当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 償うべきは
- その者の選択
混乱の中終わった暴動の後、失意のエマネランはイシュガルドへ帰ろうとするのだが、使用人のオノロワが見当たらない。あたりを探すと、彼は暴徒と化した式典の一般参加者によって暴行を受けていた。
エマネランは、オノロワの怪我が自分のせいであると自責。急激な変化についていけない自分と強い主人公たちとを比較して自暴自棄になる。
イシュガルドに戻り、アイメリクに顛末を報告。彼は国をひとつにまとめるため、エオルゼアグランドカンパニーとの合同演習に参加することを決意する。
エマネランもまた、アイメリクに彼の強さの源泉を聞き、心を新たに参加を決意するのだった。
ストーリーのあらすじ
「償うべきは」
悲しみに足元を掬われる
ノアルトゥレル(厨房のコック):
もしや、奥の席についていたのは、あなただったのですか?
あの席に置かれていた飲み物を片付けようとしたら、微かな薬品……眠り薬の匂いがして、ギョッとしました。
薬を混入したのが誰であれ、ここは私の厨房……あなたには、大変申し訳ないことをしました。式典を祝し、宴を楽しんでいただくはずが、どうして……。
聖フィネア連隊駐屯地から戻ったルキアやアルトアレールと共に、暴動事件の顛末について情報共有します。
そもそもアルトアレールとルキアが聖フィネア連隊駐屯地まで行くことになったのも、暴動に加担する者の策略だったようです。責任者を現場から遠ざけ、暴動による混乱に拍車をかけようとしたのでしょう。
反乱者は数名。
一部は捕縛できたものの、その多くは制止しようとした神殿騎士と剣を交えて死亡、もしくは自ら命を絶ってしまいました。
神殿騎士にも死傷者が出たものの……不幸中の幸いか、市民には大きな被害はありません。
首謀者の女性はかろうじて息のある状態で捕縛されたのですが、非常に危うい状況とのことです。
アイメリクの政策、イシュガルドの変革が正しいと信じる者達は多いものの……千年蓄積された悲しみに足元を掬われる結果となりました。
式典を開催するか否かを含め、アイメリクと相談しなければならないでしょう。
主人公は一度イシュガルドへ戻ることにしますが……
アルトアレールは、腐っているエマネランにも皇都に帰るよう指示します。
叱責にぐうの音も出ず、エマネランも皇都に帰ることにしたのですが……彼の従者であるオノロワがいません。
主人公も一緒にあたりを探しに行きました――。
踏み出した明日の楽しさ
ファルコンネストのランディング付近でボロボロになって倒れているオノロワを発見したのは、それからすぐのことでした。
駆け付けたエマネランは驚き、心配するのですが――オノロワの口から出たのは、エマネランが元気になったことに対する安堵の言葉でした。
オノロワは、式典の客人が暴動後次々帰ろうとしているのを静止しようとしたものの……おそらく「弓を射たエマネラン」の従者ということで、市民から怒りの矛先を向けられてしまったのです。
オノロワ:
……大丈夫ですよ、エマネラン様。旦那様や、アルトアレール様……皆様がやろうとしていることを、僕は信じています。
あの女性(暴動首謀者の女性)が言ったように、悲しい記憶は消えませんし、悩みを抱くことは多いでしょう……。
でも、踏み出した先の明日は、きっと楽しい。それを教えてくれたのは、僕をさんざん振り回した、エマネラン様じゃないですか……。
直後オノロワは、怪我の影響で気を失ってしまいました。
彼の怪我が自分の責任であると自覚しているエマネランは、ぶつけようのない怒りに拳を震わせます。
エマネラン:
クソッ……! なんで、どうして何もかも上手くいかない!
変革を進める兄貴たちも、さっきの反対派の奴らだって、本音は、幸せに笑っていたいだけだろ!?
なのに、もれなく全員、不幸面だ!
俺はいったい、どうすりゃいいって言うんだよ……!
うんざりだ……誰か代わりに、正しい道を選んでくれ!
誰かに判断を任せる生き方
エマネランの態度に怒りを隠せない主人公を静止するサンクレッド。
彼に図星をつかれたエマネランは――
エマネラン:
オマエに何がわかる!
英雄の一味で、自分で何でもできるオマエに、何がッ!
サンクレッド:
何でもなんて、できるものか。俺は、自分が一番大事にしていたものすら、手を差し伸べることもできずに失った……。
だからこそ、死ぬ気で歯を食いしばって、ここに来たんだ。
どれほど痛もうが、終わらせたくないものが、今の俺にはあるからな。
立ち向かわなければ
サンクレッド:
あいつを殴ったこと、後悔はしないぞ。
何をやっても上手くいかず、周りを思ってるのに失敗ばかりで、適当な態度で格好をつけては、現実を躱そうとする……。
そんなあいつの気持ちが、わかりすぎるからこそ腹が立つんだ。
……立ち向かわなきゃならないんだよ、俺もあいつも。
オノロワのことはエマネランに任せ、主人公達はアイメリクのもとへ向かうのでした……。
「その者の選択」
言葉だけではなく
アイメリクは、ファルコンネストにおける暴動へ主人公達を巻き込んでしまったことを謝罪。
彼女の演説は、千年戦争の悲しみが今も燻り続けていることを示していました。根深い問題の解決の難しさに直面するも、しかしアイメリクは変革への覚悟を新たにします。
果たしてそのためには、言葉だけではきっと伝わらない。
エドモン伯爵は、言葉にかわる何かが必要なのではないかといいます。
対するアイメリクの案は、エオルゼア都市軍事同盟との合同演習への参加でした。
演習で神殿騎士団及び平民の自警団によって混成された新生イシュガルド軍を結成し、三国グランドカンパニーに勝利できれば、貴族主導で戦い続けてきたイシュガルドにとって新しい未来を象徴する快挙となります。
少なからず民の心を動かせるでしょう。
エドモン伯爵も提案に賛成。
またその戦いにエマネランを参加させてほしいと言います。
方策は決定しました。
アイメリクが各国盟主と合同演習開催の段取りをつける中、主人公はサンクレッドと共にルキアとヒルダのもとへ向かい、混成軍編成を依頼。
最後に、エマネランのもとへ向かいます。
焦り
四国合同演習への参加を要請されたエマネランは、勝手に参加を決めた父親に悪態をつく一方、彼自身の気持ちを吐露し始めました。
エマネラン:
…………なあ、相棒。冒険者っていうのは、進む道を自分で決めるんだろ?
そういう生き方、つらくないのかよ。
オレは名家の次男に生まれて、できることもできないことも、最初から全部決まってた。イシュガルド人として進むべき道を、ずっと示されてきた……。
そんな世界が急に壊れて、「さあどうする?」ってさ……迷ってるうちに、まわりはどんどん立派に主張しだして、オレ……焦ったんだ……。
どいつの主張も正しいような気がしてくる……だけど、どこかピンとこなくてさ。
考えるほど、わけがわからなくなった……。だから、デキる奴が最適な道を選んでくれるまで、いつもどおりにして待ってるのがいいって思ったんだ。
……なのに、アイツに殴られた痕が、いつまでも痛いんだよ。
オノロワをあんな風にさせたことも……オレが全部悪いわけじゃないって自分に弁解しても、悔しくて……ムカついて……最低に格好悪いんだ…………ッ!
変革の最中、突如与えられた自由、そして責任に戸惑っていたエマネラン。それらを放棄し、流れに身を任せようとした彼の目を覚ましたのは、サンクレッドの拳だったのです。
決意
アイメリクのもとへ向かった主人公とエマネラン。
彼は自分の言葉で、アイメイクに問いかけます。
エマネラン:
いくら民の気持ちを前向きにできたとしても、変革に心の折り合いがつかない奴は、絶対にいるはずだ……。
そいつらは、変革の旗手である貴方を恨むだろう。それでも貴方は進むって言うのか?
何を信じたら、そんなに強くいられる……!?
それは、アイメイクの強さの源泉についての問いでした。
アイメリク:
竜詩戦争が続く限り、新たな悲しみが生まれ続け、この国はいつまでも、悲劇の連鎖に囚われたままだ。
連鎖を断ち切るためには、変革の一歩を踏み出さねばならない。その点においては、前教皇……私の父に共感している。
だが、父は国を愛せど、民を信じなかった。ゆえに己の力のみで変革を行わんとし、道を誤ったのだ。
私は、イシュガルドに生きる民を信じている。変革の嵐を、皆の力で超えていけると信じている……!
あまりに強すぎるアイメイクの言葉。
その決意は確かにエマネランの心に響き……彼もまた覚悟を決めます。
これで合同演習の準備はほぼ整いました。
新生イシュガルド混成軍が結成され、指揮はアイメイクがとります。
そして、イシュガルドにとって最後に残った重要なピース。
アイメイクは主人公にもイシュガルド混成軍に参加してくれないかと依頼をします。
アイメリク:
君が他国のグランドカンパニーに属しているのは、承知の上だ。盟主殿には、私から義理を通そう。だから……もう一度、私と戦場を駆けてほしい。
主人公はこれを了承。
イシュガルドは最強の布陣で合同演習に臨むことになりました。
サンクレッド:
最強の冒険者たるお前がどこにつくかは、「合同演習」の結果を決める、大きな要素になる。だからこそ自軍に誘ったと考えるのが、妥当なんだろうが……あの総長殿ときたら、お前が頷いたとき、心底嬉しいって顔をしたもんだ。
あれは意外と、嘘のつけない奴なんじゃないか?
……お前が信じた仲間たちを、全力で導いてやれよ。
アイメイクの強さ…