当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 喜ぶ者と、慄く者
- さらなる暗雲
- アサヒとドマ
ヒエンと再会したゴウセツは、行動を共にしているヨツユが記憶喪失であることを報告。ひとまず烈士庵に留め置かれることとなった。
その後、帝国から全権大使を名乗るヨツユの弟、アサヒが到着する。彼の提案は、ドマを国と認めたうえでの和平、および信頼関係構築のための捕虜交換であった。願ってもない提案を検討する最中、主人公はアサヒを伴ってドマの視察に向かう。途中、アサヒは紅甲羅のコウジン族に襲われているイッセ達の救出にも手を貸してくれた。果たして信用に足るのだろうか。
ストーリーのあらすじ
「喜ぶ者と、慄く者」
一行は烈士庵に到着しました。
涙とは、行き止まりが見えてこそ零れるもの。道半ばであるうちは、互いに笑っていよう……。
……決戦前夜にそう語ったのは、ほかでもない、わしだったな。
そして、崩れゆくドマ城にて、そなたは笑った。それが答えで……希望であると、愚かにも信じておったぞ。
……ゴウセツ。
よくぞ……よくぞ、生きていてくれた。
皆は再会の喜びもそこそこに、ヒエンへ状況を報告します。
いくら記憶を失っているとはいえ、ヨツユを自由にさせるわけにもいかないと考えたヒエンは、一旦烈士庵に留め置くことを決定するのですが……ここを預かる組頭のジフヤの姿が見えませんでした。
主人公も捜索を手伝ったところ、外れにて発見。
なにやら酷く怯えています。
話を聞けば……彼は、かつてヨツユが売られた妓楼の主だったのです。
妓楼の常連だったナエウリの旦那――つまりヨツユの義父は、夫(サシハイ)が死亡して出戻りとなったヨツユをナエウリの妓楼に売りました。
美しくも生気のない、人形のようなヨツユ。客商売には向かないと思われるも、逆にそれを好む客も多かったのだそうです。
その後、ヨツユは帝国の間諜となり、あれよあれよとドマ代理提督に。ジフヤは妓楼の主として、ドマ受難の片棒を担いでしまったことを恐れ……いや、ヨツユに復讐されることを恐れ、逃げ出したのです。
結局、ジフヤは烈士庵頭領の任を解かれることになりました。
ジフヤをヨツユから守るためか……それとも、ツユにかつての妓楼の主を会わせないためか。決定を下したゴウセツの心中や如何に。
アリゼー
ジフヤは、ヨツユ怖しで逃げだしたんですって? そういう人は、ほかにもいるでしょうね……。
ゴウセツ
……ヨツユを連れて戻ってから、事件の連続でござるな。これもまた、是非もないことなのでござろうか。
ヒエン
面倒をかけてしまったな、助力に感謝するぞ。事の次第は、あらかたゴウセツから聞いた……。
それにしても、あのジフヤが怯えて逃げ出すとは……ヨツユがドマにもたらした闇は、今なお深いのだな……。
「さらなる暗雲」
停戦の使者
烈士庵に戻ると、ドマ国境付近にて帝国軍の飛空艇が目撃されたという報せが舞い込みます。
飛空艇はカストルム・フルーミニスを目指しているようです。ヒエンとユウギリ、主人公は、帝国軍の出方を見極めるため、急ぎ現地に向かいます。
ユウギリ
高空から攻撃を仕掛けてきた場合、現状のドマに対抗し得る兵器はほとんど存在しない。アジムステップの民から借り受けた、巨鳥頼みとなるだろう。
ヒエン
……ふむ、内部に帝国兵が潜んでいる様子はなし。
飛空戦艦が、いかなる理由でドマへやって来たにせよ、単艦行動であることは間違いなさそうだな。
カストルム・フルーミニスへ到着。どうやら飛空艇は単艦のようです。
加えて……
飛空艇から立ち上る煙は、ドマの古き狼煙信号で、「停戦の使者」を示すものでした。
先方の意図するところは明確でありませんが、ドマの流儀で話そうとする者を問答無用で落とすわけにもいくまい……と、こちらも迎えの狼煙をあげました。
アサヒ・サス・ブルトゥス
飛空艇から現れたのは帝都の大使、アサヒ・サス・ブルトゥス。
ナエウリ家の嫡男……つまりヨツユの義弟でした。
姉ヨツユとは異なり、戦いを止めるために帝国の内側から属州政策を変えさせようと、マキシマら民衆派の同志たちと活動を続けてきたというアサヒ。
その活動を認めたヴァリス帝により、全権大使の任を与えられ、「和平交渉」を目的として派遣されてきたのだといいます。
話の信憑性はさておき、ヒエンは彼らを客人として館に招くことを決定。
一行はドマ町人地へ向かいます。
アサヒ
あなたは、もしや神殺しの……。……おっと、挨拶をさせていただくのは町人地までご案内いただいた後にいたしましょうか。
マキシマ
我々を受け入れてくださったヒエン様の寛大なお心に、帝国よりの使節団一同、感謝申し上げます。
全権大使との会談
アサヒ
道中、崩れた建物や破壊された帝国の兵器を多く目にしました。戦禍の爪痕は、そうすぐに消えるものではありませんね……。
マキシマ
ここが、ドマ……。建造物の細かな意匠や、広大な山河の佳景など、知識や見聞だけでは知り得ないものも沢山ありますな。
アルフィノ
話は聞いたよ。会談には、私とアリゼーも同席させてもらうことにした。彼らが、会談の場でどんな要求をしてくるかわからないからね。
アリゼー
町人地の人たちには、帝国からの大使について、ヒエンが客人として受け入れての来訪だと説明しておいたわ。
ハクロウ
アルフィノ殿やアリゼー殿が、民が恐怖に駆られぬよう、うまく説明をしてくれてな。おかげで大使が現れたときも、さほど混乱せずにすんだ。
ドマ町人地に到着。
ヒエンの屋敷にて、アサヒ達との会談が行われます。
先にも言っていましたが、アサヒ達の目的とはドマとの和平交渉。
しかし、そもそも和平交渉とは「国」同士が平和を取り戻すために行われるものです。
帝国はドマを「帝国属州」であるとして国とは認めず、先の解放戦争もあくまで帝国の内乱として処理していたはずですが……アサヒによれば、ヴァリスはドマを独立国とし、友邦として扱う用意があるのだとか。
先代ソル帝がとってきた、帝国の拡大政策。是非はともかく、その目的は「蛮神対策」であるとされています。ヴァリスは、星の生命を蝕む蛮神への対抗という点で、ドマと手を取り合えると考えているのだとか。つまりコウジン族が蛮神召喚を行わないという確約が得られれば、和平を結ぶということのようですが……そもそも帝国が侵攻してこなければ蛮神召喚はされていないはずです。
蛮神召喚させないために帝国は侵攻する。しかし、そもそも侵攻がなければ蛮神召喚は行われない。帝国の蛮神政策はある意味矛盾しています。
アサヒ達民衆派は、融和と平等こそが平和をもたらすという信念のもと、属州政策の転換を進言。それが今回叶い、ドマの訪問が実現しました。
帝国内部はまだまだ武力に頼ろうとする閥族派が幅をきかせています。
そこでアサヒは、ドマとの信頼関係構築、及び民衆派としての実績作りのために捕虜交換――つまり帝国軍にいるドマ出身の徴用兵と、ドマが捕えた帝国軍将校の交換を提言。
対象の帝国軍将校には、当然……ヨツユも含まれていました。
対話にて徴用兵の帰還と和平が実現するならば、ドマにとって願ってもいないことですが……ヒエンは即答を避け、会談は一度中断することになりました。
アルフィノ
帝国内で二派にわかれての対立が起きているというのなら、我々は、彼らの言葉をどこまで信じ、どう立ち回るべきか……。
アリゼー
あのアサヒって男、ヨツユの義弟だったのね。帝国の大使として帰国するのって、どんな気持ちなのかしら。
ハクロウ
……我は、ヒエン様の決断に従うのみ。
だが……帝国に残された人狼族の血族たちが、ふたたびドマの土を踏めるというなら、喜ばしいかぎりだ。
視察へ
アサヒの提案は、ドマに利する想定外なものでした。
捕虜交換対象にわざわざヨツユを名指しするあたり、違和感はあるのですが、今のところ積極的に疑う理由もありません。
中断の間に、アサヒ達はドマの視察へ赴くことになりました。今後の対策検討をアルフィノとヒエンに任せ、ユウギリと主人公、アリゼーは案内としてアサヒの視察に同行します。
「アサヒとドマ」
視察では、ヨツユが見せしめとしてからくり兵で壊滅させた門前侍町を抜け、崩落したドマ城を眺め、最後にナマイ村へ向かいました。
村近郊に到着した時、助けを求める声が響きました。
そこでは、イッセとアザミ紅甲羅のコウジン族に襲われていたのです。
アサヒも加わり、コウジン族を退けることに成功。ふたりは無事に村へ帰って行きました。
それにしても、内陸にあるナマイ村は、本来コウジン族の活動範囲ではありません。
帝国という後ろ盾を失い、野盗となって進出しているのでしょうか。
アサヒは、帝国を変えるためには内からの変革も必要だと考えています。確かにドマの民を助けてくれましたが……。
視察を終えた一行は、ドマ町人地へ戻るのでした。
アサヒ
急にすみません、つい熱くなってしまって……でも、あなたには私の考えを聞いてほしかったんです。
ともかく、子どもたちが無事で本当によかった。私も、あなたの戦いを間近でみられたのは幸運でしたよ。さすが、素晴らしい戦いぶりでしたね!
ユウギリ
ともあれ、イッセとアザミが無事でよかった。
しかし、紅甲羅の行動は気になるな。何故、わざわざヤンサまでやって来たのか……。
アリゼー
アサヒの剣の腕前、相当のものだったわね。さすが、帝国の大使を務めるだけあるわ。
登場NPC
NPC | アルフィノ・ルヴェユール(4.X) NPC | アリゼー・ルヴェユール(4.X) NPC | 霧隠のユウギリ NPC | ゴウセツ・ダイトウ NPC | ヨツユ・ゴー・ブルトゥス NPC | ヒエン・リジン NPC | アサヒ・サス・ブルトゥス NPC | マキシマ・クォ・プリスクス NPC | ハクロウ・グンジ NPC | イッセ・シブヌリ NPC | アザミ・シブヌリ NPC | コウジン族