当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 時をかける亀
ソロバンの修行のため、ガンエン廟にて風水玉手箱を入手。時の流れを早めることで、ソロバンは大きな妖力を得た。
その後、玄武はテンゼンとの出会いについて語る。
ストーリーのあらすじ
「時をかける亀」
風水玉手箱
ソロバン
オイラの様子を見に来てくれたんだねぇ~。玄武さまの修行はツラいけど、頑張ってるよぉ~。
修行を続けるソロバンに差し入れをするタタルと共に、醴泉神社へやってきました。
差し入れのたこ焼きを渡した後、玄武から修行に関する相談をもちかけられます。
筋は悪くないが妖力が弱いソロバン。そのため、時の流れを操る力を秘めた「風水玉手箱」を用いて時の流れを加速させ、一時的にソロバンを瑞獣へと裏返すことで、妖力の引き出し方を会得させたいといいます。
風水玉手箱とはその昔、ある瑞獣がアラミタマに呑まれた同胞を討ち続ける中で、自分もそうなるくらいなら……と、自ら死ぬために作ったものです。力を持ち過ぎた瑞獣はそう簡単には死ねないため、自ら煙を浴び、老いて死ぬことを選んだのだそうです。
スイの里にあるのは、風水玉手箱の伝承をもとに作られた贋作であり、本物はその危険性故に、ガンエン廟に封印されています。新参のカマイタチに案内され、主人公が取りに行くことになりました。
風水霊殿 ガンエン廟
ヤンサ中央にそびえる大龍壁には、かつて戦乱の地であったヤンサを統一し、ドマを興した英傑ガンエンの亡骸が眠る霊殿が存在しています。
ガンエンは風水士としても有名であり、故にガンエン廟はドマ式風水術発祥の地と呼ばれ、多くの道士達が集まっていたといいますが……ガレマール帝国侵攻後は、その崇拝が神降ろしに繋がりかねないと閉鎖され、長らく訪れる者もいなくなっていました。
風脈、地脈、水脈を知り、操る風水術は、転魂塔……つまりエーテライトに応用できる術であり、風水士達は鬼師衆やシャーレアンに頼らずエーテライトを製造できる数少ない集団だったのだといいます。最も、それも今や失われかけているのですが……。
ダイダラボッチ。
東方の振るい伝承に記される、山や湖を生む巨人の名を冠したこの魔法生物は、過去の風水士達の手によって作られたものです。
瑞獣、セイテンタイセイ。
彼の師が作った風水玉手箱を守り続けていました。
紅玉海の平穏……と、報酬のために
無事に風水玉手箱を入手し、醴泉神社へ戻りました。これをあければ煙が噴き出し、一時的に千年の時を経て、瑞獣へ裏返ることができるはずです。
巻き込まれるがまま、ソロバンは危険な修行を始めます。
皆の願いや思惑を乗せ、いよいよ玉手箱をひらきます。
タタル
念のため、巴術士について勉強し直してきたのでっす。何か起きたときは、私に任せてくださいでっす!
ソロバン
危なくなったら助けてくれるよねぇ~?
修行開始
ソロバンは玉手箱を開き
煙が噴き出しますが……。
幸いタタルはすぐ戻れたものの、風水玉手箱の力は本物でした。
やいのやいのと騒いでいたら……
煙を浴びすぎたソロバンは瑞獣を通り過ぎ、アラミタマを暴走させていました。
主人公、玄武、そしてタタルは、ソロバンと対峙。なんとか彼のアラミタマを鎮めることができました。
玄武をも驚かせたソロバンの潜在能力。
トラブルはありましたが、ひとまず妖力の引き出し方を覚えることもでき、本来の目的を達成することができました。
白虎
ソロバン……と言ったか。あのコウジン族は、予想以上の潜在能力を秘めているようだな。玄武の爺さんが目を付けたのも頷けるというものだ。
爺さんには、封印を護るようにと言われていたが、あと少しソロバンの妖力が強ければ、私も加勢していたところだ。
タタル
また……カーバンクルに逃げられたのでっす……。
ソロバン
風水玉手箱を開けた後の記憶がないんだけど、なんだか身体がすごく疲れてるよぉ~。
新参のカマイタチ
もぐもぐもぐもぐ……。このタコ焼きとかいう食べ物、すごく美味いぞ!……ハッ!座敷わらしから、ソロバンに渡すように頼まれていたのに……ど、どうしよう?
セイテンタイセイ
風水玉手箱の番人として、密かに見守らせてもらったぞ。悪用するつもりならば、我が命にかけて奪い返す覚悟であったが、なるほど……このような修行法もあるのだな。
玄武とテンゼンの出会い
自分に能力があることを知るも、今ひとつ自信を持てないソロバン。玄武は最初は自分も弱かったと、テンゼンと出会ったころの話をしてくれました。
はるか、はるか昔のこと……。百年の時を生きた頃、ワシは凶事を予見する力を得た……。
じゃが、少々長生きした程度の亀に何ができよう? 凶事を事前に知りながら、それが起こるのを防げもせず、ただ傍観するしかない日々が、数百年も続いたのじゃ。
五百歳を過ぎた頃、ワシは人里が土砂に呑まれる姿を見た……。できることなど何もないと感じながら、それでもワシは、里へと向かったのじゃ。
人語を話せぬワシは、村人を見るなり、身振り手振りで、迫り来る危機を伝えようとした。むろん、亀が踊っておると、笑われるばかりじゃ……。またも悲劇を防げぬのかと、ワシは絶望したよ。
じゃが、この日ばかりは違っておった。村人が去り、悲嘆に暮れておったワシに、ひとりの侍が声をかけてきたのじゃ。
そう、テンゼンじゃよ……。テンゼンは、まるで童に話しかける時のような調子で、こう言った。
「小さき亀よ、何か伝えたいことがあるようでござるな? どれ、このテンゼンに話してみるでござる」
ワシは、無駄とはわかっていながらも、この村がじきに土砂に呑まれてしまうことを伝えた。すると、テンゼンはワシの言葉を理解した様子で
「あいわかった……あとはこのテンゼンと白虎に任せるでござる。おぬしは小さいが、勇敢な亀でござるな」
と言って笑ったのじゃ。
テンゼンが腰に差した刀を抜くと、どこからか白き虎が現れた。
「聞いていたでござるな? ひと芝居付き合ってもらうでござる」
そう囁いたテンゼンに、白虎は小さく頷いた。
そうして、白虎とテンゼンは、村の中央で、切った張ったの大立ち回りを演じたのじゃ!
驚く村人たちを前に、テンゼンは大声で叫んだ。
「かの白き虎はヒトの血に飢えているようでござる! 食われたくなくば、隣の村まで逃げよ!」
とな。
慌てふためいた村人たちが、取るものも取りあえず逃げ出したのは言うまでもない。
この時、白虎は走り去って行く村人を見ながら、「ヒトを喰ったことなどないのだが……」とぼやいておったよ。
こうして、村人は助かりました。その後玄武はテンゼンの旅に同行し、多くの凶事を防いだのだそうです。しかし、もうテンゼンはいません。彼の力を借りずに、この大厄災を乗り越えねばならないのです。
ソロバンは引き続き修行に励みます。
主人公は次の四聖獣の鎮魂の時に備えます。