当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 時を超えし使者
- プリンクの試練
- 不可視の脅威
- 闇に葬られた頁
- 召喚士の使命
召喚士のレベル60~70までのジョブクエスト。
新たに発見された使い魔、プリンキピアという召喚士の教本のもと、召喚士の秘法を得る為に3つの試練に挑むも、その最中、プリンキピアを創ったアラグ時代の大召喚士サリに妨害を受けてしまう。
プリンキピアにかけられた秘法伝授の封印を解くために、サリの行方を追う。
サリは、アラグ時代、自身で創り上げた「召喚システム」に自らを殺させることで召喚獣と化した存在であり、さらなる力を求めて主人公を殺し、召喚獣化しようと考えていたのだ。
激しい弾圧の結果、弟子の多くを失い、理念を見失ったサリ。彼の間違った考えを止めたのは、情熱のままにプリンキピアをかきあげた、若かりし頃のサリ自身だったのだ。
ストーリーのあらすじ
レベル60「時を超えし使者」
プリンキピアとの出会い
ヤ・ミトラから、古代アラグ帝国の遺跡から、召喚魔法について記された書物が見つかったとの情報が寄せられました。早速、モードゥナの聖コイナク財団の調査地へ。
ラムブルースから、見つかった本を受領しました。
どうやら召喚魔法の教本らしいのですが、封印が施されているようです。
ヤ・ミトラに渡したところ……
突然、本が喋り始めます。
「プリンキピア」、通称プリンクを名乗るその使い魔は、召喚魔法を後世に伝えるための教本だといいます。彼は、主人公のソウルクリスタルに反応し、目覚めました。
そもそも召喚魔法は、蛮神討滅のために生まれた体系です。故に、世界に蛮神が跋扈する時代にしか使われず、役割を果たせば――蛮神がすべて消滅すれば、召喚魔法もまた、失われてしまいます。アラグ時代、そんな未来を見越したとある大召喚士が、大いなる秘法を後の世に伝えるため、プリンキピアを記したのだそうです。
力の試練
プリンキピアから召喚魔法の秘法を授受するために、主人公は3つの試練を課せられました。
まず1つ目は「力」の試練。プリンキピアが作り出した魔物を撃破します。
アラグの時代の召喚士と比較しても充分な力を示した主人公。
プリンキピアのもと、古の知識を用いて技術を洗練すれば、更なる実力の向上も見込まれます。
プリンキピアの目的
そんなプリンキピアが生まれたのは、第三星暦。アラグ帝国崩壊寸前の頃、大召喚士「サリ」の手で書かれました。
時代は魔科学最盛期であり、サリ自身も魔科学にも精通していたといいますが、プリンキピアには全く「科学」技術が用いられていません。
もともとアラグは、魔法を極めることで繁栄した文明です。しかし、ある時を境に科学技術が急速に発展。魔法と組み合わせた魔科学が隆盛を迎えます。
雷子を利用した新たな記録媒体が生まれ、複雑な魔紋を一瞬で構築する技術が発展。初期の召喚士は、革と紙とインクで出来た魔道書を用いていましたが、魔科学技術を応用することで、魔道書もそれに応じて洗練されていきました。しかし、これらの情報は特別な機械がなくては読み取れないため、「後世に召喚魔法を残す」という目的には適しません。そのため、サリは原始的な本の形でプリンキピアをつくったのだといいます。
ひとまず、力の試練は終了しました。一行はグリダニアへ戻ります。
プリンキピアをヤ・ミトラに預け、次なる試練の時まで、主人公は腕前を磨きます。
レベル63「プリンクの試練」
技の試練
主人公は、新たな試練を受けるに相応しい段階へと進みました。
次なる試練は、「技」の試練。そのために対戦相手として複数の召喚士が必要といいます。当代にそうそう召喚士はいません……が。
折よく、不滅隊のダンシング・ウルフ大闘士が、ウルダハにおいて、対蛮神戦を目的に召喚士で構成された特務隊の編成が決定したため、主人公に隊員の稽古をつけてほしいと来ていたのです。
一石二鳥ということで依頼を受諾。訓練場所であるキャンプ・ブルーフォグへ向かいます。
技の試練は、召喚士同士の実地訓練。
相手はクリスピン上等闘兵、デニース闘軍曹、ジャジャサム少闘士の3人です。
主人公は特務隊の新人召喚士達を圧倒。「技」の試練は無事に終了しました。
召喚士、弾圧の歴史
グリダニアに戻り、前回に引き続き召喚士の歴史をプリンキピアに聞きます。
蛮神討滅のために生まれた召喚魔法は効果を発揮し、一時は英雄視されます。しかし、驕った一部の者がその力を悪用。一転、弾圧対象となってしまいます。
弾圧の渦中においても、蛮神討滅に尽力し、以前トリスタンの力の源となったベリアス等多くの蛮神を倒した大召喚士サリ。彼は召喚魔法が失われないよう、文献の収集・保存、そして後継者の育成に努めました。
一方、魔科学にも造詣が深く。特に情報技術に長けていました。
たとえば魔道書を使わない魔紋構築や、機械の力を借りて召喚獣を強化する技術なども研究していたといいますが……信頼性の問題から、結局実を結ばなかったといいます。
そんな偉大な召喚士サリですが、後世にほとんどその存在が伝わっていません。プリンキピアも保管庫で眠っていたので詳しいことはわかりませんが……当時、召喚士の弾圧は激しく、彼の弟子も多く生命を落としたといいます。サリの記録は、ほとんど消されてしまったのでしょう。
レベル65「不可視の脅威」
緊急事態
いよいよ最後の試練の時です。前回の特務隊員達とパーティーを組み、蛮神討滅に近い形で模擬戦を行うことになりました。
場所はアラグの遺跡がある人工島、シールロックです。
早速ウルダハ・ランディングへ。飛空艇に乗り込もうとしたところ……特務隊のジャジャサム少闘士から緊迫した様子のリンクシェル通信が入ります。
主人公は、急ぎ現地へ。
襲われ、負傷した特務隊員達を助けた後、謎の男と刃を交えるダンシング・ウルフに手を貸し、退けます。
相手もまた召喚士のようですが……
プリンキピアは、敵対した男こそ、大召喚士サリであるというのです。
サリと思われる男は、プリンキピアの機能の一部を封印し、どこかへ消えてしまいました。
一行は怪我人の安全確保を優先し、ウルダハへと帰投します。
クリスピン上等闘兵
敵は間違いなく、召喚士でした。あれほど多くの召喚獣を同時に使役するなど、いったい、どうやって……。
デニース闘軍曹
心配かけて、ごめん……もう大丈夫さ。助けてくれて、ほんと、ありがと!
ジャジャサム少闘士
たったひとりで、多数の召喚獣を展開……いや、召喚獣とは思えない敵もいた。
あんな非常識な術を使うヤツは、見たことがないぞ?
ヤ・ミトラ
デニース闘軍曹の傷が深かったけれど、治癒の魔法が効いたわ。駆けつけるのが少し遅れたら、危なかった……。
ダンシング・ウルフ大闘士
前に、ヤ・ミトラの嬢ちゃんに一杯くわされたことがあったが……今回はいきなり襲われて、身内を疑う余地などなかった。敵の正体が、見えないのも不気味だな……
大召喚士サリと心の試練
幸い、特務隊員達の怪我は軽いようで、怪我が癒えれば復帰できそうとのことでした。
プリンキピアは、かの召喚士がアラグの時代に死んだはずのサリ本人であると断言します。
一方で、あのような言動を取る男ではなかった、とも。
アラグ帝国には、クローン技術がありました。現れたサリはそれなのでしょうか。
サリは、力と技を有していても、心が未熟であるならば召喚の秘術を受け継ぐ資格はない……と考えていました。なるほど、彼の考えを知るほど、確かに現れた男の言動は辻褄が合わないように思えます。
プリンキピアの用意した最後の試練とは、「心」の試練でした。傷ついた仲間たちを助けたことで、主人公は心の試練にも合格したものの、秘法の伝授方法は封印されています。プリンキピアの封印を解除させなければ、秘法の伝授は為りません。
プリンキピアは、今のサリの言動は決して許されるものではないからと、協力を約束。
見かけによらずまっすぐな心をもったプリンキピアの協力も得て……
主人公は次なる戦いに備えます。
レベル68「闇に葬られた頁」
サリに関する調査をしていたヤ・ミトラ達ですが、やはり既存の文献から情報はつかめませんでした。新しい情報を得るために、未解読の記録媒体……アラガントームストーンを最も精力的に収集しているロウェナのもとへ。
彼女から資金提供を受けて出土品を取引する等、つながりが深い聖コイナク財団の口利きもあり、ロウェナから「無料で」アラガントームストーンを預かることができました。
クリスピン上等闘兵
この手の地道な作業は、おまかせください!
魔道書の解読で慣れていますから。
デニース闘軍曹
アラグの記録を漁ってると、頭が痛くなってくるね!
異なる世界への扉だの、新しい月を創るだの、たとえじゃなくて、全部本当だったりするからね……。
ジャジャサム少闘士
アラグ帝国軍の記述に絞って、集中的に解読を進めている。手あたりしだいというのは、あまりにも効率が悪いからな。
特務隊員達とともに早速解読したところ、興味深い情報が見つかりました。それは帝国軍の通信記録の中にあった、「大召喚士の研究成果を確保すべし」という命令。つまり弾圧側の軍部の目的は、サリの研究にあったようです。
サリの研究は、機械の力を借り、魔道書なしの召喚や、機械の力を借りて本物そっくりの魔物の召喚をすることが目的でした。肝心の機械に信頼性の問題があったため研究は放棄されたのですが……プリンキピアが眠る直前、弾圧によってサリの弟子の大部分が生命を落とすという事件がありました。
以降、研究室にこもりがちになってしまったというサリ。すぐにプリンキピアは休眠に入ってしまったためその後のことはわかりませんが、凄惨な体験から考えが変わってしまったとしてもおかしくありません。
そして新たに発見された軍部の記録から、彼は発見された際、すでに何者かに殺害されていたことが判明します。彼の研究成果は「きわめて危険ながら、潜在的な有用性を秘めている」として、アラグ帝国軍によって研究が引き継がれます。ところが、海洋移動型人工島……すなわち現在のシールロックで実地試験が始まったものの、重篤な事故が起こってしまったため、実験は中止されたとのこと。
私達がシールロックで出会ったサリはクローンで、何らかの理由によりそれが目覚めた可能性が高いと考えられます。
そして、サリの研究成果は「魔科学研究所」――魔大陸アジス・ラーに封じられているそうです。消えたサリの行方も、おそらくそこでしょう。
プリンキピアの封印を解くためにも、魔科学研究所へ行かなければなりませんが……彼はプリンキピアの秘技を「消去」せず、術者が消滅すれば解除される「封印」を施しました。
主人公を待つ罠の可能性も充分考えられます。
闇雲な突入は控え、ヤ・ミトラ達の調査が進むのを待ちます。
レベル70「召喚士の使命」
魔大陸へ
ヤ・シュトラの協力も得て、魔科学研究所内の情報を入手しました。
ダンシング・ウルフ達とともに、アジス・ラーの魔科学研究所へ向かいます。
クリスピン上等闘兵
逃げだした合成生物がうろついているようですね。
プリンクによると、アラグ帝国軍の施設として使用されていた、在りし日には、ここまで殺風景ではなかったはずだとか……。
デニース闘軍曹
ふえー……こりゃまた、すんごいところだねえ……。あたし、夢のなかにいるんじゃないかって気がしてきたよ。
ジャジャサム少闘士
魔法と科学……そのどちらも妥協することなく、10割どうしの割合で融合させたら……こんな風景ができるのかもしれないな。
ダンシング・ウルフ大闘士
これが、本当に何千年も前の遺跡なのか……?
ずっといると、目がチカチカしてきやがる……!
サリの居場所を調べるため、全員で手分けをして情報端末を捜索。
主人公は三闘神の像近辺にて、該当のものを発見。早速検索していると……
サリが現れます。
彼は、自分がサリのクローンなどではないといいます。
そして、これが本当の「最後の試練」だと残し、姿を消してしまいました。
まるで――召喚獣のような消え方で。
サリの研究には、演算機械を用いた召喚魔法の補助もありました。それを用いれば、理論上「さも実際の肉体があるかのような」召喚獣を、「魔道書もなしに」呼ぶことも可能です。
クローンではなく召喚獣の一種だとするならば……情報端末が多く配されている研究所内のどこでも彼は神出鬼没であり、地の利は敵にあります。
しかしそうだとするならば、果たして召喚者は誰なのか?
謎は残っていますが……露払いを特務隊達に任せ、主人公は魔科学研究所に突入します。
クリスピン上等闘兵
僕たちもあれから、少しは力をつけたつもりです。サポート役ぐらいは、立派に務めてみせますよ。
デニース闘軍曹
決戦の舞台に、ふさわしい場所だね……。相手があのサリでも、あんたならきっとやれるさ!
ジャジャサム少闘士
あんたをサポートするために、ここまで来たんだ。サリの偽者なんかブッ倒して、召喚の秘法、手に入れてくれよ!
ヤ・ミトラ
進入経路は、特務隊の3人が確保してくれるそうよ。彼らの献身に応えるためにも、がんばらないとね!
最後の試練
サリのもとへ到着。
推測通り、彼はサリを模した召喚獣でした。その目的は――
より大きな脅威に対応するための自己強化。
つまり光の戦士たる主人公を倒し、召喚獣とするために呼び寄せたのです。
話のスキに、ヤ・シュトラから借りてきたエーテル測定器で周囲を観察していたヤ・ミトラが召喚者を発見。
それはサリが作り出した「召喚システム」でした。
システムは複数のサリを召喚。
こうして、召喚システムとの戦いが幕を開けます。
勝利ののちに
高負荷によって暴走するシステムの攻撃を退け、主人公達は無事戦闘に勝利することができました。機械そのものが召喚者である、という驚くべき結果は、同時に魔法と科学の可能性を示すものでした。
とはいえ、果たしてそれは人の役に立つ召喚魔法であったのか。
プリンキピアの知る、心優しいサリが果たして本当に望むものだったのか。
今となっては知る由もありません。
ひとまず目的は果たしました。
現地の後始末をダンシング・ウルフ達に任せ、主人公はグリダニアへと戻ります。
召喚の秘法
サリが消えたことで、プリンキピアの封印も解かれました。
こうして、本来の目的たる召喚の秘法が伝授されました。
その後、魔科学研究所の調査をしていたダンシング・ウルフによって、事件の全貌が明らかとなります。
多くの弟子を失ったサリは、あらゆる手段を尽くして蛮神への対抗手段を後世に残すため、魔科学への傾倒を強くし、失った弟子たちのソウルクリスタルを埋め込んだ「召喚システム」を作り上げます。
高速演算を用い、ありとあらゆる生物を召喚獣とできるシステム……これに自分を殺させ、自身を召喚獣のひとつに加えたのです。
果たして、そこまでして残したかったのは召喚魔法だったのか……もしかしたら、未来への希望を、そして守れなかった弟子たちを残したかったのかもしれません。
しかしながら、そのやり方は間違ったものでした。
今回の一件は、暴走してしまった晩年のサリを、若い頃のサリ……プリンキピアが止めた、といえるでしょう。
召喚システムから手に入ったソウルクリスタルは、然るべき時代が来るまでプリンキピアが保管することになりました。
彼はこれを「当代における」最後の仕事とし、眠りにつくつもりでいます。
蛮神との戦いのために生まれた召喚魔法。
未来に蛮神が生まれなければ、彼が目覚めることはありません。少し寂しいですが……世界にとってはプリンキピアが目覚めないことこそ、理想の未来です。
ごきげんよう、と味気ない挨拶を残し、プリンキピアは本に戻ってしまいました。
召喚魔法は多くの可能性を秘めています。
一方で、危険な応用技術があることもわかりました。聖コイナク財団は未来のために記録を残す方針で動いているものの、悪用される可能性を考え、完全に抹消すべきという意見もあるといいます。
それでもきっと、召喚魔法は未来の希望となりえるはずです。
プリンキピアが残っているのですから。
その後の特務隊員たち
登場NPC
NPC | ヤ・ミトラ・ルル NPC | ラムブルース・ゼーシルティルシン NPC | プリンキピア NPC | ダンシング・ウルフ NPC | ロウェナ