当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 北方より来たりし者
- 己が信念を胸に
- 機工師の見解
魔大陸には蛮神を完全に制御する術が眠っていること、そして帝国までもが魔大陸を狙っていることを知った暁は、エンタープライズ号を駆り魔大陸へ向かうのだが、強力な防御フィールドに阻まれてしまった。
悪用される前になんとか自分達もフィールドを突破しなければならない。シドが提案したのは、エーテルを収束した「エーテルラム」で一点突破するというものだった。その実用化には暁のようなエーテル学の専門家が必要だが、未だ行方不明の状況が続いている……と、タタルのもとに不明者の行方について調査結果が届いていたのだった。
ストーリーのあらすじ
「北方より来たりし者」
ビッグス:
さすがは、主人公だ。あの巨大な蛮神を倒しちまうんだものな……。ウェッジの奴を無事に連れ帰ってくれて、ありがとうよ。
ウェッジ:
アルフィノさんは、意外と魔導技術に詳しいッス。
重い浮島を引っ張って、悲鳴を上げてる青燐機関を、巧みに調整していたッス……ちょっと見直したッス。
シド:
よく戦い抜いたな、主人公。信じていたが相手はデカブツだ、少しハラハラしちまったぜ。
くそ、浮島さえ牽引してなきゃ、教皇たちを逃さなかったのによ。
アルフィノ:
お疲れさま、主人公。とにかく、君が無事でよかった……。ウェッジとふたり、狭い船倉内の機関室にこもって、青燐機関と牽引装置を相手に格闘していたが、まったく生きた心地がしなかったよ。
それにしても、ここに来て新手のアシエンとは……。教皇たちに「魔大陸の鍵」を奪われたことは、想定外だったとしか言いようがない……。
しかし、私たちは、まだ生きているし、アシエンや教皇に対して、立ち向かう意思も折れてはいない。諦めずに追撃しよう……!
蛮神ビスマルク討伐には成功したものの、肝心の魔大陸の鍵を奪われてしまった暁。浮島を牽引したままではソレイユ号追撃もままならず、一度アバラシア雲海へ戻ることに。
シド達に飛空艇整備を任せ、バヌバヌ族達にビスマルク討伐の旨報告しようと村へ向かった主人公とアルフィノですが……なにやら村は尋常ならざる雰囲気です。
物陰から様子を伺うと、なんと村はガレマール帝国軍に占拠されてしまっていたのです。
軍を率いる男はレグラ・ヴァン・ヒュドルス。イシュガルド地方軍を統括する軍団長です。彼はその鋭敏さをもって、物陰から様子を伺う主人公達をあっさり発見してしまいます。
多勢に無勢、為すすべなく引きずり出された主人公の前に姿を現したのは……なんとヴァリス・ゾス・ガルヴァス。現在のガレマール帝国皇帝その人でした。
ヴァリスはひと目で主人公が「光の戦士」であることを看破。そして彼自身の目的もまた、魔大陸であること告げます。
魔大陸に存在する「アラグの英知」があれば、あの強大な蛮神を御することすら可能だというのです。
もっとも、帝国の目的はそのアラグの英知を使って蛮神を殲滅すること。彼等の国是はエオルゼアの支配ではなく、星の命を無尽蔵に食らう蛮神の制御。協力をするべきだといいますが……
そんな建前のために、支配を受け入れる暁――そしてエオルゼアではありません。アルフィノは力強く言葉を返します……が、帝国軍に拿捕されている現状、その言葉はむなしく響くのでした。
そしてアルフィノの言葉を一蹴したヴァリスは――
ヴァリス・ゾス・ガルヴァス:
蛮神を制することこそが、皇帝たる我が役目……
なればこそ、神を降ろした蛮族を生かしてはおけん。
矛先をバヌバヌ族に向けました。彼にとって蛮族は、テンパードであろうとなかろうと「蛮神を呼んだ一族」という十把一絡げな存在でしかありません。彼の凶刃が、テンパードではないズンド族達に振り下ろされようとした
その時でした。
突如砲撃が帝国軍を襲ったのです。
それはルキアの駆る魔導アーマーによるものでした。
人数で勝る帝国分を相手に、彼女は獅子奮迅の猛攻を繰り広げます。
分が悪いと判断したのか、レグラは何やらリンクシェル通信を開始。
すると直後、上空から超大型飛空艇が現れました。以前ロロリトが懸念していた帝国の新造飛空戦艦はすでに完成していたのです。
戦艦から放たれた攻撃によって立ち上る土煙に紛れ、帝国軍は逃亡。彼等がもたらした魔大陸という存在の真実、そして帝国軍の飛空艇の強力さに、主人公達は言葉を失うのでした。
「己が信念を胸に」
バヌバヌ族達と別れ、主人公はエンタープライズ号で待つシドの元へ向かいます。
彼等は整備を終え、更に魔大陸の鍵から出た光の方向や風向きから、ソレイユ号の行方――つまり魔大陸の場所を既に割り出していました。ルキアの駆る魔導アーマーも載せ、エンタープライズ号は魔大陸へ向けて出発します。
魔大陸へ向かう船上。そこでルキアは自身の身の上を話します。
彼女が独自の魔導アーマーを持っていた理由。そしてその操縦が出来た理由は……
額にはガレアン人特有の第三の眼。それは彼女がガレマール帝国人であることを裏付けていました。
同様にガレアン人であるシドも、彼女のことに気付いていた様子。
しかもただの一兵卒などではありません。ルキアはガイウス・ヴァン・バエサルの右腕であったリウィア・サス・ユニウスの姉だったのです。
それを知ったアルフィノは少なからず動揺します。なにせ暁は、カストルム・メリディアヌムにて立ちはだかったリウィアを“排除”しているのですから。
しかし、そんなアルフィノに対してルキアは「過去にこだわっていれば未来は見えない」と言い、責めることはありませんでした。
戦争孤児であったルキアとリウィアの姉妹は、別々の家庭に引き取られ、育てられました。
リウィアは軍人としての訓練を受け。
ルキアは工作員……つまりスパイとしての訓練を受けて育ったのです。
そんな彼女がイシュガルドに来たのは、教皇庁が秘匿しているという「古代アラグ文明の遺産」を探し出すという任務のためでした。教皇庁が秘匿していたとされる「古代アラグ文明の遺物」が何なのか具体的には不明であったものの、おそらく魔大陸の鍵のことを指していたのでしょう。
そんな潜入任務の最中、彼女はアイメリクと出会います。
ルキア:
それが運命だというのなら、私は幸運だったのだろう……
最初は任務のためと自分を偽り、彼に近づいたが、その思想に触れるたび、私の心は激しく動揺した。
彼は教皇の私生児という「生まれてはならぬ存在」だった。私たち姉妹も、自分たちの境遇を嘆いたこともある……だが、彼は私たちとは違い、運命を呪ったりはしなかった。
……フフ、取り繕ったところで、意味はないか。私は生きる場所を見つけ、ゆえに帝国を捨てた。アイメリク様は、それを知ってなお、私を信頼してくれたのだ。
彼女のルーツを知り、そして愛の深さを知った暁たち。帝国のスパイであったとはいえ、魔導アーマーを駆り、絶体絶命であった主人公達を救ってくれた事実を前に、今更彼女を疑うような者は誰一人としていませんでした。
その時、エンタープライズ号は長く続いた雲を抜け――眼前には禍々しい光景が広がりました。
魔大陸に到着したのです。
着陸するため近づこうとしたその時、魔法障壁に弾かれます。
船体に大きなダメージを受け、このまま強行突破することは難しそうです。
トールダン7世に奪われた魔大陸の鍵には、魔大陸の方向を指し示すだけではなく、あの強力な魔法障壁を消し去る仕掛けがあったのだと考えられます。
いずれにしても何らかの対策は必須でしょう。
エンタープライズ号は踵を返し、一度イシュガルドへ戻ることになりました。
ウェッジ:
(リウィアの魔導アーマーを指して)……コイツは無事ッス?
ビッグス:
修理の事を考えると、頭は痛いが……命あっての何とやらと考えるしかないな。
ルキア:
「魔大陸」……新皇帝ヴァリスが、新造戦艦を投入してまで、求めるのもわかる話だ。
アルフィノ:
肝を冷やしたよ……。シドの操縦技量に助けられたが、あやうく、雲海の底に消えるところだったね。
シド:
やれやれ、どうにか帰ってこれたな……。「エンタープライズ」も見てくれはそうでもないが、内部機関の方に、かなりの損傷を受けちまった。
しばらくは、修理のために、ビッグスやウェッジと徹夜生活になりそうだぜ。
「機工師の見解」
シド:
古代アラグ文明の遺産……か。まったく、やっかいな代物を残してくれたものだ。
アルフィノ:
「魔大陸」……。あれは決して放置できるものではない。
エドモン・ド・フォルタン伯爵:
よくぞ無事に戻られた。未だ悲しみは晴れぬが、心配は無用……。息子に誇れるよう、私も微力ながら働くつもりだ。
ルキア:
ガレマール帝国が動いたとなると、事態は複雑化し兼ねない……。
イシュガルドへ戻った主人公達はアイメリクと面会し、シドは機工師としての見解を報告します。
詳しい仕組みは不明であるものの、魔大陸を覆っている高密度のエーテル帯は、周辺のエーテルを雷属性に変換し、防御フィールドとして使用しているものだと思われます。鍵がない以上、その防御フィールドを強行突破しなければなりません。
ガルーダ討伐やリヴァイアサン討伐の際に行ったように、偏属性クリスタルを用いて属性変換する方法は検討に値しますが……今回は規模が大きいため、同じようにやっていてはエンタープライズ号に載せられるクリスタルの量が足りません。
アイメリクから何か良い案が無いかと意見を求められたシドの提案は、超高密度のエーテルの衝角「エーテルラム」を作り、一点突破してしまおうというものでした。
しかしあの強力な防御を突破するには余程高効率で実用化しなければならず、エーテル学の専門家の知識が必要です。
暁はその専門家集団であったものの、残念ながらその多くが行方不明……
と、話を聞いていたエドモン伯爵が、タタルが昨晩「尋ね人の手がかりが掴めた」と大騒ぎしていたことを告げました。尋ね人、つまり行方不明の暁の誰かについて何らかの情報を得られたのでしょうか。
シドにエンタープライズ号改修を任せ、主人公とアルフィノは忘れられた騎士亭にいるタタルのもとへ向かうのでした。