当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- もとの形へ
- 事象究明
最高の強者を選定する検証は続き、一行はデルタグループをすべて撃破。オメガへの道を順調に進んでいたのだが、それこそが罠だった。
オメガは歴史上幾度も発生している「弱者による強者の撃破」を現象として再現し、自己に転用するため、弱者とされる人間の英雄――主人公に目を付けた。どこでも魔物を生み出せるオメガは、全人類を人質に、主人公達を強制的に戦わせ続ける。もっとも、オメガを止めるにはこのまま戦い続けるしか無いのも事実なのだが。
ストーリーのあらすじ
「もとの形へ」
敗者の選定
デルタ世界の最後の敵は、邪悪なる意志を宿した大樹の化身たる暗黒魔道士、名は「エクスデス」。ハリカルナッソスも登場する「小説」の、最後の敵です。
当然、物語において敵役は敗れるもの。何故最高の強者の選定に、オメガは敗者を再現しているのでしょうか。
その時、ビッグス達からリンクシェル通信が入ります。
カルテノーの管制室の表示は、間違いなく「時間凍結中」となっていたそうです。したがって、システムが故障しています。もともとアラグの遺産であり、復旧は難しいでしょう。
オメガを止めるには、このまま戦いを続けるほかなさそうです。
主人公は、エクスデスとの戦いに挑みます。
ネロ
「無」の力が真に放たれたとき、あらゆる法則が乱れる……なんて小説には書かれていたが、さてねぇ。
シド
「無」か……。クリスタルタワーに眠っていた、アラグ帝国の始皇帝ザンデも、確かそれを求めていたんだったな。
あらゆる生命は、種の存続と繁栄を求めるもの……ならば「無」を渇望することは、命の否定と同じことだ。
小説であれ、史実であれ、人は抗い続けるさ。
次元の狭間オメガ:デルタ編4 エクスデス
ついに手に入れたぞ……
最強の力、世界を支配する力……「無」の力だ!
次元の狭間オメガ:デルタ編零式4 ネオ・エクスデス
な ぜ だ !
無の力を手に入れたのに……
無とはいったい……うごごご!
順調という矛盾
「無」の力を行使する難敵であったエクスデスを倒し、被検世界デルタの勝者はアルファグループで確定。
デルタ世界はシャットダウンされました。一行は一度地上へと戻ります。
順調に進んではいますが……
オメガの力があれば、誰にも気づかれず、邪魔されることなく、検証を終えることもできたはず。にもかかわらず、一行は異常に気が付き、そしてオメガと接触できている。順調であることこそ異常である、ともいえます。
一行をオメガのもとへと導いたアルファ。本人すらも自覚していないアルファという存在は、オメガ打倒の契機か、はたまた深淵への誘い手か。
一方。
しかし、この矛盾こそ、待ち望んでいた事象。過去の類似例を参照すると、対象にストレスを与えることで、未確認の力を向上させられる可能性があります。
実験……今後の検証に向け、アルファグループに、強いストレスを付与しましょう。
具体的な方法は……検索中……検索中…………
……ヒット。
イベント「仲間の死」が、彼らの力を向上させるための、最適解とみなされました!
ネロ
終わってみれば、イイコに協力してただろ?
ククク、次も是非頼むぜぇ?
シド
ふぅ……久々の地上だな。こうして無事に戻ってこられたのも、お前が勝ってくれたからだ……ありがとうな。
アルファ
……クエッ!
「事象究明」
アルファ商品化?
地上に戻り、報告のためにも一度ラールガーズリーチへ向かいます。
ネロ
外にいる普通のチョコボと、アルファを対面させたら、どうなるかねぇ……。
シド
事のあらましは説明しておいた。お前も、無事な様子を見せてやってくれ。
アルファ
クエ~?
会長という立場でありながら、黙って調査に出向いたシドへの小言もそこそこに――
アルファの可愛さにメロメロ……もとい、商品化の可能性を感じるジェシー。
マメット商品化は間違いないだろうと感じつつも、そういえばビッグスとウェッジの姿がないことに気付きます。
エンタープライズを駆り、彼らのいるカルテノー平原へ向かいました。
ジェシー
会長には、いろいろ言いたいことがあるけど、ビッグスたちの帰りが遅いのは確かよね……。
悪いけれど、頼んだわ。
ネロ
またも噂のエンタープライズ・エクセルシオに乗れるとは、光栄すぎて涙がでるぜ!
アルファ
クエ……クエッ?
オメガの思惑
カルテノー平原に到着。管制室では……
ビッグスとウェッジが倒れています。
幸い一命はとりとめたようです。突然魔物が襲ってきたとのことですが……
それはオメガによる襲撃でした。
彼は圧倒的に弱い個体が、強者を打ち破ることが幾度もあった歴史を究明。奇跡・偉業とも呼ばれるその事象を自己に転用したいと考えています。ヤーンの大穴に異変が生じたのも、一行がアルファに導かれたのも、すべては「弱い個体」である人間……主人公達を、検証に参加させるため。そしてビッグスとウェッジは、主人公達の闘争心に火をつけるために傷つけられたのです。
まんまとオメガの思惑に乗る形となってしまいました。
その上、引き続き検証に励まなければ、いつでもどこでも魔物を作り出し、殺戮を開始するといいます。
迫る想像以上の危機に、しかしひとまずビッグスとウェッジの救助を優先します。
技術は誰の為
その後、ラールガーズリーチへと戻った一行。ビッグスとウェッジは幻術士ギルドにて治療中であり、一命はとりとめたものの、未だ意識は混濁しているとのことです。
確かに、あの時神龍に対抗するためとれる手はほかにありませんでした。脅威を目覚めさせた「責任」を感じるシドに対して――
そしたら、起動させなかったか? ほかに神龍を抑えるアテもなかったのにか。
勘違いすンなよ。オレたちはただの技術屋、平和を守る英雄じゃあない。自分じゃ戦えもしないくせに、格好だけつけンなよ。
院生のときのお前の方が、まだそこンとこわかってたぜ? 前だけ見て、新しい技術にがっついてよぉ……。
そんなお前が、技術の使い道だなンだって、つまらない平和主義者もどきになったのは、親父さンの起こした、「シタデル・ボズヤ蒸発事変」以来か?
技術屋らしく、壁を越えるために頭をひねることを、もっと楽しめよ、ガーロンドォ?
古傷に塩を塗られ、苦虫をかみつぶすシド。
意に介す様子もなく、ネロは得られたデータの解析に移ります。
シドもまた、次なる戦いに備えて情報収集に励みます。
ビッグスとウェッジが持っていたアラガントームストーンの情報
ピピ……ガガガ…………この記録が、後の世を生きる者に歓迎されることを願う。私は、アラグ帝国で魔科学研究の一端を担う者だ。詳しい所属と名前は明かせないが、それゆえに語れる秘密があると思ってほしい。
そもそも、君は魔科学というものを知っているだろうか?
このすばらしい技術体系を確立したのは、約170年前に崩御なさった、偉大なる始皇帝……ザンデ様だ。ザンデ様は、ある種の神秘でしかなかった魔法を、科学における手法のひとつと扱うことで、戦争や文化発展に役立てた。
魔科学によって、我らが帝国がどれほど栄えていることか。この栄華は1000年先でも……いや、未来永劫に、失われまいと思うほどだ。
……そんなザンデ様を魔科学の始祖とするならば、私と先代たちが人生のすべてを費やしてきた相手は、魔科学発展の要……第二の始祖と呼べるものになるだろう。「それ」を部分的に起動することができたのは、約20年前のこと……。起動直後は解読不能な言語を扱っていた「それ」は、瞬く間に我々の言葉を学習すると、こう名乗ったのだ。
……自律型兵器「オメガ」であると。
魔導ターミナル
ピピ……ガガガ…………そう、「オメガ」の話の続きをしよう。
それが発見されたのは、今から100年以上も前のことだ。その機体に似合わないこと甚だしいが、まるで化石のように、オメガは地中に埋もれていたのだ。
周囲の地質を調べた研究者たちは、度肝をぬかれた。なにせ、オメガは隕石と同じ……「空の向こう」から墜落してきたものだと推定されたからだ。加えて、機体の状態も興味深かった。オメガはひどく破損していたが、その傷の中に、地表との衝突だけではつき得ないものがあったのだ……。
ときの皇帝陛下の勅命で、オメガは秘密裏に研究され続けた。その造りは圧倒的で、我々の技術も理解も遠く及ばず、研究員たちは「空の向こう」に恐怖すら抱いたという。しかし、幸いだったのが、オメガがゆっくりと自己修復を行っていると気付けたことだ。あれはエーテルを吸収し、破損箇所を再生していたのだ!
まさに、我々の魔科学と似通った技法だ。研究員たちはオメガにエーテルを投与して修復を促進しつつ、その過程を観察することで、いくつもの新技術を開発してきた。そしてついに、私の代で、長く沈黙し続けていたオメガの指令系統……人でいう「意識」の部分を呼び覚ますに至ったのだ。
いまだ、ごく制限された状態でしか目覚めていないオメガだが、すでに我々の言語を理解し、意志疎通を円滑にするためか、顔のような器官まで形成しはじめている。ああ、なんてすばらしい兵器だろうか! 究明するほどに我々の知識はあふれ、技術は開拓されている! この研究成果によって、アラグ帝国の治世は、間もなく黄金期を迎えるだろう。
帝国万歳! いつかの君にも恩恵があらんことを!
魔導ターミナル
登場NPC
NPC | ビッグス NPC | ウェッジ NPC | シド・ガーロンド(3.X~4.X) NPC | ネロ・トル・スカエウァ NPC | ジェシー・ジェイ NPC | アルファ NPC | オメガ NPC | ミドガルズオルム