます。
その方法ですが――まず、アジムステップのゼラ達は覇権を巡って続けている争いには明確なルールがあります。
- アジムステップの各地方ごとに「戦の季節」という期間が定められている。
- 戦の季節の最中は上下関係を一旦白紙にし、自由に戦の準備を整えられる。
- 戦の季節の最終日、「終節の合戦」と呼ばれる総力戦がある。
- 終節の合戦で勝利した部族は次の戦の季節まで一帯の所有者となる。
- 勝者となった部族にはあらゆる権利が認められる。
- 勢力を広げる気がなかったり、市を主催するケスティル族のように他部族から中立を保てる等の理由で、戦いに参加しない部族もある。
今このあたりは戦いの季節の真っ最中。そこでヒエンは、もうすぐ始まる終節の合戦にモル族の一員として勝利し、ゼラ達を従えようと考えているのです。
確かにドマの民は立ち上がることを選択しました。しかし先の反乱で主力の多くが命を落とし、戦力が大きく低下していることも事実。このままでは勝てない――戦力の増強が必須です。
まだまだ自らの背が父ほどには逞しくないと考えているヒエン。それでも成し遂げるもののために歩き始めました。
その姿を見て、リセは一体何を思うのでしょうか……。
ヒエン
改めて……わしの名は、ヒエン。ドマの国主を務めてきた一族の現当主だ。しかし、知ってのとおり、ドマは帝国の属州になって久しい。
わし自身も、先の反乱で父上が亡くなったことにより、なしくずしで当主を継いだ若造だ。
ゆえに今はただ、ドマ奪還を目指すひとりの同志と思ってはくれんか。そなたと同じ戦場に立ち、ともに戦ってゆきたい。……と、口でいうより、態度で見せねばな!
リセ
……驚いたよ。みんながあれだけ諦めかけてたドマ奪還を、こんなに迷いなく口にする人がいるなんて。
それを無謀だとは思わない……不可能になんてしたくない。海賊衆にも、ナマイ村でも、そう約束したんだ。だからアタシも、めいっぱい協力する!
ゴウセツ
まったく、若は大きくでられたものだ。それに見合う力があるか、怪我の癒え具合はどうか、おいおい試させてもらわねばな!
「神託とともに」
モル族
終節の合戦に参加して勝利し、ゼラ達の協力を得る……とはいえ、そもそも主人公たちはアウラ・ゼラではありません。が、どうやら部外者であっても合戦に参加する方法はあるのだそうです。
ヒエンは命の恩を返す意味でも、モル族に加勢するつもりでいます。そのため、まずはモル族の拠点「モル・イロー」に向かうことになりました。
リセ
シリナもさ、この道をひとりで帰ったってことだよね?
なんだかんだで、たくましいんだなぁ……。
ゴウセツ
あちこちで、野生の獣が目を光らせておる……。
なるほど、聞き及んでいた以上に、試練の大地よ。
ヒエン
さて、この天幕の中だ。あの「テムルン」婆が相手とならば、偽りなく望みを申すのがよいか……。
リセ
再会の市と比べると、小ぢんまりしてるね。それに、不思議な楽器の音がする……。なんだかあったかいな。
ゴウセツ
ユウギリにも、あれだけ大見得を切ったのだ。この交渉、失敗するわけにはいかぬでござるな。
無事モル・イローに到着。迎えてくれたのはシリナの祖母であり、モル族族長のテムルンです。神託を授かるシャーマンでもあります。
普段は戦いに参加しないモル族。しかし、今回は神託により参加が決定しています。ヒエンは、そんなモル族の戦士に加えてほしいと提案しました。
戦いに参加するという神託も、ヒエン達の参加を予期してのものだったのでしょうか。
何か悟った様子のテムルンは、正式に一行へ合戦への協力を要請するのでした。
もっとも明るき星
あなたは、ひときわ眩い輝きを宿しているのね。まるで、私たちを創りたもうた夜の神を飾る、もっとも明るき星のよう……。
あなたに応え、星々は瞬く。
集いし光はいずれ、神々の秘め事さえも暴くでしょう。
彼らもまた、あなたと輝きをわかちあうもの……あるいは、光を託して消えゆく星のひとつ。きっと、あなたがそこへ至る力になってくれるわ。
ヒエン
モル族のいう「神託」については、長く世話になっておるわしでも、理解しきれておらん。ただ、巡りあわせという概念ならわかる。此度のこの巡り、必ずや良い結果を招こう。
リセ
「終節の合戦」かぁ……。どんな猛者と戦うことになるんだろう。でも、相手が強いぶんだけドマ奪還への強い味方ができるってことだもんね。
よしっ……いっちょ、やっちゃるよっ!
ゴウセツ
若の弁が立つところは、いったい誰に似たのか……。まず父上ではなかろうが、となると……。
「英雄に必要なもの」
合戦に参加する資格を得るには、とある試練を超える必要があります……が、シリナはそれよりも先にするべき大事な――とても大事なことがあるといいます。
……と、少し拍子抜けする一行ではありましたが、腹が減ってはできることも出来ないのは事実。モル族に言う「夕に赤き肉をたいらげよ、朝に白き茶を飲め。かくして英雄は出陣す」というところです。食事を準備してくれるというシリナの言葉に甘えることになりました。
リセはドルベイの仕事を手伝い、主人公はヒエン、ゴウセツと共に、神託で今日の食事に使うことが決まっている「オオイタチのスジ肉」の調達に向かいます。
主人公とヒエンは家畜の臓物を人気のないところに仕掛け、競いながらオオイタチのスジ肉を収集。モル・イローに戻り、シリナへ肉を渡します。彼女は市で手に入れたキンサイとあわせ、調理を開始しました。
「モルの家族」
国
シリナの料理完成まで、ドルベイの手伝いをすることになりました。
仕事は燃料の補給。草原に散らばっているという“それ”を集めに主人公は向かいます。
先に子供たちと共に燃料集めをしていたリセに教わり、子供たちとも一緒に周囲に落ちている燃料……「褐色の草玉」を集めます。これが何かは推して知るべしですが、乾燥させることで燃料にするのです。資源の少ない草原で、貴重な燃料となります。
モル族の以前の居住地は森に近かったため、燃料に薪を使っていたのだそう。
神託によって住む場所を変える……大変な生活であるように思えますが、生まれたときから遊牧生活を続けている彼等にとってはそれが普通。むしろそうすることで草も家畜も元気な状態を維持できるため、当然のことだと考えているようでした。
彼等の生活とは正反対の定住生活をする私達。
ヒエンもまた、大怪我をしながらも自分のことではなく、国を案じ続けていたのだといいます。
果たして国とは何なのか……子供たちのそんな素朴な質問に、改めて聞かれると考え込んでしまうリセ。
国っていうのはね……土地や、そこにある物や人を指すんだ。けど、きっとそれだけじゃない。そこで生きた人たちが紡いできた歴史、文化、言葉……そんな、無数の命の軌跡。
アタシたちは、そこに生まれて、それを受け継ぐ。離れたりしたとしても、必ず人生のどこかと結ばれている、先を生きた人たちとの絆なの。
だから……そうだね……魅力的ではないかもしれないけど、大切に思うんだ。
ヒエンも、それで立ち上がったんじゃないかな。
好きではないかもしれないし、魅力的でないかもしれない――それでも大切なものが国。回答には、リセ自身の想いもこめられているのでしょうか。
燃料集めもおよそ終了し、モル・イローへと帰ることになりました。
拾った命
皆でシリナの料理に舌鼓を打ち、満天の星空の下、リセはすっかり寝息をたてていました。
一方ヒエンとゴウセツは、食事後すぐに訓練へと向かったようです――
それは一年前の出来事。
ゼノスに敗退し、カイエンを失い、山中を転げ落ちた二人は命からがら生き延び、ゴウセツはエオルゼアへ、ヒエンはアジムステップへと向かいました。
そして今、二人は無事に生き延び、こうして剣を交えています。
拾った命を、国と民に費やしたいと願ったヒエンは、首を差し出すことも厭いませんでした。しかし、民が願ったのは戦うための刀。ヒエンの腹は既に決まっています。
シュン
久しぶりの再会に二人は昔話に花を咲かせます。
幼名「シュン」。ドマの国主ヒエンは、ほんの一時、心許せる教育係と共に、かつての時間に思いを馳せるのでした。
登場NPC
NPC | リセ・ヘクスト NPC | ゴウセツ・ダイトウ NPC | 霧隠のユウギリ NPC | シリナ・モル NPC | ヒエン・リジン NPC | テムルン・モル