当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- ムーンブリダの秘策
- 帝国軍迎撃作戦
- その者、ナプリアレス
- 犠牲と誓い
アシエン消滅のために必要なエーテルを確保するため、ムーンブリダは魔器「エーテル・エクストラクター」を製作。その実験のため北ザナラーンに赴き、現地の安全を確保する。
実験の最中、アシエン・ナプリアレスと遭遇。主人公の光の加護が消えていることに気が付いた彼は予定変更し、石の家にあるルイゾワの遺品である杖「トゥプシマティ」の強奪を画策。
主人公は杖ごとさらわれたミンフィリアを救出し、ナプリアレスを白聖石に捕らえる。
エーテルの刃で砕こうとするもほんの少しエーテルが足りない中、ムーンブリダは己の務めを知る。彼女は自らをエーテルと化すことで力添えをし、アシエンの討伐に成功。
ムーンブリダは自らの命と引き換えに、アシエン消滅の手段を構築したのだ。
ストーリーのあらすじ
「ムーンブリダの秘策」
引き続き石の家では、ムーンブリダのアシエン討伐研究に関する報告が行われます。
アシエンを消滅させるためには、相応のエーテルで刃を作らなければなりませんが、そもそも物質界ではエーテルはすぐに霧散してしまいます。そのためクリスタルの形で現存しているものを使用することになります。
STORY | 1.メインクエスト2.3-新生【03.還りし神、巡りし魂(エーテル学の基礎知識)】
アシエンのエーテル総量が、リヴァイアサンと同じくらいだと仮定してみましょう。
先のリヴァイアサン討滅戦では、双胴船に大量のクリスタルを積み込み、そのエーテルでリヴァイアサンの攻撃を相殺しました。攻撃を防ぐだけでもその量が必要なのですから、大雑把に考えてもリヴァイアサン本体のエーテル総量はそれより数倍は多いでしょう。
とすれば、アシエンのエーテルを砕くために必要なクリスタルの量は双胴船が数隻程度分必要であると考えられます。
簡単に言えば、物凄く大量のクリスタルが必要だということです。
アシエンはいつ現れるか、いつ捕らえることができるか全く想定できません。そのような敵を相手に、双胴船数隻分ものクリスタルを常に持ち歩くことは現実的ではないでしょう。
であれば、大量のエーテルをどう生み出すか。
ムーンブリダの結論は、大地に蓄えられた資源、つまり地脈から溢れたエーテルの結晶である偏属性クリスタルから直接エーテルを発生させるというものでした。
彼女が作り出した魔器「エーテル・エクストラクター」はそのためのものです。
稼働実験のために適当な地を求めていたところ、ちょうど石の家へ到着したアルフィノは北ザナラーンを提案します。
但し、彼は条件として、カストルム・メリディアヌムの帝国軍の排除が必要だと提示。
シャーレアンの賢人を便利な戦力として使うようなアルフィノの態度に……
ムーンブリダは怒ることなく、差し迫った危機に対抗するため、必要なことだとこれを快諾。暁、及び主人公は北ザナラーンへ向かいます。
フ・ラミンの外出
普段は石の家で内助の功をあげるフ・ラミンですが、彼女はホーリーボルダー、クルトゥネとともにウルダハへ向かうようです。
その用件は、ミンフィリアの依頼によるウルダハの「旧友」への「資金援助」。
名声が集まっている暁の血盟ですが、組織運営における懐事情が厳しい状況は変わっていないようです……。
「帝国軍迎撃作戦」
北ザナラーンの青燐精製所に到着した主人公。
現地にはクリスタルブレイブ第四分隊(アリアヌやウィルレッド達の部隊)が展開していました。
不滅隊とも協力し、精製所内にある“怪しげな不審物”(帝国製の爆発物)を除去。
いよいよ帝国軍と対峙する際には、イルベルド隊長及び第三分隊(ユユハセの部隊)も合流。カストルム・メリディアヌムの帝国軍を沈黙させることに成功しました。
「その者、ナプリアレス」
アシエン・ナプリアレスとの邂逅
作戦終了後、暁の血盟メンバーやクリスタルブレイブ隊員たちが残党狩りに赴く中、ムーンブリダは単独で実験を続けていたため、主人公は彼女を迎えに行きます。
幸いにして偏属性クリスタルからエーテルを取り出す実験は成功。エーテルを確保する算段はつきました。
成功を喜び合うムーンブリダと主人公でしたが……
その時、背後に気配を感じます。
そこにはアシエン・ナプリアレスがいたのです。
主人公をみたナプリアレスは、光の加護が消え去っていることに気がつきました。
アシエン・ナプリアレス:
光の加護を失した「人ならざる者」なんざ、敵じゃねぇ!
……いや、今なら、白法衣の野郎が言っていた、「あの杖」をいただく好機じゃねぇか。
ククク……これで、白法衣とラハブレアを出し抜ける!
そう言い残すと、ナプリアレスは姿を消しました。
彼の言う「杖」が指すもの。それはルイゾワの杖、トゥプシマティのことでしょう。
まずいことになりました。トゥプシマティは石の家の壁に飾られているのですが、石の家には今ミンフィリアしかいないのです。
ムーンブリダと主人公は、急ぎ石の家へと戻ります――。
名杖トゥプシマティ
石の家では、アシエン・ナプリアレスとミンフィリアが対峙していました。
トゥプシマティを守るミンフィリア。暁の血盟にとって大事な……しかし、ただの遺品でしかないトゥプシマティを狙うアシエン。
それには理由がありました。
トゥプシマティの先には小さな「石板」がついています。それと杖頭の「角笛」を組み合わせることで、周囲から莫大なエーテルを集めることが可能なのです。
カルテノー平原での戦いの際、エオルゼア十二神を降ろしたルイゾワ。今考えれば、召喚には必須の「祈り」と「クリスタル」のうち、クリスタルがないまま召喚していました。
ルイゾワはつまり、トゥプシマティの「石板」と「角笛」を用いてエーテルを集め、エオルゼア十二神を召喚したのです。
アシエン・ナプリアレスは今まで、光の戦士の加護の影響で石の家に近づくことができませんでした。それが消え去った今「転生組」である彼でも容易に侵入を許したのです。
一方、超える力をもたないムーンブリダは、ナプリアレスの言葉を理解することができません。
業を煮やした彼女は手にした斧でアシエン・ナプリアレスに襲いかかり――
ナプリアレスが振り向きざま放った魔法が、ムーンブリダの身体を貫き……
致命傷を負ってしまいます。
ナプリアレスの力をもってすれば、トゥプシマティを力づくで奪うことも簡単だったのでしょうが……
アシエン・ナプリアレス:
だが、下手に殺すと、白法衣の野郎がうるさそうだ。……面倒だが、お前(ミンフィリア)ごと拐うとしよう。
そう言うと、動揺する主人公を前に、杖を守るミンフィリアごと界の狭間へ攫ってしまいました。
ムーンブリダのもとへ駆け寄る主人公でしたが、彼女は自らの心配より、エーテルの歪みが消えないうちにアシエンを追うよう、主人公を叱咤します。
主人公はトゥプシマティを取り返すため、そしてミンフィリアを救出するために、エーテルの歪へ飛び込んだのでした。
アシエン・ナプリアレス討滅戦
歪の奥はまるで何かの祭壇のようで、荒々しい像が見下ろしています。
その前には、囚われたミンフィリアが苦悶の表情を浮かべていました。
多くの時空魔法を駆使するアシエン・ナプリアレス。
主人公は苦戦しつつも彼を撃退。
辛くもミンフィリアを救出することに成功します。
アシエンの消滅
界の狭間から帰還した主人公とミンフィリア。
そこにはアシエン・ナプリアレスも倒れていたのですが……直後、身体から霧散したエーテルが集まり、アシエン・ナプリアレスは復活を遂げてしまいます。
しかし、ミンフィリアはエーテル体となったアシエンに向けて、ムーンブリダから受け取った白聖石をかざします。目論み通りにアシエンのエーテルは白聖石へと吸収され、逃亡を防ぐことに成功しました。
白聖石で捕えていられる時間は長くありません。
主人公は大量のエーテルを確保するため、トゥプシマティを手に取り
作り出したエーテルの刃をアシエン・ナプリアレスにぶつけました。
強大なエーテルでしたが、しかしこれを防ぐナプリアレス。
光の加護を失っている主人公では、トゥプシマティを用いてもアシエンを砕くだけのエーテルを集めることができなかったのです。
主人公は徐々に押され始めます。
藁をもつかむ思いでハイデリンに祈りを捧げるミンフィリアでしたが……その声は届きません。
這う這うの体であるムーンブリダも、エーテル・エクストラクターを起動して主人公を援護しています。それなのにエーテルがほんの少しだけ足りず、アシエンに届きません――
そう、足りないのはほんの少しだけ。
ムーンブリダは立ち上がります。
その足どりには、ある決意が浮かんでいました。
ムーンブリダ
そうか……そうだったんだね……。
……ルイゾワ様も、自分の「務め」が……わかったんだ。
死して、希望を守る……。
これが……ルイゾワ様が、この地を訪れた理由……やっとわかったよ、ウリエンジェ……。
ムーンブリダは、主人公の放つエーテルに手を添えます。
その瞬間、彼女の身体――命はエーテルと化し……
主人公の放つエーテルの刃に「ほんの少し」の力を与え
アシエンのエーテル総量を上回ったことで、ナプリアレスを消滅させることに成功しました。
しかし――
自らの命をエーテルとしたムーンブリダ。
彼女がいた場所には、何一つ残っているものはなく。
ただひとつ、エーテル・エクストラクターだけを残して「消滅」してしまったのでした。
己の役割
直後、暁の皆が扉を開けて飛び込んできました。ミンフィリアの無事を喜びつつ――ムーンブリダの姿がないことに気がつき、主人公とミンフィリアは顛末を話します。
その場には、ウリエンジェの姿もありました。
ムーンブリダとウリエンジェは幼馴染であると同時にルイゾワに師事した同門でもありました。
第七霊災を乗り越える功績を残したルイゾワでしたが、「知の集積者として歴史の観察者たれ」とするシャーレアン本国において、ルイゾワのことを歴史に介入した堕落者と呼ぶ声すらありました。
シャーレアンに残ったムーンブリダは、そんな周囲の声に心が揺れていました。
ルイゾワはシャーレアンとしての努めを捨てたのではないか。
そして……ムーンブリダ自身も捨てられたのではないかと。
疑念をもってエオルゼアにわたった彼女でありましたが、エオルゼアでは暁の血盟として自らの役割を果たします。
しかし最期の時。
彼女はルイゾワの心を理解しました。
そして、彼女もまたルイゾワと同様に決意し、己が運命を受け入れたのです。
ウリエンジェ:
月は欠け、星海の渚に消ゆ……。
さりとて天の巡りはやがて、暁の陽を導かん……。
ムーンブリダは……己の役目を、立派に果たしたのですね?
ウリエンジェはその返事に満足し、一人彼女を弔うため、砂の家へと戻ったのでした。
「犠牲と誓い」
早霜峠。
モードゥナを見下ろすこの地にて、暁をはムーンブリダを葬送します。
ミンフィリア
ムーンブリダ……。あなたの死を、無駄にはしません。
あなたは、アシエンを消滅させる方法を確立してくれた。奴らはもう、手の届かない脅威ではない……。
わたしたちの戦える相手よ。
わたしたち「暁の血盟」は、必ず……やりとげてみせることを誓います……
エピローグ1 ミドガルズオルムの審判
ミドガルズオルム:
光の加護なくして、闇の者を滅したか……。
なるほど、ヒトは愚かなだけではないようだ。
ミドガルズオルム:だが、脅威のひとつを掃っただけのこと……。
汝を認めるには至らぬ。
エピローグ2 弱気な盟主
ミンフィリア
弔ってはみても、そう簡単に悲しみは晴れないわ……。
でも、悲しくても……わたしたちは前に進まなくてはならない……。
わたしたちは、多くの犠牲を払いながら戦ってきた。
だからこそ、彼らの想いを受け継いで、困難に立ち向かっていかなければならないのよ。
ミンフィリア
……ふふっ、これはあなたに対する言葉ではないわね。
自分が自分に言い聞かせるための言葉……。
ごめんなさい、弱気な盟主なんて、誰にも見せられないから……。