当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 失われた聖遺物
- グンヒルドの剣と『紡ぎ手』
東方連合の一角を担うボズヤ・レジスタンスでは、帝国への大規模な反攻作戦を計画していたのだが……近く帝国軍が部隊を派遣するという情報がある。急ぎ作戦を実行に移さなければならない。にもかかわらず、ボズヤ・レジスタンスは一枚岩ではない。
そこで、団結の御旗としてグンヒルドの剣復活に力を貸す事になった主人公。しかし、肝心な武器に刻むべき銘文が分からない。シタデル・ボズヤにはレプリカがあったらしいのだが、数年前の蒸発事変によって失われたのだ。
かつて、古代ボズヤには紡ぎ手と呼ばれる者達がいた。覗覚石という特殊なクリスタルを使い、対象者の記憶に干渉して心の病を治療していたのだという。シャーレアンの賢人ミコトの手助けにより、ボズヤ・レジスタンスは覗覚石を入手・解析。ゲロルトに使うと、主人公の超える力も相まって成功した。これならば、かつてのシタデル・ボズヤでレプリカを見たことがある者の記憶から銘文を探せるかもしれない。
かつてのシタデル・ボズヤにてレプリカを見たことがあるシドに協力を要請することになった。しかし、シタデル・ボズヤ蒸発事変は彼の父ミドが推進していたメテオ計劃によって引き起こされたもの。シドにとって辛い……過去の記憶と向き合わねばならない時が来た。
ストーリーのあらすじ
「失われた聖遺物」
クガネの東アルデナード商会番頭、ハンコックに呼ばれ、久しぶりに足を運んだ主人公。今でも暁と繋がりのある彼は、なんでもタタルの「助っ人」探しにも協力したそうですが……ともかく、彼はヒエンから伝言を預かっていました。
ドマを中心として設立された東方連合の一角をなす「ボズヤ・レジスタンス」から主人公の助力を要請されたため、ドマへ来てほしいとのことです。
主人公は待ち合わせ場所に指定されたヤンサの裾踏橋へと向かいました。
久しぶりに会ったヒエンから、ボズヤ・レジスタンスのマルシャークを紹介されます。
イルサバード大陸南部、ダルマスカ管区の西にかつて存在していた小国ボズヤ。現在は帝国属州ボズヤ管区としてその名を残しています。
彼等もまた祖国奪還を夢見てレジスタンス活動をしており、現在ドマやエオルゼアの庇護のもと、大規模な反攻作戦を計画中なのだとか。
しかし拠点をダルマスカに置き、帝国属州南部を支配している第IV軍団がこれを嗅ぎ取ったのか……ボズヤへ駐留する部隊を増強していることが判明。実に三個歩兵大隊という大部隊が移動中らしいのです。
ボズヤ・レジスタンスとしては、第IV軍団の準備が整う前に反攻作戦を実行に移したいと考えているものの……兵力が乏しいことに加え、まとまりきれていません。かつてのアラミゴ解放軍がそうであったように、国を取り戻すという想いを同じくしていても、元々の身分差や考えの相違によって、組織の統一とは難しいものなのです。
マルシャークが策をヒエンに相談したところ、ヒエンは「民が心を寄せる“御旗”を用意するのはどうか」と発案。そこでボズヤ・レジスタンスは「グンヒルドの剣」の復活を決意しました。
グンヒルドの剣。
ボズヤの民なら誰でも知っているというその伝承は、第三星暦時代まで遡ります。
当時のボズヤを統治していた女王グンヒルドは、アラグ帝国の脅威に抗うため、親衛隊「グンヒルドの剣」と共に戦いを繰り広げました。彼らは各々が神の御力を有する武器を手にし、たとえ命が尽きようとも次の勇者が武器を引き継ぎ、戦い続けました。いつしか、その引き継がれる武器そのものも「グンヒルドの剣」と呼ばれるようになったのだといいます。
マルシャーク達は、誰もが知る伝承の武器を復活させて御旗とし、ボズヤの民の結束を強めようと考えています。その作戦の一環として、英雄と名高い主人公にも協力を要請したのです。
主人公はこれを受諾。ドマ町人地に停泊している飛空艇にて、早速ボズヤへと向かいます。
「グンヒルドの剣と『紡ぎ手』」
ガンゴッシュ
ボズヤ・レジスタンスの本拠地、ガンゴッシュに到着しました。
レジスタンスを率いているというバイシャーエンに挨拶。
加えて……
そこには鍛冶師ゲロルトの姿もありました。
ボズヤ・レジスタンスはロウェナ商会との取引があり、ロウェナは腕の良い鍛冶師としてゲロルトを紹介したのです。……もっとも、ゲロルト自身はいつものようにロウェナの「借金をチャラにしてあげる」という言葉に釣られ、ここまで来たとのことでした。
さて、副官ミーシィヤから状況説明です。
ボズヤ団結の御旗となるグンヒルドの剣ですが……第三星暦時代に使われていた“本物”は、実は第四霊災によってすべて失われ、現存していないことがわかっています。
しかし、彼等は「失われた聖遺物」に関する資料を発見。その解読とゲロルトの協力によって、形や材質等はおよそ判明しているのです……が、古の武器の魂ともいうべき銘文、女王グンヒルドから遣わされた聖なる呪文が分かっていないのです。
シタデル・ボズヤは、かつて第三星暦時代に女王グンヒルドが治めた都の跡地にあり、銘文が刻まれていたレプリカがあったらしいのですが、シタデル・ボズヤ蒸発事変の際全て失われています。
万事休すかと思われましたが……とある方法により、銘文が分かるかもしれません。
※ 事変とは、事件よりも規模が大きい非常事態や騒乱のことを指します。
今から15年前。城塞都市シタデル・ボズヤにて、筆頭機工師ミド・ナン・ガーロンド(シドの父親)主導のもと、帝国軍がひとつの実験を行いました。巨大な「交信雷波塔」にて、ダラガブとの交信が試みられたのです。
ミドは古の知識を紐解く中で、月の衛星と思われていたダラガブが、実は古代アラグ文明の遺産であり、膨大なエネルギーを有していることを解明していました。当時のソル・ゾス・ガルヴァスはこれを利用するため「第一次メテオ計劃」を承認します。
しかし、実験は失敗に終わりました。ダラガブが5000年もの時の中で溜め込んだ膨大なエネルギーが交信雷波塔へ一気に降り注ぎ、塔ばかりか都市そのものが一瞬にして“蒸発”。駐留する帝国兵はもとより、住人もすべて亡くなるという大惨事を引き起こしてしまったのです。
この事変にて指導者であるミドを失い、第一次メテオ計劃は頓挫。
後にネールの具申によって第二次メテオ計劃が開始されるまで、ダラガブは帝国にとっても苦い存在であり続けます。
記憶探索の秘術
その方法を説明してくれたのは、以前劇団マジェスティックの事件で協力してくれたシャーレアンの賢人「ミコト」でした。
かつてボズヤにいた「紡ぎ手」と呼ばれし巫士。
その者達は特別なクリスタルを用い、心の病を患った病人達の心の中――つまり記憶に入り、原因となった記憶を取り除いたり、別のものと置換することで治療をしていたそうです。
レジスタンスはこの「記憶探索の秘術」に使われる特殊なクリスタル「覗覚石(しかくせき)」を入手。解析の結果、これが人工的に合成されたクリスタル……おそらく古代ボズヤの民が作ったものであることが判明しています。
エオルゼアにおける生命体のエーテルとは
そもそも記憶とは何なのでしょうか。
エオルゼアにおいて、生命体のエーテルはおよそ以下の3つに分類されます。
- 肉体に宿る「生命力」
- 個人を識別する「魂」
- 経験を司る「記憶」
一般的な人は、これら3つが揃った存在です。一方、どれかが欠けた存在……たとえば生命力だけの存在はゾンビーと呼ばれ、魂だけの存在はゴーストと呼ばれます。
過去の記憶を持つゴーストであれば、魂と記憶を併せ持っているというイメージです。
生命力、魂に加えて記憶もまた、命を構成する大切な要素なのです。
意識と無意識
紡ぎ手が使っていた覗覚石……これを用いれば、対象の記憶に入り、必要な情報を取り出すことが出来ます。
記憶とは、「認識した情報」と「無意識に記録された情報」に分類されます。
- 認識した情報
何かを思い出そうとして思い出せるもの。覚えようとして覚えた記憶。 - 無意識に記録された情報
思い出せもしないが、記憶として保管されている情報。ものごとを細部まで認識して覚えることは難しいが、無意識の記憶として――周囲の風景、その日の気温、味や匂いまで――保管されている。
実は主人公は、この“他者の記憶を探る” という現象を幾度も体験しています。
そう、超える力による過去視です。
過去視とは、対象の記憶を覗くこと。
古代ボズヤにて紡ぎ手が持っていた異能の力とは、主人公と同じ過去視のことであり……主人公が呼ばれた理由はまさにそこにあります。
実はミコトも超える力を有しています。
が、過去視の能力ではないため覗覚石を使いこなすことが出来ないのです。
ゲロルト 妄想の世界
さて、ゲロルトを被験者として実証実験です。
主人公が覗覚石に力を込めると……
実験は成功し、ゲロルトの記憶に入ることが出来ました。
超える力が影響し、ミコトも一緒です。
目の前で展開されるゲロルトとロウェナの痴話喧嘩。
記憶の中に、ゲロルトの生命力が姿を現します。
この会話は、ゲロルトがロウェナに連れられてガンゴッシュに到着した時のもの。ゲロルト自身も思った以上に記憶があることに驚いました。陰から聞いていたというミコトも、その正確性を保証します……が。
言えば言うほど、その反対へ進もうとする……あなたは昔っからそういう人よね。若い頃は、そんなあなたに憧れたこともあったっけ。
よせやい……そんな昔の話なんて今更……。フッ……たしかに昔っから変わらねぇな、オレ……。いい歳したオッサンになっても相変わらずこのざまだ。
おっと、オレはオッサンだが、ロウェナ、おめぇは相変わらず若い頃と変わらねぇよ。相変わらず美人だぜ……!
主人公の知る二人からは想像もつかないような甘い会話が展開され始めます。
こんな愛を囁きあう関係だったのか……と驚くのですが、そもそも記憶とは真実と限らないのです。
辛い記憶はなかったことにされ、時と共に風化、または増幅していきます。認識した情報ほどその傾向が大きく、無意識に記録された情報は真実に近くなる傾向があるのだとか。
というわけで、目の前で展開されているこれはゲロルトの妄想なのでした……
超える力 未来視
記憶探索の実験は成功しました。これを用いれば、グンヒルドの剣復活のために銘文を探すことも可能かもしれませんが……シタデル・ボズヤの住人がすべて亡くなってしまった今、レプリカを見たことがある者を探すことこそが最大の難関であると言えます。
果たして、協力してくれる目撃者はいるのでしょうか――
その時、不思議な光景を目撃します。
ベットに寝かされていたのはシドのようでしたが……
これこそミコトの超える力「未来視」。覗覚石の影響下、主人公は彼女の力の一端を体験したのです。つまり、シドの記憶探索を近い将来行うことが分かりました。
しかし、彼はシタデル・ボズヤ蒸発を引き起こしたミドの息子。
故国を失う原因となった男の親族の力を借りることに、バイシャーエンは少々思うところがあるようですが……他に手はなさそうです。
大義のため……とバイシャーエンも気持ちを飲み込み、シドに協力を要請することになりました。
ジェシーの心配
主人公はガーロンドアイアンワークがあるラールガーズリーチに向かいます。
軽い対応の新人事務員と、彼女にやきもきしているジェシー。
二人によれば、シドは今「青龍壁」のメンテナンスのために出張中とのこと。ジェシーから緊急の案件として連絡をいれてもらえることになりました。
叱られがちな新人事務員リリヤとお別れし、ジェシーがコンタクトを取ってくれた通りにドマ町人地にてシドと落ち合うことになりました。
ジェシーは……シドにとって、ボズヤがどれだけの心理負担であるかと心配していました。
……余計なことだと思うけど、会長にとってシタデル・ボズヤ蒸発事変なんて思い出したくもないことのはず……。事故とはいえ、十数万の帝国兵とボズヤ市民が亡くなった……。人によっては、帝国による虐殺だ……とも考えているわ。ボズヤ・レジスタンスにとってはまさにそうでしょうね。
会長のお父様が亡くなった場所でもあるけど、そもそもメテオ計劃の総責任者は彼のお父様だし、の暴走を止めれなかった責任を強く感じているのよ。
会長は未だにそれを悔やんでいる……どうして止めれなかったのか、どうして事故を防げなかったのか、すべては自分に責任があると……。
登場NPC
後日作成