当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 世界は仇なす
- だから僕は
暗黒騎士の儀式をつづけるも、主人公は声の主に気付くことができない。誰かを護るための暗黒騎士なのに、誰でも助ける主人公にフレイはいら立ちを隠せなくなる。 そんな時、ホワイトブリム前哨地で不審者が暴れているという一報が入る。現場で主人公が見たのは、暴れ回るフレイの姿だった。
ストーリーのあらすじ
レベル45「世界は仇なす」
モラビー造船廠にて
再びフレイのもとへ向かう主人公。しかしフレイはなにやら調子があまり良くない様子。それでも次なる儀式のため、主人公とフレイは低地ラノシア「モラビー造船廠」へ向かいます。
ラノシアの海を眺めながら、フレイは主人公に話しかけます。
フレイ:
誘っておいてなんですが、僕は海にいい印象がないんです。
前に話した、君に似た人との旅の最中、恐ろしい体験をしたもので……。
……あのころ、僕と彼女はもうずいぶん遠くなっていて、どんなに叫んでも、船に乗り込む彼女を止められなかった。
船は僕らを乗せて、沖へ沖へと進んでいく……。まるで、自ら死ににいくようなものでした。彼女は、僕にとって唯一の護るべき人だったのに、彼女には、僕の言葉だけが届かなかった……
だから僕は……
“英雄”
その時、なにやら強引な商人が黒渦団に絡む声があたりに響きました。
その商人は商売道具をキキルン族に奪われてしまったようで、奪還を要望しています。しかしリムサ・ロミンサ国内の治安維持業務はイエロージャケットの仕事であり、国渦団は管轄外。国渦団隊員はほとほと困っています。
見捨てることができない主人公は彼等に声をかけ、かわりに商売道具の奪還を約束。
無事キキルン族から商品の奪還に成功し、商人にこれを渡すのですが……商品はキキルン族の手で荒らされ、とても売り物になりません。
その時、商人は主人公が「英雄」であることに気が付きます。
男は図々しくも、何らかの商材を主人公が調達するように言うのですが……
フレイ:
ふざけるなッ!!!!
英雄、英雄って、都合よく肩書きで呼ぶな!
主人公だって人だ……戦えば傷つくし、傷がつけば痛いんだ。
痛くて、苦しくて、嫌な思いだっていっぱいして、それでもお前たちが頼るから、戦ってるんだよッ!
フレイは自分のことのように怒り、商人を叱責します。
フレイ:
今回だけじゃない……あのときだって、そうだった。大海嘯を繰る蛮神を相手に、孤独な船上で戦わされたんだ!
お前らはッ……お前らは、僕らを置いてどこへ行った!?
選ばれた者しか戦えないって言葉を盾に、どれだけ僕らを犠牲にしたッ!?
お前らが、主人公を奪ってくんだ……。だからいつまでも、彼女は答えに辿りつけない。
本当の「暗黒騎士」になることができないんだ……ッ!
そういうとフレイは走り出してしまいました。
商人はなにやらぶつぶつといいながらその場を後にし、残されたのは国渦団の隊員と主人公。彼はリヴァイアサン討滅戦を担当していたことから、事情を把握していました。
「蛮神を討つお役目、どれほど重責であったことでしょう……。しかし」
さも船に乗り、主人公と共にリヴァイアサンと戦ったような言葉を残し、そして怒りを示し、フレイは走り去りました。
「しかし、リヴァイアサン討伐作戦の際、あのような方はいらっしゃったでしょうか……?」
真の暗黒騎士になるために
走り去ったフレイの後を追う主人公。造船廠の中にいた彼を見つけ、話しかけます。
暗黒騎士は己の「負の感情」と向き合い、制御しなければなりません。
これを乗り越えられていない主人公。
そして、未だ声の主にたどり着けていない主人公。
こんな状態では、主人公は本物の暗黒騎士になれないと突き付けます。
出会った頃の理性的な態度はどこへやら、感情をあらわに主人公へぶつけるフレイですが、それでも約束通り、キキルンとの戦いで力を示した主人公に儀式は行われ、今再び主人公は声を聞きます――。
????:
…………声が聞こえる。誰かが助けを求める声だ……。なんて……やかましいんだろう………。
彼らの声に、自分の声はかき消されてしまう……。この痛みを……怒りを……悲しみを……どうやったら伝えられる……?
…………ああ、そうだ。自分の声でだめなら、他人の声を使えばいい……。
その声も届かないなら、同じ痛みをもって、伝えればいい……。
そうでしょう……? 待っていて………………
ねえ……
主人公…………。
儀式を終えた主人公に、フレイは「英雄」である限り、ここエオルゼアで「誰か」を護る暗黒騎士にはなれないと告げます。
――真の暗黒騎士になるために。
護るべき「誰か」のために、すべてを捨てる覚悟ができたならば。
英雄として築いた地位や名声、居場所を捨てても、それを護りたいと思えたならば。
フレイは……
レベル50「だから僕は」
助けを求める手
「誰か」を確かめるため。
真の暗黒騎士になるため。
果たして主人公はフレイと共にエオルゼアを出るべきなのか。
答えは出ないまま、今一度力をつけてフレイのもとへ現れた主人公。
フレイの体調は更に悪化しているのですが、主人公が来たことに喜び、約束通り旅に出ようとクルザス中央高地、大審門で待ち合わせることになりました。
フレイより先に到着した主人公は、そこで氷の巫女追跡任務を共にしたホワイトブリム前哨地の騎士たちに声をかけられます。
彼等は現在、南方から巨人の襲撃を受けこの迎撃にあたっているのですが、状況が芳しくない様子。
主人公は助けを求められ、承諾。フレイのことは気にかかりつつも、騎士たちと共に走り出しました――
無事巨人を倒し、騎士たちは迎撃に成功。
喜びあう主人公達でしたが、ホワイトブリム前哨地から切迫した伝令が。
ホワイトブリム前哨地に、黒衣をまとった何者かが襲撃。暴れまわっているのだそうです。その正体は不明であり、異端者でもない様子。
騎兵につれられ、ホワイトブリム前哨地に到着した主人公。
そこにいたのは、フレイだったのです。
英雄の影
……来たんですね。約束の場所には、いてくれなかったのに。
僕の忠告も聞かず、君はまだ、都合のいい英雄で居続ける……。だったら、君をそうさせる奴らを、全員消そうと思ったんだ。
ここまでされる理由がわかりませんか?
……ええ、わかるはずもない。
僕を遠ざけた「彼女」こそが……君なのだから。
そう、僕は君だよ。
君が英雄になるたび心の闇に封じてきた、恐怖や憎しみ……負の感情という、影なんだ。
あのとき……君が初めてソウルクリスタルに触れたとき、残留していた「本物のフレイ」の「暗黒」の力が発動した。彼が今際に抱いた生への渇望が、君のエーテルを奪ったんです。けれど、吸収されたのはエーテルだけじゃなかった。
「暗黒」の力に触発された、君の負の感情……つまり僕が、この体に宿りました。
やっと……英雄となって遠ざかっていた君に、僕と向き合ってもらえる機会を得たんです。
……ですが、奪ったエーテルが尽きてしまえば、この体を動かすことはできなくなり、僕は消える。あるいは、君の心の闇に戻されるのかもしれない……。
その前に、知ってほしい思いがあった。君に誰よりも僕を選んでほしかった。
なのに、こいつらが……みんなが邪魔をする……!
僕は「フレイ」の記憶を使って君に暗黒剣を教え、儀式と称して、僕の一部を君に還してきました。けれどついに君は、あの「声」の主に気付けませんでしたね。
あれは僕の……君自身の悲鳴です。
心の底から憐れんで、慈しんでほしかったけれど……もう、時間切れだ。
あの悲鳴の主を救うと、君は言った。だったら、ねえ……今度こそ僕を見てよ……!
優しいやり方は、やめにしましょう。残ったすべてで、君がしまいこんできた痛みを届けます。
君にも、僕を生み出した世界にも。
さあ……思い知って、選ぶんだ。
僕を殺して世界を護るか、世界を護って僕(キミ)を殺すか!
また、ともに
ああ……。終わるのか……これで…………。
君を、こんなにも強くしてしまったのが、僕の声だったなら……ひどい皮肉ですね……。
その強さは、君を何度でも英雄にして、苦しみをもたらす。いつか、その命まで奪うかもしれないのに……。
デュランデル家の騎兵:
おいっ!主人公さんが、侵入者を相手に戦ってるらしいぞ!
野戦病院の治療師:
主人公さん、負けないでくださいーっ!
デュランデル家の騎兵:
か、加勢しますか!我らがこれまで受けたご恩、今こそ……!
これが、君の戦ってきた結果……。
……もう、十分です。君はこれからも、誰かのために戦い続けるんでしょう。誰に強いられなかったとしても、君自身の意志で。
ああ、それは「暗黒騎士」の在り方でもありましたね。君に……とてもよく似合います。
これからも、きっと強くなれるはずです……。
でも……だからこそ、痛いんだ。まっすぐに進み続ける君に、苦しみを口にしない君に、ただ、「生きて」と届けたかったんだ……!
ほかの誰が、その苦悩に気付かなくても、僕だけは……。自分のために、声を上げていたかった。
だけど……もう…………。
主人公……?
っ……僕は…………僕は君の、英雄にはなれない部分です。
それでも、まだ……主人公でいられるのかな。
ありがとう……。痛みを知り、悲しみを知り、苦しみを知る我が主よ。
僕は君の心に還り、世界を護って戦う君の、涙となり、怒りとなり、力となりましょう。
……また、ともに旅をしようよ。
Shadowbringers
SS提供: @c_cona320 様
暗黒騎士のジョブクエのストーリーが好きです。
まとめてくださってありがとうございます。