当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 哀しみの抱いて
- 和平への期待
- ただいま警備強化中!
- 楽しい宴
ドラゴン族との平和式典が開催されることになり、主人公はファルコンネストへ向かう。
多くの市民が期待に胸を膨らませる中、主人公は食堂で休憩を取るのだが……そこで薬を盛られ、昏倒してしまった。
目を覚ました時、式典反対派による暴動が発生していた。鎮圧のためとはいえ、エマネランは首謀者に弓を射させてしまう。この事件は結果として貴族と市民の断絶を詳らかにし、市民にイシュガルドが千年続けた戦争の悲しみを思い出させた。和平式典も一時延期となるのだった。
ストーリーのあらすじ
「哀しみを抱いて」
ミンフィリアの捜索は望まぬ結果となってしまいました。
意気消沈の中ではありますが、イシュガルドから聖竜の眷族と和平の契りをかわす式典の招待状が届いているということで、主人公はイシュガルドへ向かいます。
式典を企画したアイメリクは、邪竜の一派が動けば再び戦いになることは理解しつつも、和平への道のりを一歩ずつ進められていることを喜びます。
彼の努力の甲斐もあり、守旧派の声が収まりつつあるイシュガルド。
やっとこぎつけた式典の開催に休んでいる暇はないといいますが、しかし疲れの色は隠せず……
突然ふらついた彼は、苦笑いを浮かべるのでした。
式典会場は人の領地と竜の領地の狭間、ファルコンネスト。
出発しようとしたところ……
その申し出は、主人公にとって何かを思い出させるもので――
少し戸惑いながらも
しかし、笑顔で頷くのでした。
「和平への期待」
順調に準備が進むファルコンネスト。
現場をとりしきるルキアによれば、式典ではアイメイクの提案により、竜と人との融和を忘れぬよう、レリーフが公開される予定なのだそうです。
しばしの時間、主人公は式典に向けて活気あふれるファルコンネストを散策することにしました。
市民が多く集まる街中を歩いていると、ルキアの補佐役であるアルトアレール卿と遭遇。歴史的イベントを前に、彼たっての希望で式典業務にあたっているのだといいます。
そこへルキアが現れました。
アルトアレールを探していたという彼女によれば、全部隊へドラゴン族への攻撃中止命令を出しているものの、聖フィネア連隊の一部にドラゴン族との徹底抗戦を掲げる者がおり、難航しているのだとか。
当事者は責任者と直接の話し合いを希望しているといいます。ルキアとアルトアレールはファルコンネストを離れ、聖フィネア連隊駐屯地へと向かうことになりました。
その出立前。
主人公は、アルトアレールからエマネランに関するお願いをされました。
アルトアレール:
なかば強引に連れ出し、警備の任に就かせてはみたものの、私の目がなくなれば、いつサボりだすとも知れん。
すまないが、もし怠けている弟を見かけたら、私に代わって尻を叩いてやってはくれないか?
主人公はこれを了承。
一安心した様子のアルトアレールは、ルキアと共に聖フィネア連隊駐屯地へ向かっていきました。
「ただいま警備強化中!」
エマネランのもとへ向かった主人公でしたが……覇気のない彼は忙しいからと主人公に仕事の手伝いを依頼。魔物の討伐任務を彼に代わって引き受けます。
その任務中、サンクレッドとキャンプ・リバーズミート付近で遭遇します。彼もまたエマネランに体よくつかわれていたようで……ふたりは仕事を終え、ファルコンネストへ戻りました。
「楽しい宴」
臨時食堂の賑わい
エマネランに報告しますが、やはり全く覇気がありません。
溜息をつきながら、客人を手伝わせたのがバレたら怒られるから休んでいろと言う彼に従い、休息をとることに。
ファルコンネスト見学に向かったサンクレッドと別れ、主人公は一人で食堂に向かいます。
出迎えてくれた給仕の女性に従い、主人公は席に着きます。
千年間戦い続けたイシュガルドに差し込んだ平和の兆しに、店内は活気であふれ、皆これからの未来を明るいものだと信じてやまない様子です。
ドラゴン族との戦いで恋人をなくしたという給仕の女性もまた、いてもたってもいられずに駆け付けたのだとか。
食事が揃うまでのサービスだという飲み物に口をつけた
直後のことでした……
盛られた薬
あら……もう眠たくなってしまったんですか? ずいぶんお疲れだったようですね。
まあ、あれだけ大きなことを成せば、当然か……。そうでしょう……竜の背に乗り凱旋した、救国の英雄さん?
しばらく、お休みになっていてください……。
これ以上、余計なことはしなくていいんです……。
…………。
……。
全部、お前のせいだ。
超える力 給仕の女性の過去
気を失った主人公が超える力で視た過去。墓石に向かって涙を流す給仕の女性の近くに、嗚咽を漏らす老夫婦がいました。
ドラゴン族との戦いで息子達をなくしたというその老夫婦は、近頃皇都で解かれているドラゴン族との融和について素晴らしい事だと理解しつつも……一方で不満を抱いていました。
場面は変わり、ドラゴン族との融和反対派の集会。
そこには先ほどの老夫婦、そして給仕の女性もいました。
不満はあれど、しかし融和を止めることは難しいと理解している反対派の彼等。
ファルコンネストで開催予定の和平式典が済めば、きっとイシュガルドの行く末は決定的になる……手詰まりの雰囲気はしかし、給仕の女性の覚悟で一変します。
不吉なる前兆
サンクレッドに起こされ、目を覚ました主人公が外に出ると……そこには混乱の中演説をする給仕の女性の姿がありました。
唯一の希望
聞けッ、イシュガルドの民よ!
我々は融和という偽りの安息を拒み、立ち上がらねばならない!
思い出せ、竜にはらわたを喰い千切られた親類を。
思い出せ、戦地に旅立ち、二度とは戻らなかった友を。
……恋人をッ!
この血が、悲しみに凍ることなく巡っているのは、奪われたことに怒り、戦い続けてきたからだ!
イシュガルドの民、その強さは、竜との戦いのみに活きるッ!
っ……見ろ……これが現実だ……! 奴らは、意にそぐわない事実を消していく。
民はまた騙されて、都合よく使われるだけだ……。
民を戦場へと導き、我々から愛しき者を奪っておきながら、のうのうと融和を説いて、復讐の機会さえも奪おうとする……。
クソくらえ……ッ!
戦だけが……竜との戦いだけが、唯一の希望なんだ。
我々から……私から……もう、生きる理由を奪わないで……!
放たれた矢
な、何してるんだよ!
殺せだなんて、オレは、一言も……!
ち、違う!
オレが命じたわけじゃない、本当だ!
オレはただ……本当に、そんなつもりじゃ…………!
惨劇が終わって
ひとまず落ち着きを取り戻したように見えるファルコンネスト。
しかし……式典参加者の気持ちが元に戻ることはありませんでした。
暴動は良くない。それを理解する一方で……「貴族が平民に矢を射た」事実、そして首謀者であった女性の言葉は――式典参加者の心に棘のように残ったのです。
サンクレッド:
……罪のない犠牲者を出している以上、暴動を起こした反乱者たちは咎人にすぎない。
エマネランの対応も、間違ってはいなかった。
ただ、人の気持ちは、善悪だけで割り切れないもの……。誰もが失う悲しみを知る国だからこそ、波紋は広がるだろう。
これからどうするつもりなのか……過去に縛られた心は、動かすのに苦労するからな……。