当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 死より冥き闇に
- 暗黒は揺らめく
- 悲鳴に導かれ
- 英雄は往けど
イシュガルドにおける決闘裁判で、暗黒騎士が現れたと噂になっていた。 主人公は裁判で破れた男を雲霧街で発見。ソウルクリスタルにふれることで不意に暗黒の力を得る。 剣士の名はフレイ。剣士は主人公に、暗黒の力を制御する術を伝える。 主人公が力を得ると同時に聞こえた謎の声。その声の正体はわからないが、真の暗黒騎士となるためにはその声の正体を理解することが必要なのだというが……
ストーリーのあらすじ
レベル30「死より冥き闇に」
フレイとの出会い
イシュガルドにはひとつの噂があります。
身の丈ほどの大剣をふるい、盾を掲げることもなく、攻撃を受けるその身体に流れるのは赤い血ではなく黒き「暗黒」。
禁忌の断罪者、暗黒騎士の噂です。
主人公が神聖裁判所前を歩いていると、市民が非常に興奮した様子でした。
先ごろ行われた決闘裁判。相手は神殿騎士であり、あっけなく終わるはずだったその戦いはしかし、対峙した男が決して膝を曲げず、長期化しました。
最後には倒れてしまったものの、その剣士は――大剣をかかげ、身体から流れ出たのは血ではなく「暗黒」だったのです。
話を聞いた主人公は、彼の死体が捨てられたという雲霧街に向かいます。
例の男の死体をみつけた主人公。
その身体に触れようとした時、そばに落ちていたソウルクリスタルが反応し、不思議な声が聞こえてきたのです。
????:
………痛い…………苦しい…………。
嫌だ、もう十分だ……。やめたほうがいい……このままじゃ壊れてしまう……。
ねえ聞こえてる? どうして……どうしてこっちを見てくれないの……?
気づいて主人公……
ふと気がつけば、先程倒れていた剣士が主人公のことを見下ろしていました。
死んだと思われていたその剣士は、幸いにして一命をとりとめていたらしく、しかし瀕死の重傷を負ったことにより記憶の混乱がみられます。
剣士はかろうじて覚えていた名前、「フレイ」と名乗りました。
フレイは目を覚ました折、近くで主人公が倒れてうなされていたため、心配してくれていたようです。
己の信念に従って
その時、雲霧街で老婆の悲鳴が響きました。
助けに行こうとした主人公でしたが、フレイはこれを制します。
先ほど主人公は、フレイの持っていたソウルクリスタルの影響を受けてしまいました。そのため、主人公にもフレイと同じ力が芽生え始めているのです。
それは己の闇から生じる「暗黒」の力。
御す術を知らずに戦えば、暴走しかねない危険な力です。
主人公はフレイからソウルクリスタルを受け取ります。
暗黒の力を暴走させないために。
それを自らのものとするために。
暗黒の力を御し、誰に仕えるでもなく、己の信念に従って弱き者のために戦う者達。彼等は盾を持ちません。盾には権力の象徴たる「紋章」が刻まれているからです。
そんな彼等のことを、世はこう呼びます。
『 暗黒騎士 』と。
レベル30 暗黒は揺らめく
「正義」と対峙するために
ソウルクリスタルを受け取り、ひとまず暗黒の力を安定させた主人公。
その影響により、己の内には力が芽生え始めています。
暗黒の力は強力ですが、同時に大いなる犠牲を強いるもの。「正義」に歯向かうのは容易ではないのです。歴々の暗黒騎士は、己の信念に従って「正義」に立ち向かい、そして倒れてきました。
フレイ;
歴代の「暗黒騎士」も、茨の道を歩んできました。
最初のひとりは、貧民の子を弄んだ聖職者を斬ったことで、「暗黒」に堕ちたと糾弾された騎士だった……。
その生き様に共感した者が、新たな「暗黒騎士」を名乗り、たとえば無辜の友を護るため、幾百の兵を相手に戦った……と、記憶にあります。
主人公が受け取ったソウルクリスタルは、そんな数多の暗黒騎士たちの想いが巡り巡って託されたものなのです。
本当の暗黒騎士になるため、主人公は護るべき最初の一人目を求めて、いよいよ悲鳴の聞こえた方へと向かいます――。
暗黒騎士の道
そこには、一人のエレゼン族女性が泣いていました。
とある神殿騎士が彼女にぶつかってきたところ、彼女の孫娘がこれを咎めました。たったそれだけのことで謀反とみなされ、彼女の孫娘は連行されてしまったのです。
神殿騎士は、イシュガルドにおける「正義」そのもの。
彼等への反抗はつまり、イシュガルドの「正義」への反抗を意味します。
それでも――
フレイは問います。
フレイ:
彼らを護り、救うことを、心から望みますか?
望むのなら、禁忌を侵すことを厭わず進め。絶対多数の正義を敵にすることを、恐れるな。
それこそ、君が足を踏み入れた、暗黒騎士の道なのですから。
主人公はこれに頷き返し、彼女の孫娘救出のため走り出しました。
最初の課題
暗黒騎士の力の源である「暗黒」とは、心の闇の部分、つまり恐怖や憤怒といった「負の感情」を源としています。
強力な力を与えてくれるかわりに、感情に歯止めが利かなくなってしまえば飽和した暗黒は逆流、たちまち身を滅ぼしてしまう危険なものです。
第1の課題。それは己の負の感情と向き合い、制御すること。
主人公は女性の救出に向かう道すがら、神殿騎士と対峙しつつ、フレイと共に「暗黒」の制御を学びます。
イシュガルド上層にて、連行されている女性と神殿騎士を発見。
「暗黒」の力をふるい、主人公とフレイは神殿騎士たちを排除。女性の救出に成功しました。
礼もそこそこに立ち去る彼女の背を見送りながら、主人公は次なる試練に向けほとぼりが冷めるのを待つことになりました。
レベル35「悲鳴に導かれ」
助けを求める声の主
前回の騒動で有耶無耶になってしまいましたが、主人公は暗黒騎士のソウルクリスタルに触れた際、誰かの苦しみの声を聞いています。
一体誰の声なのか。
フレイは、それを世界のどこかにいる「護るべき誰か」の声だろうと言います。
暗黒騎士は己の信念に従い、「誰か」を護る者。
主人公がいっぱしの暗黒騎士となるには、その声の主――護るべき誰かを確かめなければなりません。
とはいえ、それ以降声は聞こえていません。
主人公は声をふたたび聞くため、また暗黒騎士として成長するために、「暗黒」を強める儀式を再度行うことになります。しかし、イシュガルドで再度前回のような騒ぎを起こすわけにはいきません。フレイの提案で、リトルアラミゴに向かうことになりました。
リトルアラミゴにて
リトルアラミゴに到着した主人公は、以前リトルアラミゴの若者達が「仮面の男」と接触し、神降ろし未遂を起こした事件の際世話になったリトルアラミゴの顔役、グンドバルドに挨拶をします。
STORY | 1.メインクエスト2.0-新生【19.アラミゴ解放軍を知る者】
彼は久しぶりの主人公の訪問を喜ぶのでした。
グンドバルド:
ここは貧しい土地ではあるが、以前、お前がかけてくれた恩に、少しでも報いたい。
それに、嬉しくもあるのだ。お前が、気の置けない友を連れて、再び我らを頼ってきてくれるとは……。
彼は主人公とフレイの間柄を「長年ともに旅をし、固いきずなで結ばれた友人のようだ」といいます。出会ったばかりのフレイとの間柄についてそのように称され、どこか不思議な気持ちになる主人公。
主人公は儀式を行うだけの力量があるか試すため、グンドバルドに提案された魔物であるペイストを討伐。無事に力を示し、フレイと共に暗黒の力を得るための儀式を行います。
その儀式の最中、再びあの声が聞こえてきたのでした――。
????:
……痛い……苦しい…………。絶望的だ、何もかも……。
どれだけ挑めば、希望が見える……? まるで果てのない戦いだ…………。
どうして立ち上がるんだろう……。何のために戦っているんだろう……。
痛い、痛い、息が詰まる……ああ、誰か…………。
儀式を終え、声が聞こえたことをフレイに告げます。しかし今回もその正体は分かりませんでした。
その言葉を聞いたフレイの表情は分かりません。しかし……主人公が聞いた声が、主人公の心に少しでも届いたのなら。
護るべき誰かを探し出すこと。
暗黒の試練を乗り越えること。
この道は、主人公が歩むべき道なのです。
フレイの思い出
主人公が暗黒騎士の道を歩むことに躊躇いがないことに安堵するフレイ。
フレイは、自らがかつて旅をしていたころの思い出を語ります――。
フレイ:
実は昔、君のような人と旅をしていたことがあるんです。
あてもなく、広い世界へ踏み出して、何もかもに心震わすような……そんな旅でした。
けれど……そう、ちょうどこの地で、彼女は恐るべき脅威を討ち倒し、英雄になってしまったんです。
……英雄なんて、いいものじゃありませんよ。いろんな事情に振り回され、傷ばかりをため込んで、自分のことほど見えなくなっていく……。
そうしているうちに、彼女は僕から遠ざかり、声すら届かなくなってしまったんです。
君には、自分にとって大事なことを見失わないでほしい。
「誰か」を護ると決めたなら、その声だけに耳をすませて……絶対に目をそらさないでいてください。
フレイはザナラーン砂漠を見つめながら、主人公が更なる力を身につけた時、再度儀式を行うために再会することを約束するのでした。
レベル40「英雄は往けど」
ドライボーンにて
多くの戦いを経て力を付けた主人公は、再び儀式のための試験を受けます。今回は東ザナラーン、バーニングウォールにて魔物を討伐。無事力を証明することができました。
近くの集落であるドライボーンへ戻り、前回同様暗黒の儀式をしようとしたところ、ドライボーン顔役イセムバードに声をかけられました。再開の喜びもそこそこ、彼は切迫した様子です。
ドライボーンの住人がアマルジャ族に攫われてしまったのです。
フレイは敵が強力であることを鑑み、安請け合いすべきでないといいます。
しかし主人公は“いつものように”救出に向かうことを躊躇いませんでした――。
フレイと共にアマルジャ軍陣屋に到着。多くのアマルジャ族を退け、さらわれた者たちを救出します。追手も撃退し、無事に逃げおおせることができました。
フレイ:
はぁ……酷い目にあいましたね……。アマルジャ軍の増援が押し寄せてきたときは、正直、生きて帰れないかと思いました。
ですが、僕以上に……君は大丈夫でしたか? 傷、たくさん受けたでしょう。
そのがんばりを見ていたのは、どうやら僕だけみたいだ。
救出した者達は既にドライボーンへ帰ってしまっています。
主人公もドライボーンへ戻り、イセムバードへ報告の後儀式を行うことになりました。
誰かを護るか、誰をも護るか
主人公はフレイに手をかざし、暗黒の儀式を行います――。
????:
……ああ…………。この手に、いったい幾つの命が預けられたんだろう……。
救え……護れ……倒せ……殺せ…………。命の重みはひとしく失せて、成功の栄誉か、失敗の誹りだけが「英雄」を待つ……。
今日もまた、救い……護り……倒し……殺す…………。そんな自分を、それじゃあ誰が護ってくれるの……?
主人公に声は届けど、しかしやはり変わらずその声の主は分かりません。
フレイは、その「誰か」を護ろうという覚悟が足りないからだと言いますが……。
フレイ:
……主人公。「暗黒騎士」が、悪を討つ存在でありながら、「真の正義」を名乗らない理由がわかりますか?
それは、彼らが、万人の英雄ではないからです。
「誰か」を護ることと、「誰も」を護ることは違う……。
だからこそ、「暗黒騎士」たちは、「暗黒」の名で呼ばれることを受け入れてきた。衆人に怖れられても、護るべき者にのみ尽くすと誓ったんです。
……君はどうですか? たったひとりのために、万人を切り捨てられますか。
「誰か」を護るために、その他を犠牲にするのが暗黒騎士です。
「誰か」を護るために「正義」とだろうが対峙するのが暗黒騎士です。
「誰か」が分からないまま、無闇な人助けを続ける主人公は果たして正しいのか。
フレイは主人公を咎め――しかし、それでも次なる儀式に向け、再会を約束するのでした。
フレイ:
余計な痛みまで背負って倒れたら、元も子もない……
君を待つ声の主を、それじゃあ誰が護ってあげるの?