当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 静かなるヤンサ
- ドマの民の今
- 烈士庵の反乱軍
- 我らよろず屋
- 声なき痛哭
ヤンサ地方に到着した一行。反乱軍の本拠地、烈士庵にてユウギリと合流する。
彼女は行方不明であった主たるヒエンを発見したのだが、ヒエンは「民がなお戦を望むのであれば、将として戻ろう。しかし、これ以上の戦乱を望まぬのであれば、自分の首を持ち帰り、帝国に差し出すべし」と言って戻ることはなかった。
ユウギリと主人公、リセは、ナマイ村にて村人の様子を探る。一見静かな村は、しかし苛烈な粛清によってかつての誇りを失っていた。村の若者イッセも、反乱などもうやめてくれ、静かに暮らさせてくれと訴える。
ヒエンはこれを見越して、首を差し出そうとしているのだろうか。ドマの民に立ち上がる気力はもはや残されていないのであろうか。
ストーリーのあらすじ
「静かなるヤンサ」
本項は、以下クエストのエッセンスを抽出し、まとめたものです。
- 静かなるヤンサ
- ドマの民の今
ナマイ村にて
海賊衆の協力により、無事解放されたイサリ村とゴウセツ。
いよいよ主人公達はドマの中心、ヤンサ地方へと足を踏み入れます。
アリゼー
ここはもう、ヤンサの域内みたいね。……もっと物々しいのを想像してただけに、意外だわ。でも監視が緩くなっているはずとはいえ、さすがにいきなり飛び込むのはね……。
リセ
なんでだろう……エオルゼアにも山道なんていくらでもあるけど、雰囲気がまったく違うね。ここから見るかぎりでは、のどかな村だけど……。
ゴウセツ
故郷にありて忍ばねばならんとは、腹立たしいことよ……。
ヤンサ地方のナマイ村には帝国兵の姿もなく、一見のどかなものでした。
これならば直接村人に協力を仰ぎ、現状に関する情報収集も可能と考え、ゴウセツは村にて声を上げます。
しかし……村人たちの反応は芳しくありません。
そんな中、一人の青年が血相を変え、ゴウセツを陰に引っ張っていきました。
一体どういうことなのか……主人公達もあとを追います。
アリゼー
村人の様子を見るかぎり、一度退いてきて正解ね。
リセ
この子は味方……なのかな?
ゴウセツ
むむむ? 何をそんなに慌てているのでござるか?
粛清の嵐
村の青年イッセは、ナマイ村の農家の息子。ゴウセツと直接の面識はありません。しかし、ゴウセツが国の有名人であることに加え、「見つけ次第即報告せよ」と求められている第一級のお尋ね者であることから顔は知っていました。故に村の往来で堂々としているゴウセツを咎めたのです。
多くの勇士がいたナマイ村で、まさか自分の首を売るような者はいないだろうと笑うゴウセツでしたが……
代理提督ヨツユの粛清は、村に暗い影を落としていました。
かつて多くの勇士がいたこの地は、帝国から人間以下の扱いをされ、泥水をすすることで辛うじて“生きること”を許され……帝国に立ち向かう気概を根こそぎ奪われてしまっていたのです。
反乱なんてもうやめてくれ。
静かに暮らさせてくれ。
それがイッセの――粛清の嵐が吹き荒れた後のナマイ村の叫びでした。
一年前、ゼノスはドマ反乱軍を壊滅させ、代理提督にヨツユを置いてこの地を去りました。以降、ヨツユは気まぐれに領内各地へ出向き、過剰なまでの反乱分子狩り「粛清」をしています。それが済んだ地は、帝国による警備が軽くなるのだとか。
つまり……米と柿が名産で、帝国兵の姿もない一見のどかなナマイ村は、その「粛清」が行われた後なのです。
イッセの背を見送り、ナマイ村での聞き込みは難しいと判断。近くにあるドマ反乱軍の拠点、「烈士庵」に向かうことにしました。
「烈士庵の反乱軍」
ユウギリとの再会
溜池に潜り……
ゴウセツ
これが「烈士庵」に繋がる泉よ。ささっ、遠慮なく飛び込むでござる!
む、拙者が潜れるか案じておるのか? なぁに、たいした距離ではござらん。こんなものは、いつも気合よ!
アリゼー
今回の旅は、どうにも水浸しね……。
水中洞窟を抜けた先がドマ反乱軍の拠点、「烈士庵」です。
とても“軍”とは呼べない少人数で戦いを続けているというドマ反乱軍。
一年前の反乱以前は多くの同志がいたものの、戦火に倒れ、粛清に倒れ、相当数を減らしてしまいました。今ここにはそれらをかいくぐり、なお反乱の気概を持ち続けている者達です。
そして、それはユウギリも同じです。
任務を終えてちょうど帰ってきたという彼女との久しぶりの再会。挨拶もそこそこに、主人公達は何故ドマへ来たのか説明します。
ユウギリは暁の協力を喜んで受け入れました。
将か首か
さて、今しがた終了したというユウギリの任務……それは、先の反乱で亡くなったカイエンの子息――国主の後継者であるヒエンの捜索です。
ゴウセツからも聞いていましたが、ヒエンは一年前の反乱が失敗した折、最後まで帝国と戦い、その後行方不明となっていました。その捜索にあたっていたユウギリは、ヒエンの行方を遂に突き止めたのです。
場所はアジムステップ。ドマ領の北に位置する広大な平原です。
ヒエンは傷も大方癒えていたといいます。しかし、彼はドマ帰還を拒み、ユウギリにこう告げたのです。
『民がなお戦を望むのであれば、将として戻ろう。しかし、これ以上の戦乱を望まぬのであれば、自分の首を持ち帰り、帝国に差し出すべし』
民あっての国であると重々理解しているヒエン。
民に再起の望みがなければ戦いを強要させるつもりはなく、自分の首を差し出し、生きる道を選択するとよい……一国の主として、彼の言葉はとても重いものでした。
忠臣たるユウギリにとって、主君の首を望むなど有り得ないのですが……とはいえ、結論は後回しとし、この場は一度解散。それぞれが拠点を見回り、反乱軍の現状について情報収集することになりました。
ゼノスとヨツユ、反乱軍の今
停止したエーテライト
烈士庵に設置されているエーテライトは破壊され、利用できない状態になっています。
一年前の反乱の際、敗戦が色濃くなる中で、帝国軍に利用されぬよう反乱軍自らの手で壊したのだとか。
アリゼーによれば、部品は残っているので、アルフィノと協力すれば直せそうとのこと。今後の作戦次第で修理も検討したほうがよさそうです。
ヨツユの裏切り
ゴウセツによれば、ドマ反乱軍の発足は今から10年前。そこからひっそりと活動を続け、一年前の大規模反乱では敵の本拠地ドマ城を落とすことに成功するまでの勢いだったことは、以前聞いた通りです。
ところが……その際、忍びの里で内乱が発生。更にヨツユが帝国に売った情報をもとにゼノスが攻め込んできたことで状況が一変してしまったのだといいます。
実は、かつてヨツユは遊女として帝国の高官に近づき、情報を得て反乱軍に提供する反帝国運動のスパイでした。ですがその真の目的は、反乱軍の信頼を得て、情報を帝国軍に提供すること。つまり二重スパイだったのです。
皇太子ゼノスの“狩り”
リセとともに、反乱軍の足軽から一年前のゼノスの戦いぶりについて話を聞きます。
刃を交えた経験のある主人公達も、彼の驚異的な強さ……そして戦いそのものが目的であるかのような異様さは感じていましたが、それは一年前の戦いでも同様であったようです。
ヨツユからの情報をもとに劣勢であった帝国軍を一気に逆転させた彼は……しかしそのまま押し切ることはせず、将であるにもかかわらず追い詰められた反乱軍の前に自ら姿を現すと「仕留めてみろ」と単身で戦い始めたのだとか。
いきり立つドマの武士達は次々と挑み……そして殺されました。あらゆる手を使うも敵わず、結局刃は届きません。彼は圧倒的な強さで蹂躙し、戦いそのものを堪能するかのようにふるまいました。決して虐殺が目的なのではなく、同時に大義や目的を持っているわけでもなく……ひたすらに多勢を自身の圧倒的力量で駆逐し、去って行ったのだといいます。
去り際にただ一言、「退屈だ」と言い残して。
信念をもって戦場に挑んだ反乱軍にとってはなによりもむごいことに、それは遊戯としての「狩り」でしかなかったのです。
「我らよろず屋」
ドマ反乱軍の苦しい状況は理解しましたが、この国の実情も知る必要があります。ユウギリも長くエオルゼアに滞在し、ドマ帰還後もヒエン捜索に時間を割いていたことから、ドマの現状を把握しきれていません。
侍大将として顔が割れていたゴウセツと異なり、ユウギリは忍びなので有名ではありません。民の本音を探れるはずです。
ユウギリ、そしてリセとともに、ナマイ村へ向かうことになりました。
ユウギリ
……ああ、この衣装か? 私の忍び装束は、ひと目でそれとわかるものゆえ、何かしら変装をせねばと思ったのだ。これより我らは、諸国をめぐる、よろず屋一味……主人公殿が主で、私とリセが使用人ということで、いかがか!?
よし、ならば……さっそく御用聞きに参りましょうぞ、主殿!
リセ
ユウギリに、この衣装を着てくれって言われたんだけど……あ、足が、とてつもなく軽い……!
ナマイ村では、よろず屋のふりをして情報収集します。
ただでさえ反乱によって多くの命が失われた上に、酷い粛清を受けたドマ。生き残った者達も、強制労働や徴兵によって未だに苦しめられており、買い物ひとつ満足にできないくらい生活は貧しくなっています。
ドマ城下、かつて武家が並んでいた門前侍町は破壊され、住んでいた者達は町人地に集められているのだとか。もっとも大龍壁の月亮門が閉じられている今、同じドマにもかかわらず、ナマイ村から満足に行き来することも出来ません。
なによりそれらの事実は民の“心を”殺しており……皆意気消沈し、立ち上がる気力を失っていました。
「声なき痛哭」
もう少し詳細な情報収集のため、主人公は村の郊外まで足を伸ばすと……アザミという少女が魔物に襲われているのを発見。これを救出しました。
彼女は亡くなった両親の墓に供えるための花を探していたのだといいます。主人公は手伝い、黄色い菊を発見。一緒に高台にあるという墓まで向かいました。
そこはとても墓と呼べないような、簡素な埋葬地でした。
彼女に従い、旅人が好きだったという両親に手を合わせていると……アザミを呼ぶ声がしました。
それはゴウセツと共に村を訪れた際、声をかけてきたイッセでした。
アザミは彼の妹だったのです。
彼等の両親は、一年前反乱軍に賛同。「本当のドマを見せてやる」と言い……しかし、帰ってきたのは青白い遺体だけでした。
帝国兵は反乱者の親類を名乗らせ、殴る蹴るの暴行。イッセは泣きながら許しを請い、その上「両親は間違いを犯した大馬鹿でした」と何度も何度も復唱させられたのです。
せせら笑う帝国兵に恐怖し、何も出来ず、監視が去った今でも制裁を恐れています。
イッセはそんな自分を気高いドマ人ではなく、“死ぬほど惨めで恥ずかしい何か“であるといいます。
苛烈な粛清を受けたドマの民。
果たして、ドマの民に立ち上がる気力は残されていないのでしょうか……。
登場NPC
NPC | リセ・ヘクスト NPC | アリゼー・ルヴェユール(4.X) NPC | ゴウセツ・ダイトウ NPC | イッセ・シブヌリ NPC | 霧隠のユウギリ NPC | アザミ・シブヌリ