当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 黄金色の災禍
【FF14 雑記】「クロニクルクエスト:古の神々」通称「三闘神クエスト」における辻褄のあわない部分について
帝国軍の一部がテンパードにされ、女神ソフィアのかつての信徒を目覚めさせた結果、女神が覚醒します。主人公達はこの討滅に成功。
ウヌクアルハイは独断で眠り続けていた女神ソフィアの信徒達の生命維持装置を停止させてしまう。汚れ仕事は“英雄”には似合わないからとの判断だったが……皆を信用せず、主人公を“英雄”という型にはめたがるウヌクアルハイを、ヤ・シュトラは叱りつける。
ストーリーのあらすじ
「黄金色の災禍」
目覚めた信徒
調査の結果、女神ソフィアの覚醒が間近であることが発覚し、主人公は再度アジス・ラーへと向かいます。魔科学研究所入り口で待っていると……突如あたりに爆発音が響きました。
慌てた様子のクルルが「敵襲」を告げます。帝国が再度襲ってきたのか……急ぎ応戦しているヤ・シュトラ達のもとへと向かうと――
一の従者:
『女神は死なず、天空の繭(まゆ)より再誕す。暴虐なる龍王を傍らに、天の秤もて神罰を下さん……』
我らが女神は、すでに目覚めた!
貴様らアラグの民が造りし揺籃※が、貴様ら自身の滅びを招く……覚えておけ!
※揺籃(ようらん)……ゆりかごのこと。
……その後、異形の襲撃者は去っていきました。
主人公達のことを「アラグの民」と呼ぶ彼等は、おそらく女神ソフィアのテンパード……アラグ帝国が滅びたことを知らぬかつての南方大陸の民だと思われます。
曰く、既に女神が覚醒しているのであれば一刻の猶予もありません。
ふたたびクルルとウヌクアルハイに拘束具の制御を任せ、主人公は女神との戦いに挑みます。
女神ソフィア討滅戦
かつて女神ソフィアを信奉していた南方大陸の民は、アラグ帝国の増長を「世界の均衡の崩壊」と捉えていました。
女神ソフィアは「均衡」をつかさどる神。信徒は傾いた天秤を正常に戻すべく、アラグの侵攻に徹底抗戦したのです。
その本質が故か、女神ソフィアは天秤をもって主人公を苦しめます。
彼女が求める「均衡」のために。
移ろいゆく海の吐息
潮風の口づけ
白き絹の衣が深紅に染まる瞬く間に消えゆく思い出
座り込む母 目は伏せて
手にするは破れた軍装 別れすら言わぬまま確かなことが 悲嘆の内に失われ
娘の泣き声 聞き遂げられぬ想い
忘れられ 殴られ 試され 跪く
唇からこぼれた祈りが届く
そして 女神は彼女の魂に囁きかける「調和なき鼓動は
暗闇なき月光なり
心が求めるは均衡
平衡を保てば悩みは晴れよう」「さあ 乱れた旋律を静めよ
さすれば残るは ひとつの重荷のみ
最期の一歩を踏み出せば
残るは 空っぽの海辺の家だけ空っぽの海辺の家だけ」
窮鼠
無事女神ソフィアの討滅は完了しました。
制御装置操作に向かっていたクルルによれば、閉鎖区画にてガレマール帝国兵の遺体が発見されたとのこと。つまり、前回帝国軍が研究所に潜入した折に女神ソフィアに近づきすぎてテンパード化した帝国兵が、女神の従者を解放……結果、ソフィアの覚醒も為されたのだと考えられます。
しかもこの帝国兵が、偶然ソフィアのもとへ向かったわけではなく……皇帝の信が厚いレグラを追い落としたい者による妨害工作であったことが発覚。
人の営みこそが危機を呼び起こしたのでした。
そもそも第三星暦の末期、南方大陸の諸族は敗滅が決定的となる中、狡智に長けた女神は信徒にある計略をさずけます。彼らはアラグ帝国内部の反乱分子と手を結び、女神の拘束具に保安上の穴を開けた上で、あえてアラグに捕縛されたのです。
囚われの身となって、アラグの都の奥深くへと入り込み、その後拘束具を解いて、巨大帝国の中枢に一撃を加えるために。
計画は事前に露呈し、当時は未遂に終わります。しかしその「穴」は数千年の時を経て現在利用されました。
『女神は死なず、天空の繭(まゆ)より再誕す。暴虐なる龍王を傍らに、天の秤もて神罰を下さん……』
女神の従者の言うこの予言が示す「龍王」が、バハムートを指し示していたのであれば……もし当時この計画が成功していれば、霊災にも匹敵する大惨事が引き起こされていたでしょう。彼らが守るべき故郷である南方大陸も無事に済んだとは思えません。
それでも……滅びゆく故郷を前に、一矢報いたいという当時の南方大陸の民達の想いが、計画を実行させたのです。
誰かが手を
…………脅威は、皆が考えているよりも、ずっと大きい。だから、誰かがやらなくてはならないんだ。残る女神のテンパードすべてを……「抹消」する仕事を。
ダラガブの実験場
石の家に戻った主人公。
そこにはウヌクアルハイとヤ・シュトラも待っていました。
ヤ・シュトラは「魔科学研究所」で眠っていた女神のテンパードの生命維持装置が止められていたことを発見し……それがウヌクアルハイの手によるものではないかと問いただします。
ウヌクアルハイ:
…………はい、僕の独断行動です。先に閲覧したアラグの記録から、あの場所が、僕たちの想像よりはるかに危険な施設だと知ったからです。
「魔科学研究所」は単なる研究施設ではありません。より遠大な計画の一環として建造された、「実験場」です!
魔神と女神は、いずれも奇妙な球体に封じられていました。その球体は、とある小天体の試作品なのです……!
“英雄”
蛮神バハムートを封じ、第七霊災をもたらした衛星「ダラガブ」……闘神たちを封じていた球体は、その雛型だったのだとか。
想像以上に事態は切迫しており、それ故に危険の萌芽を摘んだウヌクアルハイ。その「汚れ仕事」は、英雄たる主人公にさせるべきではない……そう考えての独断でした。
事情は理解したヤ・シュトラでしたが……
ヤ・シュトラ:
了解したわ。私の想像以上に、事態は深刻だったということもね。
……ただ、これだけは言わせてちょうだい。
そうやって、主人公を「英雄」という偶像に押し込めるのはやめなさい!
蛮神と戦うと決めた時点で信徒との戦いが避けられないことは……彼女だけじゃない、「暁」の誰もが覚悟してるわ。
英雄としてでなく、人として罪を負う決意で戦っているのよ!
言いたいことは、それだけよ。
またも独断してしまったウヌクアルハイ。
英雄たる主人公に対する複雑な心情は、まだ表に出来ないようです。
三闘神討滅記:「女神」の章
女神「ソフィア」が討滅され、三闘神は残り一柱となった。
その過程において、女神ソフィアがテンパードへの神託を通じて、古代アラグ帝国の転覆を図っていたことが明らかになった。
アラグ側に遺された記録を洗ったところ、女神の信奉者は、当時、南方へと版図を拡げつつあったアラグ帝国の増長を「世界の均衡の崩壊」と捉えていたようだ。
女神ソフィアは「均衡」をつかさどる神性と考えられており、信徒は傾いた天秤を正常に戻すべく、アラグの侵攻に徹底抗戦した。それは「蛮神」という、新たな崩壊の種を撒いてしまったのだが。「均衡」を是とする考え方は、我が主のそれに通じる部分がある。「光」も「闇」も世界の存続に欠かせぬものであり、いずれかの急激な増大は、世界の存在そのものを無と化す。
初めて出会ったとき、我が主はこう言った。
私は光の使徒ではない、だが「今」は、光に与する……と。
機に応じて立場を変えられねば、調停者の使いは務まらない。我々の正義は、「闇」にも「光」にも「均衡」にもない。その時々で形を変える正義を追究し、破滅を回避する。
勝利なき不毛な戦いを「調停」する……それが我らの使命なのだ。