2023/03/18 メインクエスト5.0-漆黒【05.アリゼーを探して】を更新しました。

【FF14・雑記】FF14オケコン2022 -Eorzean Symphony- 感想

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エオスト -Story of Eorzea- では、Final Fantasy XIV(FF14)のクエストストーリーをまとめています。


前記

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荒れるかもしれないという天気予報に、何とかもってくれと祈りながら迎えたエオルゼアコンサート当日。私は午前中の飛行機にて、幸いにも恵まれた空路をはるばる東京に降り立ちました。すべてはFinal Fantasy XIV オーケストラコンサート2022年12月17日夜の部に参加するため。翌日の昼にはとんぼ返りの弾丸日程です。

ホテルにチェックイン後荷物をまとめなおし、鳥の描かれた青い上着に、宇宙柄のカバンという「それっぽい」恰好をした私は、揚々と会場へ向かいました。

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徐々に高まるヒカセン濃度にテンションを高めつつ、到着したのは東京ガーデンシアター。約8,000人収容可能なホールです。
入場して最初の感想は「でかい!」でした。
前回、紅蓮の際のオーケストラコンサート会場だったパシフィコ横浜は、収容人数が約5,000人。それでも相当大きく感じましたが、今回はその1.5倍です。

前回、2019年のオケコンの様子。

もし私に頭割りマーカーついたとしても、8,000人が割ってくれると考えたら心強いものです。
しかも2日間それぞれ昼夜公演、合計32,000人を動員したわけで、ヒカセンの多さや熱量を改めて感じます。

18時半、いよいよ開演。
セットリストと感想を下記に。休憩をはさんで約2時間の演奏は、体感的に10分もないような濃密な時間でした。

第一部 新生・蒼天・紅蓮編

セットリスト

  1. 天より降りし力
  2. 希望の都
  3. 静穏の森
  4. 究極幻想
  5. Dragonsong
  6. Heavensward
  7. 英傑 〜ナイツオブラウンド討滅戦〜
  8. 鬨の声
  9. 塩と苦難の歌
  10. 空より現れし者 〜次元の狭間オメガ・アルファ編〜

感想

FFXIVのイベントは「希望の都」から始まるのが意味お約束でしたが、今回は「天より降りし力」がオープニング。バックに流れる映像は新生編に限らず、暁月に至るまですべてだったことが印象的でした。今回のコンサートは暁月編がメインじゃない。ハイデリン・ゾディアーク編……つまり私たちの今までの歩みを描くためのものなのだな、と。

黒衣森のBGM、静穏の森。三国周辺の曲は全部好きなのですが、特にこの曲は良いですね。軽やかなリズムに乗せたクラリネットの美しい旋律。すべて相まって、美しくとも不気味な森にいる気がしてきます。

ところでこの曲、リズムが常に三拍子を刻む一方で、メロディーは6拍、リズムは3拍で(多分おそらく)、合わせるのがめちゃくちゃ難しいです。それを見事に……プロの技に感動していました。

Dragonsong。一番泣きました。小編成の弦楽と、暁月編以降メインボーカルを務めていらっしゃるアマンダさんの美しい歌声、そして映像。たくさん聴いてその度いい曲だなと思ったけれど、今回は比じゃないくらいに心に刺さりました。光の戦士として、途中たくさんの別れを経験しているけれど……自分の心の特別な場所に、ずっと彼らがいるのは、この世界で最初の「友」だったからなのでしょうか。

鬨の声。紅蓮編のボス曲。王道のあがる曲、良いですよね。それをフルオーケストラで聞けた幸せ。私は紅蓮編大好きだったので、映像に現れた皆と共に戦った思い出がわっと思い起こされ、高揚。まさしくバトルボイスでした。

第二部 漆黒・暁月編

セットリスト

  1. Shadowbringers
  2. To the Edge
  3. 砕けぬ思い 〜ハーデス討滅戦〜
  4. 迷宮 ~ラヴィリンソス:昼~
  5. Tomorrow and Tomorrow
  6. Your Answer 〜ハイデリン討滅戦〜
  7. Close in the Distance
  8. Flow
  9. ENDCALLER 〜ゾディアーク討滅戦〜

感想

休憩をはさみ、後半戦。漆黒・暁月編最初の2曲であるShadowbringersとTo the Edgeを彩ったのは、原曲でボーカルを務めていらっしゃるジェイソンさん。

オーケストラのコンサートですし、セットリスト見た時からこれコーラス隊の歌かなと思っていたんですが、まさかご本人が来日されるとは。歌唱力はさすがの一言、喉から音源の人でした。
少々意地の悪いこと言いますが、歌唱中手持無沙汰な左手がうろうろしていたのがかわいらしかった。わかる。ロック畑の方ですし、スタンドマイクあればよかったのにね。

砕けぬ思い 〜ハーデス討滅戦〜 は、なにより前回のオケコンを思い出します。
漆黒編が発売された直後、紅蓮編のコンサートと銘打って開催された前回のオケコンは、準備の時間もなく、最初から漆黒編の楽曲は演奏されないことが明言されていました。そんな中、アンコールで表示されるShadowbringersのロゴ。そして湧き上がる狂気ともいえるような歓声。もちろんハーデス戦そのものの思い出もありますし、曲も好きですが、やっぱりあの場にいられた経験というのが、私は忘れがたいのです。

事前公開されていたセットリストになかった曲、迷宮 ~ラヴィリンソス:昼~。Wikipediaにも記載の通り、プロオタマトーン奏者としても名高い祖堅正慶氏の迷演奏。右足に鈴、左足の前には指揮者の栗田氏の手まで借りて固定された段ボール。めちゃくちゃな演奏にめちゃくちゃ笑いました。
しかし、この順番……ハーデスでエメトセルクを思い出して泣き、Tomorrow and Tomorrowで漆黒へ想いを馳せて泣き、間のこれ。感情までめちゃくちゃですよ。高低差!

Close in the Distance。今回オケコンやるよと発表された時……なんならゲームであの場面を見た時から、めちゃくちゃ楽しみだったのがこれでした。もちろん買いましたよ、エルピスの花。

送られてきた時から葉っぱ折れていましたけど。加えて、このサイズでこの繊細なアイテムを、はるばる遠方から持っていくのはとても“折れる”作業ではありましたが、その甲斐はありました。曲の盛り上がり、指揮者の合図で会場前方から点灯される花。広がっていく光、それはデュナミスの実現。ウルティマ・トゥーレで見たあの景色そのもの。

これが見たくて、これがやりたくて、この景色の一部になりたくて、私ははるばるここまで来たのです。本当に心から来れてよかった。

ちなみに折れたエルピス。会場で新品と交換してくれたそうなのですが、私はそのまま持ち帰り、飾っています。
あの場で光ってくれたこの花に愛着がわいてしまったので。全部ひっくるめて思い出です。

アンコール

セットリスト

  1. そして世界へ
  2. 終焉の戦い

感想

場内を満す割れんばかりの拍手に答え、再び袖から出てきた指揮者。アンコール一曲目は「そして世界へ」。主人公が最初の国を出る飛空艇に乗った際の曲です。

これも映像は新生に限らず、暁月まで含まれていました。この曲は、前回も前々回もアンコールの1曲目。が、従来はあくまでも新生の曲としての演目だったはず。
「そして世界へ」……今回この曲に込められた想いは、ハイデリン・ゾディアーク編を終え、「そして“新たな”世界へ」と向かう、すべての光の戦士たちへの手向だったのではないでしょうか。

いよいよグランドフィナーレは、それに相応しい終焉の戦い。ハイデリン・ゾディアーク編を締めくくるこの曲は、FF14のこれまでのテーマ曲の要素がすべて含まれたメドレー曲です。

オタクは物語の最後に昔の曲が流れるの大好きなので(断言)、例に漏れず私もこの曲は非常にテンションが上がり、同時に終わりを否応なく意識させられました。

楽しかった時間はあっという間に過ぎ去り、素晴らしい演奏で素晴らしい時間を共有させてくれた演者の皆様、会場設営の皆様、そして経験を共有してくれた光の戦士の皆様に向け、腕が動かなくなるまで拍手をしました。それでも足りなかったくらい。本当に得難い時間を過ごさせてもらいました。

後記

1

端的に言って最高の体験でした。祖堅さん曰く「音楽とは音を楽しむもの」とすれば、私はあの場所で心から音を楽しめたと断言できます。それは音楽の良さ、演出、演奏もさることながら、音と共に蘇る思い出、加えて会場皆がヒカセンであり、皆が同じものを共有していたという感覚が故にそう思えたのでしょう。どれかひとつが欠けても、この体験は成立していなかった。

願わくば……本来、コロナがなければ開催されていたであろう、漆黒編単独の公演が見たかった。

今回のエオコンは、新生から暁月に至るまでの旅路をすべて網羅したもの。凄くお得ではあったものの、やはりひとつひとつの掘り下げという意味では少し物足りなさを感じたのも事実でした。これは完全に私のワガママなのですが……。

2

3年ぶりのエオコンチケットはかなりの競争率であり、私は幸運に恵まれて行くことができました。本来ならば、行きたいと思った人が皆あの場で体験を共有できれば最高だったのですが、当然ながらそれは叶わぬ願い。そもそもオーケストラコンサートで8,000人規模の会場でやるというのが相当の無茶です。

正直、音響には限界を感じました。最初結構“ビビって”いて、大丈夫かなと思った瞬間があったのも事実。結果的にPAさんが頑張って調整してくれたおかげで素晴らしいものになりましたが、やはり「これ以上は無理だろう」という想いは拭えません。それでも……やっぱりたくさんの人に体験してほしい。だからこそ私はこれからもゲームを楽しんで、FF14が活発なものであり続けられるようにしたい。ただのユーザーが烏滸がましいけれど。

なんてことを書いていたのですが……

3

ファンフェス東京ドームですって! すっごい!

年末年始は忙しいし、天気が悪いことも多いから飛行機勢からすればちょっとやめてほしいなとか思っていたのですけどドームなら仕方がないです。嬉しいな。オケコンではないですが、またあの空気をヒカセン達と共有できる。それも日本でも屈指の会場でできることが、嬉しくてなりません。

それまで、プレイヤーも開発陣も皆が健康であってほしい。そして次の機会を、プレイヤーも開発陣も楽しみであってほしい。

私はとても楽しみです!

4

ゲームはゲームとして楽しんでいるのは当然ですが、私にとってFF14は、こういうリアルイベントも含めて楽しいコンテンツなのだと再確認したコンサートでした。

別にオフ会しなくても(してみたいけれど)、周りが皆ヒカセンなのだと感じられるだけでも十分に楽しい経験です。なんて楽しく、なんて得難い経験だったのだろう。それが次は東京ドームなんですよね。すごい話。

FF14は、私という人間の割と大きな部分を作っていると思っています。最近は生活も変わり、あまり14にログインできていない日々でしたが、やっぱりわたしはFF14が好きです。
そんな大切なゲームを、皆と一緒に体験できる。オケコンは希望者全員を入れることは叶わないけれど、ファンフェスならできる。

さすがにドームチケットなら大方取れるでしょうし、今から楽しみでなりません。

……とれますよね?

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