当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 血戦を前に
- 邪竜狩り
- 竜詩の始まり
竜の巣へ向かった主人公とエスティニアンの2人は力をあわせ、ニーズヘッグの「竜の眼」を奪い、討伐に成功した。
奪った「竜の眼」の過去を超える力で見た主人公。それはイシュガルド建国神話にも語られる、征竜将ハルドラスがニーズヘッグから眼を奪ったときの光景だったのだが……伝承と異なり、奪った竜の眼は2つ。その上戦いで生き残った騎士たちも四代名家に通じる4人だけではなかった。
フレースヴェルグに再度話を聞くため白亜の宮殿に向かう。ニーズヘッグの眼は、かつて2つともハルドラスによって奪われた。ドラゴンズエアリーの戦いで奪った竜の眼、つまりニーズヘッグの眼窩にあったものは、フレースヴェルグが与えたものなのだったことが明らかになる。
ストーリーのあらすじ
「血戦を前に」
一定の解決をみたウルダハを後にし、主人公とアルフィノは再度イシュガルドへ戻りました。スカイスチール機工房ではマナカッターの最終調整が完了。いつでも飛べる状況です。
フォルタン家邸宅にてエスティニアンと合流し、竜の巣突入を控え、アイメリクへ事前説明に向かいます。
アルフィノの「イゼルと手を組み、ドラゴン族と対話をする」という作戦はしかし、結果として失敗に終わってしまいました。
道中でニーズヘッグの“つがい”ティオマンを討伐したことで邪竜の眼を引き付け、全面衝突までの時間を稼ぐことには成功したものの……未だイシュガルドの復興は万全ではありません。魔法障壁の復旧も為っていないのです。
そんな中だからこそ、敵の頭目である邪竜ニーズヘッグ強襲は意味を持ちます。
当然、敵の力は強大。並大抵の覚悟では討伐どころか返り討ちにあうだけでしょうが――
エスティニアンの持つ竜の眼と、光の戦士の力を合わせれば、一筋の勝機を見出すことが出来るかもしれません。
話を聞いたアイメリクも勇み、自らも出陣を申し出ますが……
竜を狩るのは竜騎士の役目。
皇都防衛指揮こそ、神殿騎士団団長たるアイメリクの役目。
担うべき仕事が違います。
命を張る前線と、命を預かる後方指揮。
そのどちらが欠けても、イシュガルドを防衛することなどできないでしょう。
エスティニアン:
おっと、今度ばかりは、アルフィノも居残りだぜ? そこそこ魔法の心得があるようだが、今回ばかりは、はっきり言って実力不足だ。
さて、行こうぜ、相棒。史上二度目の邪竜狩りを成し遂げるんだ。
……俺たちになら、それができる!
主人公とエスティニアンは、イシュガルドの命運を背負い、二人死地に向かいます。
エスティニアン:
……アルフィノには、少しばかりきつく言ったが、ああでも言わないと、無理矢理にでも付いてきそうだったからな。
これでも、俺は奴を買ってるんだ。まだまだ青臭いところもあるし、頭でっかちではあるが、経験さえ積めば、いい指導者になるだろうよ。
だが、ニーズヘッグは別格の存在だ。さしもの俺でも、誰かを護りながら戦えはしない。選りすぐりの戦士が必要なんだ。
「邪竜狩り」
邪竜血戦 ドラゴンズエアリー
ガーロンド・アイアンワークス謹製の新型飛空艇「マナカッター」は機動力に長け、目論見通り数多のドラゴン族の攻撃を回避しながら竜の巣へ接近します。
しかし2人に立ちはだかったのは、その最終目標である邪竜ニーズヘッグでした。
彼の放つ強力なブレスに翻弄されますが
エスティニアンはとっさに竜の眼を用いて、ニーズヘッグの動きを止めます。
主人公はその隙に、おそらく人の手で造られたものと思われる建造物を発見。マナカッターを着陸させ、いよいよ邪竜ニーズヘッグ討伐に向けて歩を進めます。
竜と人との融和時代、ここは人の王の城があった場所でした。しかしニーズヘッグが怒りに任せて徹底的に破壊。廃墟と化したかつての王城を自らの巣と定め、休眠期に身を休める場所としたのです。
ここには、卵や眠る親竜、飛び回る子竜、その他元人間であっただろう眷族が多く身を寄せています。主人公は襲い来るドラゴン族達を退け、いよいよ邪竜ニーズヘッグの待つ最上層へと到達しました。
エスティニアンと主人公は協力しあい
竜の眼でニーズヘッグの攻撃を封じつつ戦い続けました。
苛烈な戦闘は続ましたが、竜の眼と光の戦士の前に遂にニーズヘッグは屈します。
最後の力を振り絞り、ニーズヘッグは二人に飛びかかるも
竜の眼の力でこれを封じるエスティニアン。
そのまま天高く舞い上がり
彼の槍がニーズヘッグの頭をとらえました。
たまらず逃げ回るニーズヘッグですが、しかしエスティニアンは決して離れず……
その手に持った槍を再度ニーズヘッグに突き刺したのです。
ニーズヘッグは力を失い、雲海へと落ちていきました。
エスティニアンの鎧は、邪竜の返り血で赤く染まり
手には、新たに奪った竜の眼が握られていました。
その時、主人公のうちに潜む光のクリスタルが輝きを取り戻し……
同時に、超える力で「竜の眼」の過去を見ました。
それは、千年の昔「征竜将ハルドラス」が竜の眼を得たときの光景でした……。
「ふたつの」竜の眼
ハルドラス:
父上の仇、ニーズヘッグは倒れた……。魔力の源であるふたつの「眼」を失えば、いかに七竜といえど、このまま朽ち果てることだろう。
しかし、犠牲があまりにも多すぎた。父王トールダンに、我が友たる騎士たち……。
盟約を違え、ラタトスクを殺してまで、我らは「竜の眼」を奪い、喰らって、力を得た。
それでもなお、これほどの犠牲を払わねばならんとは……。
シルヴトレル・ド・ゼーメル:
しかしながら、ドラヴァニアに残る七竜は、黙したまま姿を現さぬ、フレースヴェルグのみ。
新たにふたつの「竜の眼」を手にした我が主……ハルドラス様が王位をお継ぎになれば、イシュガルドの未来は、真に安泰となりましょう!
ハルドラス:
……いや、私に王位を継ぐつもりはない。ニーズヘッグを倒したとて、その眷属たるドラゴン族の数は少なくない。
ましてや私は、「竜の眼」を喰らった咎人でもある。ならば、死してその運命が尽きるまで、騎士として戦おう。
竜を狩る者……竜騎士としてな……。
フラヴィアン・ド・フォルタン:
我らが主にして友よ! 民は王に導かれてこそ民であります! 王なくして、どうして生きる道をみつけられましょうか!
ハルドラス:
シルヴトレル卿、フラヴィアン卿……貴公らのような気高き貴族がいれば、何ら問題はあるまい。どうしても王が必要というのなら、貴公らの中から、新たな王を選ぶのもよかろう。
さらばだ、騎士たち……我が友たちよ……。私は父の犯した裏切りの罪を背負い、この槍をもって、すべてを清算しよう……。
イシュガルドの始まり
征竜将ハルドラスは去りました。
生き残った騎士達は王の言葉を守り、自らの手で民を導くことを誓います。
他方、しがらみに巻き込まれることを嫌い、その場を去った者もいました。
残ったのは4人。
フォルタン、アインハルト、デュランデル、そしてゼーメル。すなわち、現在のイシュガルド四大名家に続く者達です。
彼等は王位空白のまま、イシュガルドを導くことを誓います。
“真実”に蓋をし、新たな教えと歴史を作ることを――。
シルヴトレル・ド・ゼーメル:
この忌まわしき戦争を知る者は、我らだけで十分。我ら4人が、新たな教えと歴史を作り、国を導くのだ……!
竜の眼の数
超える力から復帰した主人公は、超える力で視た過去の出来事をエスティニアンに伝えました。
エスティニアン:
イシュガルドに伝わる建国神話によれば、俺たちの遠い先祖は、豪胆将「トールダン」に率いられ、クルザスの地に、辿り着いたという。
その最中、深い谷間でニーズヘッグに襲われた父祖たちは、トールダンを筆頭に、果敢に戦いを挑んだ。
この戦いでトールダンは死したが、その息子であり、史上初の「蒼の竜騎士」たる征竜将「ハルドラス」が、ニーズヘッグを倒した……。
伝説によれば、ハルドラスは奴を退けた際、その「片眼」を奪い取ったと伝えられている……。
征竜将ハルドラスが奪った竜の眼は「片目」と言い伝えられてきましたが……
主人公が見たのは、「両眼」を持ち帰ったハルドラスの姿でした。
ニーズヘッグを打ち取ることに成功した彼等。
しかし、竜詩戦争には未だ隠された事実があるようです……。
エスティニアン:
ようやく奴を倒したというのに、心が晴れることがない……。
この違和感の正体を確かめるまで、安心してイシュガルドに帰ることはできんぞ。
それにしても、ニーズヘッグめ……。奴の魔力を軽く浴びただけで、鎧が変質しやがった。
一段落したら、新調せねばな。
「竜詩の始まり」
誰の竜の眼か
隠された真実を知る為にも、再度フレースヴェルグに話を聞かなければならないと、2人は再度白亜の宮殿へ向かいます。
突き付けられた真実に打ちのめされ、ひとり宮殿に残っていたイゼル。
エスティニアンは彼女も真実を知るべきだと言い……ラッパを吹き鳴らし、フレースヴェルグを呼びました。
真の意味で、竜詩戦争を終わらせるために。
呼応し、再度現れたフレースヴェルグは、ニーズヘッグが討たれたことを既に察知していました。しかしそれは何か特殊な力によって知ったわけではなく……。
彼がニーズヘッグに渡した「竜の眼」の力だったのです。
主人公は、エスティニアンがニーズヘッグから奪った“琥珀色の”竜の眼を掲げます。すると……
それは“本来の場所”――フレースヴェルグの眼窩へと戻っていきました。
そして、主人公は過去を垣間見たのです。
復讐の始まり
ハルドラスとの戦いに敗れたニーズヘッグは、双眸を奪われどその命を散らすことなく、這う這うの体でフレースヴェルグの居る白亜の宮殿にたどり着きました。
彼は、ドラゴン族に降りかかる厄災――ラタトスクが命を散らしたことも、自身がその眼を失ったことも、全てフレースヴェルグがヒトとの融和を解いたが故に起こったことだと糾弾します。
そして……
ニーズヘッグ:
フレースヴェルグよ。ドラヴァニアの空に災いを呼び込んだことを少しでも悔いているのなら……眼を渡せ。
不意を突かれたがゆえに後れを取ったが、片眼でもあれば、奴らを子々孫々に至るまで、
永遠に苦しめることもできよう……。
さぁ……渡せ!
フレースヴェルグの左眼はニーズヘッグに渡され……
その眼窩には、深い暗闇だけが残っていました。
シヴァの願いがあればこそ
主人公と同様、イゼルもまた過去を垣間見た様子。
瀕死の重傷を負いながら逃れてきたニーズヘッグ。
人との融和を訴えることで、ドラゴン族に災いをもたらしたと糾弾されたフレースヴェルグは……眼を渡すことで終わりなき戦いが始まると知りながらも、それを断ることが出来ませんでした。
フレースヴェルグとシヴァが渇望したドラゴン族と人の融和は、人の果てなき欲望からくる裏切りによって潰え……残されたのは、血を分けたラタトスクを失ったという事実と、狂気の底に追い落とされたニーズヘッグだけでした。
フレースヴェルグは飛び去ります。
イゼルも主人公も、エスティニアンですら、これ以上フレースヴェルグに語るべき言葉を持ち合わせていませんでした。