当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 闇の世界
- 輝く希望
ヴォイドゲートを通り、闇の世界へと突入した主人公とグ・ラハ・ティアは、浚われた3人を救出。ウネとドーガは秘術で皇族の血をグ・ラハ・ティアに分け、自らは闇の世界に残り暗闇の雲との契約破棄に成功した。
皇族の血を受け継いだグ・ラハ・ティアは、同時に託されたアラグの願いを思い出す。彼は次なる世代にクリスタルタワーを託すため、時を止め、眠りにつくのだった。
ストーリーのあらすじ
「闇の世界」
クリスタルタワーを止めるために
調査団の分析によって、クリスタルタワーはザンデを倒した今でも稼働を続け、力を蓄えている事がわかりました。
止めようにも、鍵となる皇族の血を持つウネとドーガが連れ去られてしまった今となってはそれも不可能。いずれ巨大なヴォイドゲートが開いてしまうことを止められません。
かつてのアラグ帝国では「皇族の血を分け与える秘術」があり、それをもって皇族以外でもクリスタルタワーの制御が可能であったようですが……
現状の課題点を整理します。
- クリスタルタワーの制御ができるのはアラグ帝国皇族の血を持つ者のみ。つまり現状、ウネとドーガだけ。
- ゲートを通ってこちらに来ようとしている暗闇の雲は、皇族の血をもつウネとドーガをヴォイドに攫っていってしまった。
- 暗闇の雲と皇族の血を引くものとの間には「皇族がヴォイドゲートを開くかわり、皇族に永遠の力と繁栄をもたらせ」という契約がある。
- クリスタルタワーは現在ゲートを開くために稼働を続けており、すでに相当のエネルギーが溜まっている。
- 皇族の血がない限り、クリスタルタワーの稼働は止まらない。
- 仮に何らかの手段で無理矢理クリスタルタワーを止めることができたとしても、溜まったエネルギーが暴走してしまい、霊災級の惨事を起こしかねない。
皇族の血は、「クリスタルタワー制御」及び「暗闇の雲との契約」2つの鍵となります。
その2つが密接に絡みあっている現状、ヴォイドに連れ去られてしまったウネとドーガの救出はクリスタルタワー問題の解決において「絶対条件」なのです。
そのためノアではヴォイドへ行くための研究を続けてていましたが、クリスタルタワーに溜まっているエネルギーを利用することでゲートを開く装置が先日ついに完成しました。
その最終調整のため、主人公達はシルクスの塔頂上へと向かいます。
アラグ帝国の「光の戦士」
シルクスの塔では、多くの調査員が作業をすすめています。
空位となった王座を見たグ・ラハ・ティア。
彼はその魔眼を押さえながらとある「歴史」を語ります。
かつてのアラグ帝国では、ザンデの方針に異を唱え、その凶行を止めようと剣をとった者たちがいました。
彼らの剣がザンデに届こうかというその時、追い詰められたザンデはダラガブのエネルギーを一気にクリスタルタワーへと注ぎます。結果エネルギーは受け止めきれず、第四霊災が引き起こされてしまいました。
つまり、かつてのアラグ帝国でもすべての人民がザンデに同調していたわけではなかったのです。
……しかし、グ・ラハ・ティアは何故そのことを知っているのでしょう。
ヴォイド――闇の世界へ
シドはヴォイドゲートを開くための装置を起動。
ゲートを開くことに成功します。
とはいえ、一時的に「こじ開けた」ゲートは非常に不安定。
主人公以外の調査団員は現地に残ってゲートの維持に務め、主人公が闇の世界へ突入してさらわれた3人の救助をすることになりました。
その体制をととのえるため、一度シルクスの塔から退出します。
準備を整えクリスタルタワーに戻ると、主人公はグ・ラハ・ティアに呼び止められます。彼は主人公に自らの気持ちを吐露しました。
クリスタルタワーの真実に近づくにつれ、自らの胸にこみ上げる想い。
何か大切なことを思い出さなければいけない――
彼の一族が引き継いできた魔眼と運命。その答えはアラグの歴史にあります。
自らの眼で歴史の真実を見届けたいと、彼は自らも闇の世界に行くことを志願したのでした。
クリスタルタワー:闇の世界
不気味な闇の球体を横目に襲い来る魔物たちを退け、
最深部に到達した主人公達を待っていたのは暗闇の雲。
彼女の激しい攻撃を潜り抜け、
一行は無事に暗闇の雲を倒しました。
呼びかけるグ・ラハ・ティアの声に応え、現れたネロの身体は、なんとクリスタル化してしまっていました。
暗闇の雲は契約により、皇族に手出しは出来ません。
故に2人を閉じ込め、他の妖異達に始末させようとしましたが、それを必至に退けたのがネロでした。その攻撃によって傷を受けすぎたネロは闇の世界に侵食されつつあり、身体がクリスタル化してしまっているのです。
その時突然、虚空から放たれる波動砲。
暗闇の雲が復活したのです。
ここは「闇の世界」。幾度払おうと、闇を消し去ることは出来ません。
しかし復活したとはいえ、暗闇の雲が先ほどの戦いで消耗しているのもまた事実。
ウネとドーガは今のうちにと契約の破棄をすすめますが、それはつまりクリスタルタワーと闇の世界の繋がりもなくなるということであり――元の世界に帰れなくなるということを意味します。
その時、暗闇の雲の攻撃がグ・ラハ・ティアを襲います――
しかし、それは「皇族の血」の契約によって弾かれるのでした。
相当に薄れており、クリスタルタワーを制御するまでの力はないものの、グ・ラハ・ティアの中の「皇族の血」は脈々と生きていたのです。
ウネとドーガは、古代アラグ帝国の「血を分ける秘術」によって自らの血を分け、グ・ラハ・ティアの血を補うことを提案しました。
グ・ラハ・ティアはそれを受け入れ――
秘術により分けられた血は、グ・ラハ・ティアの眼を両方赤く染め上げました。
ウネとドーガを残し、主人公、グ・ラハ・ティア、そしてネロは、元の世界へ変えるために走り出します。
それを見送るウネとドーガ。
彼等は闇の世界に残り、契約の破棄に着手するのでした。
脱出
暗闇の雲の激しい妨害をくぐり抜け、ヴォイドゲートまでたどり着いた3人でしたが、契約の破棄が進んだことで世界のつながりが途絶えてしまい、ゲートは見る間に小さくなっていきます。
走っているさなか、グ・ラハ・ティアはとある声を聴きます。
????:
繋いで……未来へ……
あの塔が……いつか再び……人々の希望になるように……
グ・ラハ・ティアと主人公は歩を早め、無事にゲートに飛び込みましたが、その後ろではネロが歩みを止めていました。
彼の身体の浸食はすでに限界を越えていたのです。
「このネロ・トル・スカエウァは、必ず魔科学が築いた高みへとたどりつく。今度こそ……あいつをも超えてな……!」
その直後、ネロの身体から闇の干渉が抜けました。
ウネとドーガによる契約の破棄が成功したのです。結果、闇の世界とのつながりが解かれたネロの身体も元に戻ったのでした。
ネロは必死に走り、閉じかけたゲートに飛び込み――
その彼の手を
掴んだのはシドでした。
ネロの悪態が闇の世界に響き、ゲートは閉じられました。
こうして、ノアの3人は元の世界へ無事に帰りました。
ウネとドーガは帰りませんでしたが、彼等はザンデの野望をとめるという数千年もの長きにわたる願いをかなえたのです。
皆は休憩を兼ね、一度調査地へと戻ることになりました。
主人公の背中を見送るグ・ラハ・ティア。
彼の眼には、ある決意が浮かんでいたのでした。
「輝く希望」
一行は調査地へと戻ります。
もっともネロはいつの間にか姿を消しており、グ・ラハ・ティアはそのまま塔に残っているようです。
主人公がノアの一行に闇の世界で起こった出来事を伝えていたところ、調査員が焦った様子で報告に現れました。
なんでも突然、クリスタルタワーに残ったグ・ラハ・ティアが他の調査員を追い出し始めたとか。何の相談もなく、彼はクリスタルタワーの封印を一人で始めたのでしょうか。
シルクスの塔に戻ると、そこにはグ・ラハ・ティアが居ます。当然ながら、グ・ラハ・ティアが中にいる状態で封印をしてしまうとそれにグ・ラハ・ティアも巻き込まれてしまいます。
危険だから外に出るように言うラムブルースに対して、グ・ラハ・ティアは言いました。
「ごめん、オレ、そっちには行けねーんだ。」
彼は、ウネとドーガから血を受け継いだことで皇族の血を完全な形で取り戻しました。その際、血と共に受け継がれてきた「願い」を思い出したのです。
グ・ラハ・ティア
ザンデによって「第四霊災」が引き起こされた後……。
生き残った人々は、崩壊した大地から、クリスタルタワーが消えていることに気がついた。
いつか再び、あの塔が地上に蘇るとしたら、今度こそ、人々の幸せのために使われてほしい……大戦と霊災に傷ついた彼らは、そう願ったんだ。
その願いは、霊災で唯一生き残った皇族、皇女サリーナを動かした。
彼女は未来に希望を届けるべく、己の血と記憶を、皇族に伝わる術をもって、最も信頼する男へと託した。
それが、オレの遠い祖先……すべてのはじまり……。
何千年もの時を経る中で、かけられた術が弱まって、血はずいぶん薄れちゃったけどさ……。最後の一滴が消える前に、こうして思い出せたんだ。
しかし、クリスタルタワーは現在のエオルゼアにとって「過ぎた力」。
タワーを利用できるだけの文明が発達するのをこのまま待っていれば、いよいよその血は消滅し、制御の手段は永遠に失われかねません。
しかしアモンがそうしたように、もしクリスタルタワーの中に居る者ごとクリスタルタワーを眠らせれば。
クリスタルタワーを人々のために使ってほしい。
その願いと鍵を託されたグ・ラハ・ティアは、それを運命として受け入れ、「鍵」として、タワーと共に眠ることを決めたのです。
未来に、タワーを開けられるだけの力を持った文明がおこる時を待って。
別れの言葉を伝える
ノアの皆。
その言葉を胸に
グ・ラハ・ティアは笑って
クリスタルタワーの扉を閉じたのでした。
グ・ラハ・ティア:
主人公……。
目覚めたら、真っ先にあんたの名前を探すよ。
その名はきっと歴史に残って、オレを導く光になる。
あんたたちの作る歴史の先に……この希望を届けてくるよ。
エピローグ
一方、行方をくらましていたネロは、クリスタルタワーの前に来ていました。
手にはエーテル測定器。
闇の世界で一度ネロの手から離れた測定器は、ウネの手でネロに返されていました。
一つの言葉とともに。
「そこに映るものだけが、可能性じゃない。 進むことを……どうか諦めないで。」
ネロはその言葉を噛みしめ、測定器を遥かなる谷へと放り投げたのでした。
一旦の役割を終えたノア。
しかし解散したわけではありません。
それぞれの道を未来に向けて進み――再び道が交わることはあるでしょう。
それはきっと、塔の中で眠っている彼も同じなのです。