当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 英雄の卵
主人公は任意のグランドカンパニーを選択・所属する
ストーリーのあらすじ
グランドカンパニーへの誘い
イフリートを討伐した冒険者である主人公の噂は諸国を駆け巡り、各国グランドカンパニーの使節が主人公をスカウトしようと砂の家におしかけます。
直近、各国においてカルテノー戦没者追悼式典の開催が予定されており、その時グランドカンパニー盟主の演説が行われるため、それを聞いてから所属を決めることに。
ミンフィリアからは、彼女との連絡手段となるリンクパールを手渡されます。
このあと、各国のグランドカンパニー盟主の演説を任意の順番でまわることとなります。
演説会場では、各国代表の言葉を聞いて回っているというアルフィノとアリゼーという双子に声をかけられます。
彼らはこちらのことを知っているようであり、また代表の言葉にも思うところがあるようです。
カヌ・エ・センナの演説
今から500年前の遠い昔……。
精霊を恐れ、洞穴の暗がりに隠れ棲んでいた人々が、長き対話を経て精霊の許しを得て、森に都を築きました。
その都の名は「グリダニア」。
ヒューランとエレゼンは手を取り合い生きてきました。
今ではムーンキーパーの方々も、少ないながら都に身を寄せ、共に歩んでおります。
この調和と協調が苗床となり、大地と豊穣の女神ノフィカ様の御光を受け、グリダニアという大樹は、繁栄を続けてきました。
この誉れ高きグリダニアを……。
いえ、愛すべきエオルゼア全土を侵略せんとする北方の「ガレマール帝国」。
私たちグリダニアが、この脅威から森を守るために、グランドカンパニー「双蛇党」を結成して対抗したことは、みなさまの記憶に新しいでしょう。
グリダニアは、森の調和を重んじ、歴史上も、侵略者に対して一歩も引かずに戦ってきました。
その伝統のとおり、双蛇党は帝国と相対したのです。
そして、グリダニアが重んじる調和と協調は、エオルゼア都市軍事同盟の実効化を促し、「エオルゼア同盟軍」の成立へと導いたのです。
ですが……。
5年前、あの「カルテノーの戦い」が起こりました。
この戦いは想像を絶するものでした。
多くの戦死者を出したことは事実です……。
双蛇党の最高司令官である党首として、私は、責任を痛感しています……。
第七霊災で、森は深く傷付き、5年を経た今なお、癒えきってはおりません。
森の被害は、みなさまの生活にも深く影響しています。
こんな時だからこそ、皆で手を取り合わなくてはならない。
それにも関わらず、嘆かわしいことに貧しさに負け、盗賊になる者、密猟者になる者が後を絶ちません。
そして、我らが仇敵、イクサル族は、相も変わらず森に侵入してきては、自然の恵みを奪い、精霊の心を乱しています。
第七霊災以降、私たちの故郷グリダニアは、不安定な状況が続いているのです。
「カルテノーの戦い」は、とても悲しい戦いでした。
あの戦いで亡くなられた、数多くの同胞に哀悼の意を表します。
しかし、ガレマール帝国との戦いは、まだ続いているのです!
彼らは森に邪なる砦を築き、居座っております。
ですが、国内が不安定な状態では、帝国軍を追い払うなど、かなわぬ夢でありましょう。
私たちは、再び!
グランドカンパニー「双蛇党」の下で団結し、ガレマール帝国と戦わなくてはなりません!
「カルテノーの戦い」から5年。
この節目の年に、グリダニアの理念……。
調和と協調を思い出してください!
そして、今一度、みなさまの結束を!
もう耐えるときは過ぎました。
悠久の風は、私たちとともにあります!
赤心の前に、道は必ず開けるのです!
精霊の導きと共に、この森に平和を取り戻し、次の500年後の子孫にも、豊かな森を残せるようにしようではありませんか!
ラウバーンの演説
黄金の砂嵐が吹くウルダハに集いし、熱き魂を持つ者どもよ!
このウルダハはその昔、「ウル朝」により建国され、交易都市として発展してきた。
そして、地底と商売の神ナルザルの加護のもと、砂の都、黄金郷ウルダハとして、繁栄してきた。
これまでウルダハの繁栄は、巨万の富を生み出した!
5年前の「カルテノーの戦い」においても、皆が財と才を投じ、エオルゼア同盟三都市で、もっとも多くの戦力を提供した!
その結果として、帝国軍第VII軍団を打ち破ったのだ!
だが、多くの兵が帰ってこなかった……。
彼らの魂が、ナルザル神の御許にたどり着き、来世で幸運を掴むことを祈ろう。
かの戦いは、結果的に勝利と呼べるものではなかったかもしれぬ。
しかし、第七霊災後のこの困難の時代。
皆が己のことだけを考えるようになっていった。
ウルダハの現状を見よ。
難民が押し寄せ、貧者がそこら中に居る。
それなのに富者たちは、財を投じて助けようとはしない!
武を誇った者たちも、動こうとはしない!
今の、このウルダハの状況を、カルテノーで戦った友たちに誇れるのか!?
ウルダハを、不滅隊を信じて散っていった者たちに、お前たちのお陰で平和になったと、胸を張って誇れるのか!?
この地に迫る蛮族、アマルジャ族の脅威は相変わらず強く、ウルダハの生命線である交易路を脅かしている。
さらに、「ガレマール帝国」にいたっては、一部地域を占領し、青燐水などの資源を奪っている。
ウルダハの国難は続いているのだ。
商人による自治を望む共和派も、王家に忠誠を誓う王党派も、ともにウルダハの繁栄を望んでいるはずであろう。
この国難こそ勝機であり、同時に商機である!
富を求めるすべての者よ!
武を誇るすべての者よ!
黄金郷ウルダハに憧れし旅人や技師、そして冒険者よ!
目先の富だけを追うのではなく、国を、世界を見据えよ!
今一度、ナナモ女王陛下のもとに結集するのだ。
ウルダハを守るグランドカンパニー「不滅隊」を信じ、私腹を肥やすのではなく、不滅隊に投資しろ!
エオルゼアの益は、ウルダハの国益である!
そして国益は、国民の益である!
勝敗は早さと速さが別つ!
すべては永遠なる女王陛下と、ウルダハの繁栄のために!
メルウィブ提督の演説
聞け! 誇り高き海の民よ!
思い起こせ! 魂揺さぶる我らの旗を!
伝説の建国船「ガラディオン」号が漂着し、リムサ・ロミンサの礎が築かれたのが、今から700年前。
皆、海洋と航海の神リムレーンに導かれ、海の民として生きてきた!
エオルゼアを侵略してきた「ガレマール帝国」に対して、我々はグランドカンパニー「黒渦団」を結成した!
5年前、帝国との「カルテノーの戦い」においても、直前にヒルフィル以下の海賊諸派と同盟関係を結び、ガラディオン協定を成立させ、共に戦いに挑んだ!
海の民の底力を見せつけたのだ!
メルウィブ : しかし、結果は皆が知ってのとおりだ……。
黒渦団、海賊勢力ともに、カルテノーでは多くの者が死んだ。
自由のため、己の正義のために戦い、苦しくも陸(おか)の上で散っていった者たちに、哀悼の意を!
この5年、我々は決死の思いでリムサ・ロミンサを復興してきた。
第七霊災の傷は深く、未だ癒えきらない。
そんな中、リムサ・ロミンサは以前にも増して輝き、「リムレーンのベール」の名に恥じない都市へ復興を遂げることができた!
しかし、この我々の努力を、踏みにじろうとしている奴らが居る!
蛮神「リヴァイアサン」を信奉するサハギン族が、ついに上陸した。
そして、蛮神「タイタン」を信奉するコボルド族が、オ・ゴモロ山を出て南下してきている。
この蛮族たちは、今後のリムサ・ロミンサの繁栄に、大きな壁となって立ち塞がるだろう。
さらには、ガレマール帝国だ!
帝国軍が、リムサ・ロミンサ領内に砦を築いた。
全面衝突も時間の問題だ。
リムサ・ロミンサは今、3方からの敵に囲まれている。
然るに、国内に海賊問題を抱え、内部が一枚岩ではない。
今まさに、我々は嵐の中にいるといえよう!
この嵐の中、我らが取るべき進路はただひとつ!
蛮族、帝国を打ち払い、リムサ・ロミンサが新たな世へ進むための航路を拓くのみ!
そのためには、第七霊災の後、分裂した海賊諸派と黒渦団が再び手を取り合い、冒険者とともに一丸となって困難に立ち向かうほかない!
不可能は人が作り出すもの。
返せば、可能もまた、人が作り出すもの。
誇り高き海の民よ!
その力、その技術、その知識を、今一度集結せよ!
我々は、ひとつ真紅の旗の下に生きる、刎頚の友(ふんけいのとも)である!
要約
各国代表のあいさつは、それぞれが国ごとのバックグラウンドや文化に基づきつつも同じような流れです。
その意図するところはつまり以下の通り。
「5年前のカルテノーの戦いは大変な犠牲を出しつつ、我らの国のグランドカンパニーの力を発揮し、乗り越えた。しかし蛮神問題や国内問題、そして帝国の脅威等、まだまだ問題に直面していのだから、国内の力をあわせてグランドカンパニーを盛り上げ、エオルゼア一体となって問題解決を図っていこう」
特に「グランドカンパニーのおかげ」で乗り越えたカルテノーの戦い、という部分に、共に傾聴していたアルフィノとアリゼーは何か思うところがあるようです。
各国代表の演説が終わった頃、ミンフィリアから連絡があり、砂の家に戻ることとなります。
主人公は、いずれの国のグランドカンパニーに所属するか身の振り方を決めるのでした。
- 尚、今回は双蛇党で進めます。
双子それぞれの思惑
同時刻、ウルダハにおいては件の双子が演説の感想を言い合っていました。
光の戦士の名前を演説で出さなかったのは、各国が強力な「英雄」という存在いに頼らない自立を模索しているからだとアルフィノは考えているようですが、アリゼーは「英雄」の存在が消されてしまうことに納得がいかないようです。
彼女は、自分の答えを見つけると言い残して立ち去るのでした。