本記事は、パッチ3.4のクエスト「絡み合う宿命」の補足です。
起こった出来事や関係性が少し分かり難いクエストですが、5.0につながる起点……そして闇の戦士達、ミンフィリアの旅立ちとなる重要なクエストであるため、用語の解説も含めて何が起こったのかをまとめてみました。
STORY | 2.メインクエスト3.4-蒼天【05.絡み合う宿命 Part.1】 STORY | 2.メインクエスト3.4-蒼天【06.絡み合う宿命 Part.2】
エオスト -Story of Eorzea- では、Final Fantasy XIV(FF14)のクエストストーリーをまとめています。あらすじ記事は以下のリンクよりどうぞ。
用語定義
ハイデリン、ゾディアーク
ハイデリンとは度々語り掛けてくる星の意思のことであり、FF14の舞台となる惑星の名前でもあります。
ミンフィリア:
すべての命が生まれるより前、星の海の底では、光たる「ハイデリン」と闇たる「ゾディアーク」とが、ひとところにありました……。
しかし、闇が力をつけ、光との均衡が崩壊したのです……。
そこでハイデリンは、ゾディアークを星の海より放逐し、遠い天に封じることとしました……。こうして、月が生まれた……
Patch 3.2「星の呼び声」
STORY | 2.メインクエスト3.2-蒼天【02.星の呼び声】
ハイデリン及びゾディアークは、物質世界に直接手を出すことが出来ません。そのため、ハイデリンは光の加護を受けし者を、ゾディアークはアシエンを使うことで世界に介入しており……端的に言えば、覇権争いをしているのです。
ハイデリン及びゾディアークは、最古にして最強の蛮神です。
古代人の手で、迫る厄災に対抗すべく召喚されました。二柱の争いは世界を分断するほどのものであり、原初世界に加えて十三もの鏡像世界が生じる原因となりました。
超える力
超える力と光の加護は似ているようで全く別物です。
超える力とは言葉、心、時間など、壁を「超える」力のことを指します。エオルゼアにはNPC含めそれなりの人数が確認されています。
主人公の過去視やクルルの言葉を超える力がそれであり、超える力を有している者はテンパードになりません。また光の加護を得るための必要条件であるものの、超える力を有する者が全員光の加護を有しているわけでもありません。
その発現条件は不明ですが、「霊災が間近に迫った時、超える力を有する者が現れる」などといわれています。
一方、ガレマール帝国では超える力を人為的に発現させる研究がすすめれられていて、4.0の時点で実用化されました。
光の加護
光の加護とは、ハイデリンから与えられる力のことを指します。これを持つ者は物理的に光のクリスタルを保持しています。
非常に強力で、古代アラグの兵器であったアルテマウェポンから蛮神の力をひっぺがし、ほぼ無力化することができたのは、光の加護によるものです。
アシエンは光の加護を苦手としている様子。どこでも現れ、どこでも消えられるアシエンが石の家を急襲しなかったのは、主人公が光の加護を有していたからだと思われます。
現に、アシエン・ナプリアレスは主人公が光の加護を失っていることに気がついて初めて石の家を襲撃、ミンフィリアを人質に取りました。
劇中、超える力を持つ者に対して光の加護を有する者は圧倒的に少数であり――主人公とイゼル、そして闇の戦士達くらいしか登場していません。
星の海
星の中心に近づけば近づくほど、物質界とエーテル界の境界が曖昧になっていくと考えられているFF14の世界において、星の海は惑星ハイデリンの中心とされています。
星の意思とも呼ばれる巨大なクリスタル「ハイデリン」のいる場所であり、濃密なエーテルで満たされています。
シャーレアンの施設「逆さの塔」はこれを観察、ひいてはハイデリンを観測するためのものです。
少し脱線しますが……魂だけの存在であるアシエンは、闇のクリスタルを用いてその魂を物質界とエーテル界の狭間に避難させることが出来るといい、それこそが不死の秘密です。その「界の狭間」には紫色の巨大なクリスタル「ゾディアーク」が存在しています。
従って、私は星の海と界の狭間がイコールである可能性が高いのではないかと推測しています。
星の代弁者
新生時点でハイデリンの力は相当弱まっており、話をするだけでも難しい状態でした。
にもかかわらず、ハイデリンはアルテマウェポンの討伐やアシエン・ラハブレア撃退のため主人公に力を貸し……結果、ほとんどの力を失ってしまいます。
自らの言葉を紡ぐことすらできないほどの状態となったハイデリンの最後の声をきいたのがミンフィリアでした。彼女はウルダハにおける戦勝祝賀会逃走の際にハイデリンの声を聞き、ヤ・シュトラの唱えたエンシェント・テレポに乗って星の海まで到達。
ハイデリンと融合することでその全てを知ること、そしてハイデリンの代弁者となることを決意したのです。一方、融合したことによって個人としてのミンフィリアは一時休眠してしまうのでした。
光の調停者
3.4のクライマックスにおいて闇の戦士との戦いを経た主人公と暁は、光のクリスタルの力を用いて星の海へと向かいました。
その際、ハイデリンは闇の戦士が持っていた光のクリスタルを吸収し、一定の力を取り戻すことに成功します。結果、代弁者としてのミンフィリアは不要となり、彼女は再び自我を得るのです。
復活したミンフィリアは、自らを光の調停者と名乗ります。
ただし、現時点で「調停者」が示す詳細は不明です。一方でアシエンの側にも調停者を名乗る者(アシエン・エリディブス)はいますので、そこに何らかの意味・そして役割があることは明白でしょう。
ちなみに、調停とは紛争当事者双方に介入し、紛争の解決を図ることを指します。
ハイデリンとゾディアークによる光と闇の「紛争」において、調停者が果たす役割とはいったい何なのでしょうか?
3.4「絡み合う宿命」で起こったこと
パッチ3.4メインクエスト「絡み合う宿命」では、ミンフィリアが光の調停者となり、闇の戦士と共に光の氾濫が間近に迫る第一世界へと旅立ちます。上記前提条件をもとに、時系列順に何が起こったかについて書いてみようと思います。
新生編
超える力を持つミンフィリアは、その力に注目していたルイゾワの協力もあり、力を持つ者達の組織である十二跡調査会を結成。第七霊災後、ルイゾワを失った救世詩盟と合流してできた組織「暁の血盟」の盟主となります。
一方、超える力を持つ冒険者である主人公も暁の血盟に加入します。その旅路でハイデリンから光の加護をも得た主人公は、迫りくる闇に対抗するため力を発揮し、アルテマウェポンを討伐。加えてアシエン・ラハブレアも退けました。
世界の英雄となった主人公でしたが、その後ハイデリンの力は急激に弱まり、声もほとんど聞こえなくなってしまいます。主人公の冒険が始まった時点で弱体化していたことに加え、主人公のために光の加護を発揮したことでほとんど力を使い切ってしまったのです。
さらに、幻龍ミドガルズオルムと邂逅した主人公は竜の爪の力で光の加護を封じられてしまい、アシエンに抵抗することができなくなってしまいました。
そして運命のウルダハ騒乱が勃発。
逃走中、ミンフィリアはハイデリンの声を聞きます。
その声に従い、彼女はヤ・シュトラの唱えたエンシェント・テレポに乗り、星の海へと旅立ったのです。
蒼天編
多くの戦いを乗り越えた主人公は、竜の爪の封印を解くことに成功。
ふたたび光の加護を得ます。
暁の行方不明者を探索する中で、シャーレアンの残した観測施設である「逆さの塔」から星の海へ向かった主人公。
現れたミンフィリアはハイデリンと融合し、「星の代弁者」となっていました。彼女に自我はなく、彼女の言葉はハイデリンの言葉。力を失いつつあったハイデリンのすべてを理解し、そしてその意思を伝えるため……彼女自らがハイデリンの口となることを望んだのです。
闇の戦士
かつて原初世界から別れた鏡像世界のうち、第一世界における光の戦士であった闇の戦士。彼等もまた主人公のように超える力をもち、ハイデリンから光の加護を得た者達でした。
第一世界が光の氾濫によって消滅しかけた時、彼等は物質的な自分を殺し、魂だけの存在となりました。
その結果光のクリスタルを媒介に世界の壁を超えられるようになった闇の戦士達は、原初世界に到達。アシエンの甘言もあり、次元圧壊(アーダー)のため、原初世界で霊災を起こそうと画策していたのですが、主人公によって阻まれます。
彼等の持つ光のクリスタルで再び世界の壁を越え一時退避しようとした時、主人公もまた光のクリスタルを使用。
それらの力を用いて、闇の戦士と暁は全員星の海へと到達した。
力を取り戻したハイデリン
星の海に到達した際、ウリエンジェは闇の戦士が持つ光のクリスタルのエーテルを全てハイデリンに返却しました。これによってハイデリンは一定の力を取り戻します。
ふたたび自ら語れるようになったハイデリンはウリエンジェの求めに従い、「星の代弁者」としてのミンフィリアを手放しました。
こうして自我を取り戻したミンフィリア。
一方、ハイデリンと融合したことでその知識と力を得た彼女は、闇の戦士達の悲痛な願いを理解しており、彼等の世界を救うことを決意します。
経緯や方法、その他詳細は不明なものの、「光の調停者」となったミンフィリアは、光の氾濫をとめるために第一世界へと旅立っていったのでした。
おわりに
本記事は、3.4までのメインクエストシナリオをまとめた知識、及び世界設定本の記載を参照しつつ書きました。それ故4.X以降の知識等に欠けており、誤りがあるかもしれません。
その場合はコメント、Twitter等で教えていただけると幸いです。
(特に5.0以降の知識に自信がありません……漆黒楽しかったんだけど、情緒が破壊されたまま突き進んだのできっちり理解をしていないのです。)
新生プレイ時点では曖昧な表現であった「光の加護」「光のクリスタル」そして「超える力」。
それらは3.4である程度の輪郭を持ち始め、5.Xで躍動しました。
その発端となったクエスト「絡み合う宿命」ですが……まだまだ曖昧さの境界線上にいるため、一度クエストを見ただけで仔細理解することが難しく、ともすればイメージ映像で終わってしまいがちです。
……いい話なのは間違いないんですけどね。
とはいえ、起点となるクエストですので、しっかり理解したほうが楽しめるのは間違いありません。あなたのエオルゼア生活に、更なる楽しみが増えることを祈って。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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