当ページでは、以下クエストのストーリーについて、あらすじを書きました。
- 楽欲の僧院オーボンヌ
FF14のパッチ4.Xで展開されたクロニクルクエスト、リターン・トゥ・イヴァリースは、主にFINAL FANTASY TACTICS(FFT)、及びFINAL FANTASY XII(FF12)を下敷きとして語られる物語です。
元を知らなければ楽しめない構成にはなっていないものの、知っていたほうが楽しめるのは間違いないことや、ここでしか出てこない単語等も多いことから、よりリターン・トゥ・イヴァリースを楽しむためのガイドブックを作成しています。
是非あわせてご参照ください。

主人公の超える力により、イヴァリースの時代、聖天使アルテマを封印したラムザ・ベオルブの策により、時がきたら光の戦士が聖天使アルテマを倒せるように切なる願いを込めたネックレスを残したことが発覚する。
聖石の危険性を理解したフランは、主人公をゴルモア大密林に案内することを決意。かつてのラムザ・ベオルブの仲間達との戦いをくぐり抜け、聖天使アルテマと対峙。究極魔法を前に瓦解の危機に瀕した主人公を救ったのは、道中刃を交えたラムザの仲間達と、ラムザ・ベオルブ本人だった。
遂に聖天使アルテマを討伐し、ラムザ・レクセンテールを救出。悲願が果たされ、喜びの中ハイデリンのもとへ帰るラムザ・ベオルブの前に、ディリータが姿を現す。数千年の時を経て、ふたりは固い握手を交わすのだった。
その後、ジェノミスは真実を明らかにすることなく、ラムザ・ベオルブ達がアルテマに敗けなかった物語を書き上げる。
物語は続いていくのだ。観客が好きでいる限り、永遠に。
Contents
ストーリーのあらすじ
「楽欲の僧院オーボンヌ」
飛空艇にて
飛空艇へ戻りました。
それにしても、聖石オティスを通じて聖天使アルテマの語っていた「自らを召喚した者の末裔を憑代にする」という発言が気になります。言葉通りの意味で受け取れば、聖天使アルテマを召喚したのはレクセンテール家ということになりますが、デュライ白書にそのような記述はありません。
そもそもイヴァリース伝説より時代のはるか昔から、聖天使アルテマ、そして聖石は存在しているのです。

一体どういうことなのかと話していると、突如アルマのネックレスが輝きます。
そして、主人公の超える力が発動するのです。
超える力 ディリータとオーラン

それははるか昔、イヴァリース伝説の時代。
そこには、レクセンテール家の先祖でありデュライ白書を書き記したオーラン・デュライと……

英雄王ディリータの姿がありました。

この国を平定した今、次に救わねばならないのは真の友・ラムザ!
自分が今この立場にいられるのも、陰でラムザが暗躍する者どもを退治してくれたからだ!
ラムザがいたからこそ、今の自分がいる……。常に助けられていたんだ……アイツに……。
なのに……ッ!!

ディリータはイヴァリースを平定し、王となるも……無二の親友であるラムザ・ベオルブを失い、ひどく悲しんでいます。
しかし、ラムザ・ベオルブの願いは別のところにありました。

初代ゾディアックブレイブである聖アジョラは、もとはハイデリンの使途……つまり光の戦士でした。経緯は不明であるものの、彼女はハイデリンを憎むようになり、聖天使アルテマを召喚したのです。
その後歴史上何度も復活してきた聖天使アルテマは、その度にハイデリンの使徒によって封印されてきました。ラムザ・ベオルブの一行も、同様に――聖天使アルテマの討伐は叶わず、しかし封印を成し遂げます。
当代の光の戦士、ラムザがその命をなげうってまで。
今の光の戦士の力では、聖天使アルテマを倒すことは出来ない……それならばと、ラムザは未来に託す道を残しました。
封印が為されたとはいえ、聖天使アルテマが存在している限り、聖石を悪用しようとする者が封印を解いてしまう可能性は否定できません。

故に……アルマ・ベオルブは、歴史から自分ごと聖石の存在を消してくれ、と望みます。


ラムザの幻影は、平民王ディリータに永遠の平和を願い、消えていきました。
超える力 オーランの覚悟

その後、ラムザの「切なる願い」が込められた聖石ヴァルゴはふたつに割られ、ネックレスが作られました。時が来れば、それらが光の戦士を聖天使アルテマのもとへ導くことでしょう。
ディリータは、イヴァリースを平和な国へ導く決意を新たにします。
一方オーランは、とある覚悟をしていました。

彼が書き記した「デュライ白書」。未来の光の戦士の役に立つことを望み、真実を記した本ですが……知らない者からすれば、時の権力者であるグレバドス教会の不正を暴いた書にすぎません。故にこれで教会を釣り、禁書庫に保管させようと考えています。
いつか教会から人心が離れ、禁書が禁書でなくなり、真実の書が公になるまで、世界で一番安全な保管場所として。
しかし――それは、オーランが異端者認定されることを意味しています。

全ては覚悟の上でした。そして……


既にこの時、アルマはオーランとの子を宿していたのです。
オーボンヌへ
ジェノミスやラムザがイヴァリースを追い求めたのも、ラムザ・ベオルブの名が歴史から消えていたのも、主人公が巻き込まれたのも、全てはラムザ・ベオルブが望み、オーラン・デュライとディリータ・ハイラルが謀ったが故でした。
聖天使アルテマがラムザをさらった時に残した言葉「我ヲ召喚セシ者ノ末裔」とはラムザのことではなく、アルテマの召喚者である聖アジョラと同じ「光の戦士」である主人公のことを指していました。
ラムザは主人公をおびき寄せるための餌として攫われてしまったのです。

聖石、そして聖天使アルテマの力を目の当たりにし、エオルゼアの協力が得られなかった時のセカンドプラン――聖石を奪い、帝国との戦いに利用するという考えがいかに甘かったかを思い知ったフラン。
彼女は、自分の故郷に潜む聖天使アルテマという危険を排除するために、主人公たちをオーボンヌ修道院へ案内する決心をします。
いよいよ一行は、物語の核心に迫ります。
アルマ
貴女の責任じゃないんです……。気にするのはもうやめにしましょう。
ミコト
アルマ
お願いです、兄さんを……兄さんを必ず助け出してください! これ以上、家族を失うのは嫌……! もう……誰かが死ぬのを見るのは嫌なんです……。
ジェノミス
お願いだ、ラムザを……息子を助け出して欲しい……頼む……!
リナ
今ほど、冒険者さんがいてくれて心強いことはありません……! ……大丈夫……ですよね?
ミコト
モンブラン
ハーディ
ブワジ
リノ
ギジュー
オレも手助けするからサ、助けに行こうゼ! バッガモナン兄貴もそれを願ってるはずダ!
フラン
だが、我々「レンテの涙」は……いや、全レジスタンスは、汚い手段を取らねばならぬほど追い込まれているのだ……。
……これ以上、言い訳するのはやめておこう。とにかく、あのガレアン人の若者を助けに行こう。そして、我が故郷に眠る「災いの元凶」を退治するのだ!
かわいらしい劇団員
ハンサムな劇団員
ラムザくんのこと……頼んだよ……!
マッチョな劇団員
え? 大丈夫? ……そ、そうか、残念だがキミに任せるよ!
ガレアン族と思われる劇団員
踊り手らしき劇団員
彼を……彼を助け出してください……ね。
恋心を抱く若者
異邦の劇作家
アルマの言うとおり、きみをおびき寄せるための餌だというなら、
きみが行くまでは無事だと思うが……。
楽欲の僧院 オーボンヌ

ゴルモア大密林の中を流れる大河、その中腹にある滝に、オーボンヌは佇んでいました。

フランによれば、彼女らの氏族にはこの建物の名がオーボンヌであるということだけが伝えられていたようです。

中では、機工士ムスタディオと名乗る男が待ち受けていました。彼は聖石を使い、ルカヴィへと変身。しかし今までのルカヴィとは異なり、まるで主人公達を試すようでした。
彼を倒し、先を急ぎます。

途中にはワイン蔵もありました。当時、オーボンヌはある程度の自治が認められた修道院であり、近隣の村々で入手が困難だった新鮮な水の代替品としてアルコールを醸造していたのだといいます。

次に立ちはだかったのは聖騎士アグリアス。
王家の近衛兵であった彼女は、オヴェリア王女の護衛でした。途中からラムザ達と行動を共にしたというアグリアスは、デュライ白書だけでなく平民王ディリータの物語にも登場する人気の人物です。
アグリアスを倒すと、足元に転送の魔法陣が現れます。

到着したのは……死都ミュロンド。ここはイヴァリース伝説よりも更に昔、聖アジョラの時代の都です。
アジョラは神の御子を称し、少しずつ民衆の支持を集め、当時の神聖ユードラ帝国を打倒。首都であったミュロンドは、戦いで崩壊したのだといいます。
その戦いで喚ばれたものこそ、聖天使アルテマだったのではないか……。

待ち受けていたのは、シドルファス・オルランドゥ。剣聖の称号を持つ将軍の彼は、オーランの養父でもありました。戦場での豪腕ぶりは雷神として恐れられていたといいますが、その噂は伊達ではなく、主人公を大いに苦しめます。
彼を退け、ついに最深部へと到達しました。

無感情に、無造作に。
次から次へと聖石を作り続ける異形の者……聖天使アルテマ。
いよいよすべての元凶と対峙する主人公。
途中まで優勢でしたが……

怯エ震エロ 命ツナギ止メル光 天ノ塔トナラン!
究極幻想(アルティメット・ナリファイア)!
聖天使アルテマの究極魔法に瓦解。道中戦ったムスタディオ、アグリアス、シドが力を貸してくれるも……あまりの魔力に、防御魔法が剥がされてしまいます。
その時。

ラムザ・ベオルブが現れ、その力を発揮。
究極幻想を凌ぎます。
そうして、真の姿を現した聖天使アルテマと最後の戦いに挑みます――

Epilogue Movie

遂に聖天使アルテマは倒れ、積年の願いは果たされました。
攫われていたラムザも無事です。
ふと見やれば……

我がベオルブ家とデュライ家の血を受け継ぐ者よ……。聖石ヴァルゴに込めし我が望みを受け止めてくれて、本当にありがとう……皆が感謝している。

諦めずに夢を託した甲斐があったな……
さぁ、みんな、行こうか。今こそ、ハイデリンのもとへ……
母なるエーテルの海へ還るとしよう…………。
さらばだ、我が末裔よ、そして、我が同胞よ……!

一行は満足気な表情で一人、またひとりとハイデリンのもとへ還って行きます。
いざ、ラムザ・ベオルブも……と、その時。
現れたのは、ディリータと、アルマ・ベオルブ、そしてオーランでした。

許してくれ、友よ。私はきみの存在を後世に伝えようとはしなかった。
それこそが、ラムザ……きみの願いだと知ってたから。
だが、親友のきみを忘れたことは一度もない。今日まで本当にありがとう。
さぁ、共に旅立とう、母なるハイデリンのもとへ……。

こうして――ラムザ・ベオルブは本懐を遂げ。
最期にディリータと固い握手を交わし、ハイデリンに還ったのです。
物語を好きでいる限り
ラムザ
アルマ
リナ
あ、ごめんなさい……涙が……。
ミコト
モンブラン
一生に一度の経験だったクポ!!
ハーディ
他の兄弟たちもみんな聞きたがる冒険譚だクポ!!
ブワジ
兄貴も……バッガモナンの兄貴も喜んでるだろうゼ……。ありがとナ……。
リノ
ギジュー
……兄貴の弔い合戦もこれでオシマイだ。
フラン
私は貴殿を侮っていたようだ、……失礼した、謝罪しよう。すまなかった。
そして、我が故郷に巣くうあの悪魔を退治してくれたことに、我が一族に成り代わり礼を言おう。ありがとう、深く感謝する……。
かわいらしい劇団員
ラムザくんも無事で本当によかった……。彼、まだ若いけど、役者としても実力はあるし、戯曲のデビュー作なんて帝都でも高い評価を受けたんですよね。
もうイヴァリース探索の旅も終わりですかね。彼にはもう危険なことはして欲しくないなぁ~~。
あれ? あたし顔が赤くなってます??
楽器を抱えた劇団員
いやぁ、ホント、気が気じゃありませんでした!
ハンサムな劇団員
感動したっ! 猛烈に感動したっ!!
マッチョな劇団員
やはり目指すべき頂点はキミだッ! キミこそすべてッ!
踊り手らしき劇団員
あたし、もう心配で、心配で……。
演出助手っぽい劇団員
妖艶な劇団員
もし、ラムザに何かあったらティアに顔向けできなかった……。
……安心したら、どっと疲れが出てきたみたい。フフフ、歳ね。
異邦の劇作家
それに聖天使アルテマを討滅するとは、お見事! お見事!
飛空艇に戻りました。

ジェノミスはラムザとアルマが無事であったことを、今度は心の底から喜びます。
加えて、デュライ白書が真実の書であることも証明されました。これで彼等の本懐も遂げられる……のですが。

ジェノミスは、新たにゾディアックブレイブストーリーの戯曲を書くつもりでいます。
ラムザやオーランが登場し、「アルテマに敗けなかった」真のゾディアックブレイブストーリーを。

勇者たち……ゾディアックブレイブは勝った!
勝利を収め、イヴァリースに真の平和が戻る。そして、彼らは旅に出る……。
生き残った彼らは歴史に記されない名も無き戦士だが、それでも彼らは一生懸命に戦ったと、物語は伝えるのだ。
精一杯に使命を全うし、そして新たな旅に出る……と。
物語の中で彼らは生き続ける。そして、その物語が面白ければ観客は彼らを好きになってくれる。
観客が好きでいる限り、彼らが永遠に忘れられることはない。

物語は続いていく。観客がその物語を好きでいる限り、永遠に。
それこそがラムザ・ベオルブの切なる願いを受け継いだジェノミスの願いであり――劇作家としての、新たな挑戦でもあるのです。
こうして、イヴァリース伝説を巡る物語はひとつの決着を迎えました。
協力を惜しまなかった主人公に対し、ジェノミスは大きな感謝とともに、将来主人公が永遠に語り継がれるような戯曲を書き上げることを約束し。

まだまだ「お使いのエキスパート」には、休む暇などなさそうだと……主人公は苦笑するのでした。
エピローグ1 新たな結末

兄さん、あたしたちこれからどうするの……?
もう元の生活には戻れないよね?

異端者だからな……イヴァリースにいても追われるだけだ……
だから……ふたりで旅に出よう。
ボクらは使命を果たした……災いの元凶たる「魔」を退治した。
大空を飛ぶ鳥のように、これからは「自由」に生きよう!
ボクらはベオルブの名を捨て、ただひとりの人間として生きる。
誰にも縛られずに「運命」とも距離をおいて、己が道を進むんだ。

大丈夫さ、ボクらにはまだ時間がたくさん残されている。
いずれ新たな友人や家族ができるだろう。
子供ができたら、いつかその子供に教えてあげよう……あの冒険を!
そして子孫へと、この冒険譚は語り継がれていく……。

戦士は剣を手に取り 胸にひとつの石を抱く
消えゆく記憶をその剣に刻み

鍛えた技を その石に託す
物語は剣より語られ石に継がれる
今、その物語を語ろう……

主人公たちが見学した、新たなゾディアックブレイブストーリーの通し稽古では、真実とは異なる結末が採用されていました。
きっとこれからこの物語は各地で公開され、たくさんのファンが生まれることでしょう。

それこそ、世界を超えることすらあるかもしれません。

新しく生まれ、たくさんの人に愛された物語は、やがて独り立ちし。


観客の心の中で、ずっと生き続けることでしょう。
オーラン・デュライも、ディリータ・ハイラルも……そして、ラムザ・ベオルブも。
ラムザ
まだ稽古中なので、台詞も構成もまだ変わるとは思いますが、ボクは面白いと思ってます……手応えを感じていますよ。
……ボクは父を尊敬しています。自分の護るべき規範をしっかりと持っている父を。帝国を追われた今も父が間違っているとは思いません……。
ですが、この異国の地で何ができるんだろう……追われたボクらに何ができるんだろう……今までの努力は何だったのだろう……。何かをやったとしても認めてもらえないのではないか……文化の異なるこの遠い異国でボクらの才覚や努力を、この劇団の力を認めてくれる人はいるのだろうか……。
……ほんっと、子供ですね、ボクは。ずっと不安だったんです、帝国を離れてからずっと…。その不安から逃れようと皆さんに尊大な態度をとってしまった。
あとから聞きましたが、どうやら母の形見のネックレス……聖石ヴァルゴに込められた勇者ラムザさんの魂に触れた瞬間、覆っていた「恐れ」や「怒り」といった鎧を溶かしてくれた……。
今は心の底から帝都を離れてよかったと考えています。あのままだと狭く閉じた世界しか知らず、高慢で尊大なまま、人間として成長を止めたままだったでしょう。
モンブランやハーディ、ミコトさん、リナさん、シドおじさん、ブワジさんにフランさん、そして貴女……。みなさんに感謝します。
……いつか、ボクは貴女の物語を書いてみたい。貴女がこれまで経験してきた出会いや別れ、戦い……きっと素晴らしい物語になるんじゃないかな……。
また、ここを訪れてくださいね。そして、貴女の冒険譚をボクに聞かせてください。
貴女はボクを成長へと導いてくれる師範、その人なんですから!
アルマ
ご観覧いただいたように、父は今回の旅の集大成として、デュライ白書をベースにした戯曲を完成させました。あとは私たちが舞台として完成させるだけ……。
思い返せば、この冒険の旅は、新作の取材旅行のためでした。それが、たとえデュライ家の雪辱を果たすためだったとしても、たとえ亡き母を蘇らすためだったとしても、終着駅は一緒……。
聖石に導かれるようにオーボンヌ修道院にたどり着き、あの悪魔と戦うことは私たちの……いえ、冒険者さんの運命だったのかもしれません……。
そう考えると、私たちが帝国を追われ、この地に流れ着いたのも、父が行方不明となり、その結果、冒険者さんと出会えたのも、運命の糸に紡がれた私たちの宿命だったのかもしれませんね。
……この首飾りの聖石はただのクリスタルに戻りました。
勇者ラムザさんの願いが叶ったからなのでしょうね。母の形見を失わないで済むのは嬉しいことです……。
あの……また遊びにいらしてくださいね。父も兄も皆が喜びますから……もちろん私も!
だから、さようならは言いません!
我ら罪深きイヴァリースの子らが、神々の御力により救われんことを……。
ジェノミス
深く感謝すると共に礼を述べよう、ありがとう!
構想を練っていた「ブレイブストーリー」の続編もあのとおり、執筆を終え、舞台としてモノになりそうだ。まだ荒削りだが稽古の感想はいかがかな?
ん? 勇者ラムザの冒険が真実と異なるって?
ああ、たしかに死都ミュロンドで知り得た真相とは異なるね。だが、あれでいいんだ……広く知って欲しい物語はあれで……。
勇者ラムザの冒険譚は彼ら自身の手で完結させねばならない。後世に望みを託すという史実どおりの物語もいいかもしれないが、彼らは聖天使アルテマに勝利し、そして人知れず消えていく……。
そんな物語を観客に……現代を生きる者たちに知って欲しい。私は、そう考えて脚色したんだよ。
勇者ラムザの物語は永遠に語り継がれることだろう……。
リナ
ジェノミスさんたちは、クガネを起点に公演を始めるみたいです。幸い、劇団員になりたいっていうクガネの若者たちもいるようで、これで劇団マジェスティックも息を吹き返しそうですね!
私は残って、このまま取材を続けるつもりです。公演が始まったら、冒険者さんにも連絡を入れますね!
その時は必ず、来てくださいヨ、待ってマ~ス!
それでは、失礼しますね! また、どこかでお会いできることを祈りつつ……!
ではでは、よい旅を!!
ミコト
実は、学問を追究する余り、部屋から出ない日々も多く、私にとって研究とは、本や教授からいただく知識がすべてでした。
ですが、やはり実体験に勝るものはありませんね……。
劇場艇の皆様との出会い、そして貴方様との邂逅……すべてが私にとっては初体験で、何よりも勉強になりました。これからも外へ出て研究にいそしみたいと考えています。
それでは、勇者様、ご機嫌よう……!
モンブラン
配役の名は……イズルード? よくわからないけどイケメンの役らしいクポ!!
ハーディ
流浪のモーグリ族の名にかけて、頑張るンだクポ!!
ブワジ
さて、もうアンタと会うことはないだろうナ。祖国奪還のためにレジスタンスとしてやれるところまでやるサ。
アンタも達者でナ……アバヨ……!
リノ
あたしゃ、やるヨ! 死んだバッガモナン兄貴のためにもネ!
第IV軍団を追い出して、すべてが終わったら、その次は破壊されたラバナスタの復興だネ!
あの美しかった都を再建してやるンだヨ!
アンタも、その時まで死ぬンじぁないヨッ!! アタイらが再建した王都ラバナスタをその目で視るまではネ!
……命を惜しみナ! 死んだら元も子もないからネ! アバヨ!
ギジュー
色々あったが、すべてを水に流して出直しってトコだナ!
アンタも死ぬんじゃネェぞ! 元気でナ、またどこかで会おう! じゃナ!
フラン
ありがとう、深く感謝する……。
それでは、私はここらでおいとまさせていただこうか。……実は、先ほど、エオルゼア同盟とドマより連絡があった。別途、願い出ていた難民受け入れの件、承諾を得たのだ。
ダルマスカにはレジスタンスに参加する者だけでない……。子供や老いた者、怪我人など戦闘に不向きな難民が大勢いるのだ。かつてドマの難民をエオルゼアで受け入れたと聞いてね……。軍事支援は無理でもせめて難民だけでも保護してもらえないかと、タタル殿とユウギリ殿に打診したのだよ。快諾していただき、我々としては実に嬉しい限りだ。
この報告を我が「レンテの涙」の代表、及び各グループへ伝達し、早速、移動の準備に取りかかるつもりだ。全難民の移動は難しいだろうが、戦禍を逃れられる者が少しでもいればダルマスカにとって幸いだ。
……我々も気兼ねせずに命を賭して戦えるというもの。
それでは、さらばだ、ハイデリンの使徒よ。またいずれどこかで相まみえようぞ……!
運命が我らを導かんことを……!
かわいらしい劇団員
生まれた家が違うだけじゃないの!
『ひもじい思いをしたことがある?
数ケ月間も豆だけのスープで暮らしたことがあるの?
『なぜ私たちが飢えなければならない?
それは貴方たち貴族が奪うからだ!
生きる権利のすべてを奪うからだッ!
……いかがです? あたしの演技?
もうちょっと切実さを増した方がいいかな……?
豆だけのスープ作ってみようかしら……どこかにレシピは……?
楽器を抱えた劇団員
古来より伝わる調べをお持ちだとかで……いやぁ、創作意欲が俄然、わいてきましたよ!
今度の舞台、「ゾディアックブレイブストーリー2」の曲は、ダルマスカ伝統の調べを中心に作曲していくつもりです!
ハンサムな劇団員
生まれた瞬間からおまえたちは、
オレたち貴族に尽くさねばならない!
『生まれた瞬間からおまえたちは
オレたち貴族の家畜なんだッ!!
……っと。
う~ん、なかなか酷い台詞だ、我ながら反吐が出るよ。
だが、それだけにハートをえぐるようにグサリとくるね。
それにしても何故、ボクがアルガスを演じなければならないのだ?
マッチョな劇団員
「犠牲」を支払わない限り、人は前へ進まない!
歴史を作ることはできないッ!
『この腐敗しきったイヴァリースを見ろッ!!
誰かが変えなきゃいかンのだ!
たとえ、それが「悪事」と呼ばれたとしてもなッ!!
う~、さすがジェノミスさん!
マッチョでシビれる台詞だね!
演じがいがあるってもんだよ~ッ!
踊り手らしき劇団員
[say name="恋心を抱く若者" img=https://ffxivstory.net/wp-content/uploads/2021/09/npc-恋心を抱く若者-01.jpg from=’right’] ボクちん……い、いえ、あっしは無地鼓座で裏方なんですが、異国の舞台装置や演出なんぞを学ぼうと、いわば留学のためにここへ参りやした!
踊り手らしき劇団員
え? 顔が赤い? もうっ! 恥ずかしい~~!
演出助手っぽい劇団員
あーたも手伝ってくれませんか? ……いや、ジョークっス!!
妖艶な劇団員
恥ずかしくないのか!? 犬になりさがっている自分が!
人間としての誇りはないのかッ!?
……ここはもうちょっと凜とした声が必要ね。
素早く振り向き、視線をやや流しながら向ける……。
そして、台詞……っと。
異邦の劇作家
オレは兎で…………貴様が狩人ってわけだ……っと。
だが……兎は様々な罠を張って狩人を待ち受ける……うーん……。
おや、これは失礼した。
執筆に夢中になっていたよ……いや、〆切が近いものでね。
暇だからね、いくつか仕事を請け負っているのさ。
エピローグ2 ガラクタの機械人形
一方その頃。


リドルアナ大灯台――かつての機工都市ゴーグにて、帝国兵が現地調査を実施しています。

率いているのは第IV軍団長、ノア・ヴァン・ガブラス。
そしてその情報をもたらしたのは……

劇団マジェスティックに属していたはずの、ガレアン族と思われる劇団員でした。

ゴーグの民が我らガレアン人始祖の七部族のひとつという話、あながち、嘘というわけではなさそうだな……。
リドルアナを作りしタルタロス機構……。我ら帝国にこそふさわしい、そうは思わぬか?
なぁ、ガラクタの機械人形よ……。
登場NPC








ものすごく丁寧に物語のあらすじをまとめていて小説を一冊読んだかのようでした!
リターン・トゥ・イヴァリース攻略時、フレンドに合わせる為に&FFシリーズ未プレイだった事もありムービーをスキップしていたので、そして、暁月のフィナーレを終えてスキップしてしまったシーンを見返したりしてるのですがやはりムービーの繋ぎが読めず置いてけぼり状態でしたがこの記事のおかげですんなり読み込めました!
まだ最新の記事までは読んでいませんが今後も活動を続けていただけると嬉しいです!!
コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのは何よりです!
ご友人と一緒だと楽しいものですが、一方で歩調を合わせる為にスキップしてしまうこともありますよね。当サイトが思い出の補完になれたのならなによりです。
最近は忙しさにかまけて遅々として進んでいないのですが、少なくとも暁月の終わりまではまとめたいと思っています。これからも是非よろしくお願いします!