当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 機械仕掛けの理想郷
- 死闘の涯て
- 彼女のたからもの
青の手の工作員を追い、ふたたびアレキサンダーに突入する。彼らの狙いは「最後のパーツ」。おそらくエニグマ・コーデックスの最後の断章を指すと思われるが、それが今どこにあるのかはわからない。一行はひとまずアレキサンダーの動きを止めることを優先。右腕部のコアを停止することに成功した。
その最中、ラウンドロクスのがらくた盗難未遂事件が発生する。どうやら青の手の狙いはラウンドロクスの輝石――暗号解読器に使われていたものらしい。ラウンドロクスがそれを持つと光を発し、空中に図面を映し出した。その輝石こそがまさにエニグマ・コーデックスの断章だったのだ。
ストーリーのあらすじ
「機械仕掛けの理想郷」
工作員
そもそもアレキサンダーが動き始める前から、魔法障壁の内側を拠点にしていた青の手。何らかの手段で魔法障壁を抜ける手を有しているはずなのに、扉の開け方を無線通信にて”外”に伝えていたのは何故だったのか。
シドは、青の手の中にはアレキサンダー外で別行動している者がいる可能性を懸念。つまり……イディルシャイアに潜り、工作員として活動している者がいると推測しているのです。
工作員を炙り出すため、ハッチ付近をわざと無人にしていたところ……見張り屋レッドブリクスから、ブレイフロクスらしき人物が入っていくのを確認したと連絡が入ります。
これで以前、シドが情報屋を名乗る彼女から青の手の内部情報を全く得られなかったことにも合点がいきました。ブレイフロクスは工作員で、偽物だったのです。
一行は偽物の後を追い、アレキサンダー内部へ突入します。
起動編3層 アーム・オブ・ゴルディオス -THE ARM OF THE FATIER-
ブレイフロクスの格好をしたゴブリンを追うと、やはり青の手の者でした。シド、ミーデ、ラウンドロクスは工作員のゴブリンを追います。
主人公は別行動にて現地の安全確保に奔走し、たどり着いたのは大型復水器。蒸気機関に利用される水蒸気を水に戻す装置です。
アレキサンダーの兵器プラントによって生み出された流体兵器、リビングリキッド。戦況に応じ、多様な姿に変形しつつ攻撃を繰り出してきました。
最後のパーツ
主人公はフロアの安全確保に成功。
ミーデやシド達は、ブレイフロクスの偽物であった工作員を追い詰めるのですが……
あと一歩のところでクイックシンクスと合流されてしまいました。
彼は工作員から「最後のパーツ」を見つけたと報告を受けると……
射殺してしまったのです。
コフォ……コフォ……。我ら科学者の管理する……完璧なる世界……築くために欠かせぬ……最後のパーツ……。
この城内は……完全なる閉鎖環境……。星に寄生する……劣等な生命が死滅しようとも……選良の民は生き延び……「知」の探究は続く……。
コフォ……コフォ……我のあたえる幸福を受け容れぬ……愚劣なる民など……すべて滅ぼすのみ……。
意味深な言葉を残し、去っていきました。
ミーデは以前、エニグマ・コーデックスを……今は“読めない“ものの、読めていたことがあり、それ故アレキサンダーの「コア」の存在、その止め方を知っていました。アレキサンダーのコアは胴体部、右腕部、左腕部の各部位にそれぞれ1つずつ……合計3つあります。
今回動いたのは、右腕部のみ。従って本格稼働しているコアも右腕部のみと考えられ、ここのコアを止めれば少なくとも今はアレキサンダーの動きを止められるはずです。
コアがある場所は、ラウンドロクスの類稀なるマッピング能力によって明らかとなります。一行は準備を整えるために一度撤退。その後再びコアを目指すことになりました。
ミーデ:
「青の手」の思想は危険よ。連中は、自分たちが選んだ生命だけに、生きる権利がある……そんなふうに考えている。
一刻も早く「アレキサンダー計劃」を阻止しないと、何もかも手後れになるわ。……いよいよ、最後の決戦ね。ラウンドロクス:
チュコォ……チュコォ…… サイゴのたたかい がんばってゴブ! 無事戻ったら ひみつきちのがらくた ひとつあげるゴブ!
ビッグス:
動力源まで、無事にミーデを送り届けてやってくれ! 停止作業には、オレとウェッジもつきあうぜ!
ウェッジ:
主人公、どうか気をつけてッス! 蛮神の動力源が、無防備な状態で置かれてるはずはないッス! これまで以上に危険な敵が、コアを護ってるはずッス!
すべての元凶は「エニグマ・コーデックス」という書だ。100年ほど前、とある天才技師が記したというその書物は、画期的な技術的アイディアが満載の、価値ある本らしい!
問題は、そこに記された「移動都市」構想……「青の手」が「アレキサンダー計劃」と呼ぶ、壮大な計画だ。
それはひとりの科学者が夢想した、「機械仕掛けの理想郷」。機械仕掛けの「移動都市」内に、自足可能な閉鎖環境を構築し、優れた科学者のみを住まわせる。彼らは各地をめぐり、叡智を深めつつ、理想の世界を築く……。
……そこまではいい。問題は「青の手」が、この「アレキサンダー計劃」を実現するために創設された科学結社だということだ。「青の手」がこの構想に惹かれる理由は、わからないでもない。機械に親しみ、放浪生活を送るオレたちゴブリン族にとっては、なかなかに心惹かれる内容だからだ。だが、大地のエーテルを喰らいつくす燃費の悪い機械の巨人となると……そもそもが欠陥品だ。
さいわい心強い精鋭が乗り込み、動力源を破壊することになった!
最深部での戦いは危ないというので、ラウンドロクスは今回、留守番役のようだ。少し寂しそうだし、久々にがらくた拾いにつきあってやるか。
「死闘の涯て」
アレキサンダーのコアを止めるため、主人公は再び右腕部からアレキサンダーの内部へと向かいます。
起動編4層 バーデン・オブ・ゴルディオス -THE BURDEN OF THE FATHER-
最深部、コアのあるフロアの上層にて主人公を待ち受けていたのはマニピュレーター。
他の兵器を制御する式管制機能を持つことから「操縦者」と名付けられた無人兵器でした。
クイックシンクスの余裕
無事、付近の安全確保に成功した主人公。
ミーデの他にビッグスとウェッジも合流し、コアの停止作業をはじめます。
無事にコアの停止に成功。
これでアレキサンダーは動力を失ったはずです。
そこへクイックシンクスが現れました。
目論見が崩れたはずの青の手の総帥は……しかし、それでも余裕たっぷりに主人公達を見下ろしていました。
コアの停止ですら想定内だったのか……リンクシェル通信を終えると、悔しがる様子もなく、彼は乗っていたホバーで飛び去ってしまいました。
……そういえば、クイックシンクスが引き連れていた青の手の機工兵達の姿がありませんでした。イディルシャイアへ別動隊として派遣された可能性があります。主人公達は急ぎ外へ出ると……見張り屋レッドブリクスによれば、やはり別動隊の青の手の者達が現れ、広く盗みを働いて撤退していったのだとか。
大規模な闘争になっていないのは一安心ですが、彼等がコソ泥のような真似だけをして逃げていったのは少々腑に落ちません。彼等が最後に目撃されたのは、ショートストップ野営地。嫌な予感を胸に、主人公も向かいます。
「彼女のたからもの」
“がらくた”盗難事件
イディルシャイアで暴れた青の手の真の狙いは、ラウンドロクスの“がらくた”を奪うことでした。一度全て盗まれてしまったものの、幸い近くに潜んでいた犯人をビッグスが確保。取り返すことができました。
青の手の一行は、彼等の“目的のもの”をラウンドロクスが持っているという情報を得るも見つけられず、いっそ全て盗もうとしたのです。
幸運にも、ラウンドロクスの一番の宝物、謎の輝石は、ウェッジがラウンドロクスに返却するのを忘れて暗号解読器に取り付けられたまま。結果として青の手は目的のものをみつけられず、がらくたを丸ごと盗むという愚策に走ってしまったのでしょう。それにしても、青の手は何故輝石を狙っていたのか。
ラウンドロクスは、輝石を3年前、アレキサンダーが初めて召喚され、失敗したときに拾いました。彼女が石を持つと……
それこそ、エニグマ・コーデックスの断章だったのです。
思わぬところで発見された「最後のパーツ」。
これが手元にある以上、青の手が追及の手を緩めることはないでしょう。来るべき時に備えなければなりません。
「アレキサンダー計劃」なる構想の全貌が記されているという、「エニグマ・コーデックス」の断章が見つかった。その外観は写本の形をしていない、「石のかけら」だった。
灯台下暗し……それはラウンドロクスのがらくたの中にあった!
サリャク河から例の廃墟が浮かび上がった3年前、彼女が拾って持ち帰った、不思議な「光る石」だ。ラウンドロクスはよく、あの輝石を眺めていた。彼女が触れると、設計図か魔紋のような立体映像が浮かぶのだ。オレ自身も何度か触らせてもらったが、なぜか反応はなかった。
ミーデによると、コーデックスは「科学思想の書」らしい。心ある科学者を選別し、移動都市に住まわせる構想も、高度な科学技術の拡散を防ぎ、悪用を防ぐのが目的だという。
「善き科学者が、善きことをなすために」……そんな高邁な理想も、「青の手」のような「科学教」の信者が実行したら、ただの独善に堕ちるのだろう。
あの石は、コーデックスの「断章」にすぎない。ミーデは、それを専門に探す「エニグマハンター」らしい。断章には「失われた技術」が記され、高値で取引されるという。
コーデックスを聖典とする「青の手」も、当然すべてを集めたい。
ただ……彼らがラウンドロクスの石を「最後のパーツ」と呼び、血眼になって探していた理由は、本当にそれだけなのだろうか?
エピローグ 機械好き
機械、がらくたが好きということで意気投合しているミーデとラウンドロクス。
ゴブリン族としての気質なのか……心の底からがらくたを愛するラウンドロクスに対し、ミーデは「好きな人が好きだったから」機械を愛しているのだといいます。
あのころは、仲間といっしょに夢を見てた。
霊災で壊れた世界を、科学の力で「修理」したい……みんな、本気で思ってた。私は科学者でも、技師でもないから、ただ、仲間を手伝うことしかできなかったけれど……自分じゃない誰かが見た夢……それを分かち合うのが楽しくて。
でも、今はそのころの記憶のほうが、まるで遠い「夢」みたいに思えるかな……。
深い傷をなぞりながら、ミーデは誰を思うのか。
トレジャーハンターを名乗るアウラ族の美女は、ふと寂しそうな顔をするのでした。