当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 還りし神、巡りし魂
アシエン達を滅する方法を思いついたウリエンジェ。主人公はその前提として、エーテル学の基礎知識を学ぶ。エーテルとエオルゼアとの関係とは。そして、アシエンを滅するための方法とはどういうものなのだろうか。
ストーリーのあらすじ
「還りし神、巡りし魂」
蛮神ラムウの討伐後、主人公はカヌ・エ・センナに報告して石の家へと帰ります。
石の家では、ウリエンジェが思いついたアシエン消滅のための方法について聞くことになります。
その前提知識はFF14における世界観設定の根幹にかかわる話であるため、本項では少し章立てを変えてわかりやすく説明します。尚、本項はFF14のメインクエスト「還りし神、巡りし魂」のほか、世界観設定本 Encyclopedia Eorzea Vol.01 を参照しています。
FF14の「エーテル」とは
「エーテル」は生命の源とも呼ばれ、人も獣も、そして樹木でさえ、全ての命はその存在の内側に「エーテル」を宿しています。
一般的にこの世界における死とは、身体からすべてのエーテルが抜け落ちてしまった状態を指しており、命とエーテルはほぼイコールと考えても差し支えありません。
魔法とはエーテルを用いて超常現象を引き起こす技術です。それぞれの魔法体系でその方法論は異なるものの、全ての魔法がエーテルを原動力としていることには変わりません。
また、エーテルが何らかの原因で結晶化したものを「クリスタル」といいます。
相対性理論が生まれる前、光とは波であると考えられていました。しかし、波が生まれるためにはその波を伝える何かが存在していないといけまません。
そこで考え出されたのが「エーテル」です。宇宙は目に見えないエーテルで満たされており、それが光という波を伝えているのだと考えられたのです。
「物質界」と「エーテル界」
エオルゼアの世界を「物質界」、そして不可視のエーテルで満たされた世界のことを「エーテル界」といいます。物質界とエーテル界は重なり合うように存在し、互いに影響しあっています。少しわかりにくい概念なのですが、お互いの「界」は「異世界」というよりも、「レイヤー」と考えたほうが理解し易いかもしれません。
物質界とエーテル界は互いに影響しあっています。例えばエーテルが豊富な土地は生命力に満ち溢れ、他方エーテルが枯渇した土地は死の大地と化します。
また、特定の属性に偏りが生じている場合、高温化や寒冷化が生じることもあります。
エオルゼアの世界において、気候とは物理法則によって生じるものではなく、エーテルの影響で定まる現象なのです。
例えばPCを使って絵を描く場合で考えてみましょう。
あなたはまず、白いキャンバスを用意します。これが物質界です。さらさらと絵を描き、何か物足りないと思ってフィルターレイヤーを1枚重ねました。足されたレイヤーがエーテル界です。
巡りし魂
エオルゼアにおいてエーテル=命であると先述しましたが、命が終わりを迎えた場合、つまり肉体からエーテルが拡散した場合、そのエーテルはエーテル界へと還ります。逆に生命が生まれる場合には、たゆたうエーテルが物質界の入れ物、つまり肉体に降りるのです。
命は散り、星の海へ還る。その星の海から新たな命が生まれる。
その循環こそが、エオルゼアにおける命の理です。
概念としては、FFVIIのライフストリームと似たものであると言えます。ただし、ライフストリームは「たゆたう」ものではなく、星をめぐる(星自身の)エネルギーなので、その辺りはFFXIVオリジナルのものといえるでしょう。
蛮神
ただし蛮神は状況が異なります。
大量のクリスタルと共に、召喚者の祈りに呼応して呼び出される蛮神は、顕現するだけで大量の「エーテル」を消費します。蛮神が呼ばれるだけでその地方における「エーテル界」のエーテル濃度は下がるのですが、さらにややこしいことに、蛮神が討伐されても吸収したエーテルはエーテル界に還らず、物質界に「クリスタル」として残ってしまうのです。
それ故物質界とエーテル界のバランスが崩れ、その地方はエーテルが枯渇してしまいかねません。それこそ、帝国が蛮神を危険視する率うです。
尚、魂だけはエーテル界に還るといわれています。
ですから、蛮神はクリスタルと祈りさえあれば何度も召喚されるのです。
アシエンが“不死”である理由
アシエンは、一般の生命とも蛮神とも異なると考えられています。
別名「不死なる者」とも呼ばれるアシエンですが、主人公がアシエン・ラハブレアを一度退けたように、物質界における「肉体」が不死なわけではありません。
アシエンの肉体が壊れた場合、その命、つまりエーテルは拡散せずその場に残ります。
そのため新たな肉体の入れ物さえ手に入れば生き返ることが可能であり、それこそが「不滅なる者」と呼ばれる所以です。
アシエンの肉体が死んだ場合、仮に新たな「肉体」が近くになければ、アシエンの魂はエーテルのままでいることになります。リヴァイアサンを召喚したサハギン族の司祭が、エーテルを求めるリヴァイアサンに吸収されてしまったことから考えるに、彼等にとってこれは非常に危険な状況です。そのため、物質界とエーテル界の間、第三の「界」ともいえるそこに退避するのだとウリエンジェは考えました。
闇のクリスタル
しかしながら、その界の狭間は容易に出入りできるわけではないようです。
その移動を可能にするアイテムこそが、「闇のクリスタル」です。
狭間から顕現するためにも闇のクリスタルは使われます。
導かれる結論
- エオルゼアの世界は、物質界とエーテル界が重なりあって存在している
- 死ぬということはエーテル界に還ることであり、生まれるというのはエーテルが物質界の肉体に降りてくることを指す。
- アシエンはその理から外れ、物質界の肉体が壊れてもエーテルが霧散せず、エーテル界に還らない。
- アシエンは物質界でもエーテル界でもない、狭間の界に逃避することができる
であれば、もしアシエンを倒したとき魂を逃さず吸い込んで捕縛し、それを破壊してしまえば、アシエンのエーテルを霧散させ、エーテル界に還すことができるのではないかというのがウリエンジェの考えた仮説でした。
しかしながら、そのような入れ物など現在のところ存在していません。
彼等は結論をひとまずシャーレアン本国と共有。対策を練ることにするのでした。
エピローグ
水神リヴァイアサンに続き、雷神ラムウまでも……。
まさか雷神が、光の使徒を受け入れるとはね。
……焔神、嵐神、岩神、水神、雷神。彼の地で顕現可能な五大神は、すべて、あの者に討たれたということになる。
人の進化……。エリディブス卿の言うとおりということか。
はたして、ハイデリンの意思か。人は、七度の「次元圧壊」を生き延び、「人ならざる者」に進化しようとしている。
だが、「アーダー」による、絶対神「ゾディアーク」様の再生。その最後の欠片は、覚醒せし人の「人たる者」への進化だ。
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……ならば、それを成すことも、我々に課せられた使命。
かの地、エオルゼアが神々に愛される理由……。そのために、新たな「知」を人にあたえ、新たな「神」を導く。
すべての世界をひとつにし、「原初の理」を得るために。